大同生命の採用面接前に知っておくべきこと
■社風への理解
大同生命保険(以下、大同生命)は1902年に創業した歴史のある会社です。1970年代から中小企業団体の福利厚生制度として、代理店を通じて推進するという独自のビジネススタイルで発展してきました。業界で初の中小企業市場へ特価したことは、現在も大同生命の強みになっているといえます。
そんな大同生命は、歴史があるためか、「伝統的な日本企業」「古い体質」「組織は縦割り」などといった声が多く見られました。ただし「業界の中では珍しくガツガツした人がいない」など穏やかな人が多いという声も見受けられます。
仕事においては、「税理士や社長などを相手にする法人営業のため、勉強になることが多い」「勉強することが多いが、企業のニーズを把握し、適性で無駄のないコンサルティングに努めた結果、相手方の社長にOKをもらえた時は感激」などといった声が多く見られました。しかしノルマに追い込まれると辛い、また法人営業の場合、景気にかなり左右されるため、月々の契約数に変動がでることもあるようで、その際はモチベーションを維持するのが大変といった声もありました。マイナスの状況にあっても、常に熱意をもち、自らが積極的に状況を打破しようという気持ちで取り組める人材が求められるでしょう。
顧客の意向を重視し、「最高の安心」と「最大の満足」を届ける会社であり続ける。こうした社風にマッチした人材であるかが採用面接では見極められるでしょう。
■選考は何次まで?
大同生命の選考プロセスは、書類選考、筆記試験、面接(2〜3回)です。面接官は、営業所所長、支店長などが担当するようです。内定までの所要期間は、概ね1ヵ月程度です。面接日などを指定してくることが多く、日程調整に苦戦したという口コミもありますので、余裕をもったスケジュールを確保し、積極的に面接担当者とコミュニケーションをとり、転職希望時期を伝えるなど、工夫するようにしましょう。
大同生命では、全国型、地域型の2パターンの募集を行っており、それぞれ条件などが異なります。コーポレートサイトの採用ページにそれぞれの募集要項が記載されてますので、よく確認するようにしましょう。
■面接内容の傾向は?
大同生命の面接では、「営業」に関する質問が多く見受けられます。「営業は断られることが多いが大丈夫か」「門前払いされることも多いが問題ないか」「家庭訪問ではなく、企業の社長さん相手の営業になるが大丈夫か」などといった営業の辛さなどをあげ、それに耐えられるか確認する質問が多いようです。心が折れそうになった時、自分でどう気持ちを持ち上げることができるか、前向きに対処できるかということを、これまでのエピソードを交えながらアピールできると良いでしょう。
また「あなたの一番優れたところはどんなところか」などといった人柄などについての質問も多いようです。前職などの経験の中で、自身の長所を紹介するとともに、それが法人営業でどう活かされるか合わせて伝えることで、より大きなアピールに繋がるでしょう。
その他「あなたの暮らす街のいいところを1分話してください」「不倫について」など突拍子もない質問がされることもあるようですので、どのような質問を投げかけられても落ち着いて対応できるように準備しておきましょう。
大同生命の面接対策についてもっと具体的な情報を知りたい場合は、引き続きこの記事をお読みください。面接攻略法や、過去の面接で実際に聞かれた質問内容とその回答例をご紹介します。
大同生命の面接攻略法(面接対策)
■「大同生命の経営ビジョン」を理解した上で自己分析をする
大同生命の面接を受ける上では、「経営ビジョン」を理解しておくことが不可欠です。主だった内容は以下となります。
大同生命の経営ビジョン
1.中小企業のお客さまに「最高の安心」と「最大の満足」をお届けする生命保険会社を目指します。
2.コアビジネスの発展と新たな価値の創造を通じて、企業価値の安定的・持続的な向上を目指します。
3.提携先や代理店をはじめとするパートナーとの共存共栄を目指します。
4.チャレンジ精神を大切にし、すべての従業員がやりがいをもって働ける企業を目指します。
5.公正・誠実な企業活動と地域への貢献を通じて、社会から信頼される企業を目指します。
経営ビジョンは、今後活躍する人材を採用する人事戦略に影響します。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの方針に合致する人材であることをアピールしましょう。
他の保険会社と違い、顧客本人というよりは代理店を通じての営業が多いのが大同生命のスタイルです。いかに協力し合い、契約のために動かしていけるかがカギとなるため、代理店との連携が大切です。これまでの経験の中で、代理店など仲介する相手とのコミュニケーションを円滑に進めることで、結果を得られたことなどをエピソードを通じてアピールできると良いでしょう。
また法人営業は断られることが多く、新規開拓も非常に労力を使う仕事となります。マイナスな状況にあっても、失敗を恐れずにチャレンジする姿勢や、日々研鑽をし、自信に繋げて挑戦していく姿勢があることを今までの経験を通じてアピールできると良いでしょう。
他者との連携を密にし、味方となってもらえるようコミュニケーション力を活かし、厳しい状況の中でもチャレンジ精神で臨める人材であることをアピールしましょう。
■なぜ「大同生命に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
大同生命の面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ大同生命か」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、大同生命という企業についてしっかりと理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- オリックス生命保険株式会社
- 日本生命保険相互会社
- エヌエヌ生命保険株式会社
大同生命の採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように大同生命の採用面接を受ける前には、経営ビジョンに基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「顧客の意向を重視し、「最高の安心」と「最大の満足」を届ける会社であり続ける」という社風を意識して、「他者との連携を密にし、味方となってもらえるようコミュニケーション力を活かし、厳しい状況の中でもチャレンジ精神で臨める人材である」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
32歳男性/法人営業【結果:二次面接を辞退】
30歳女性/法人営業【結果:入社】
38歳女性/法人営業【結果:入社】
45歳女性/法人営業【結果:二次面接を辞退】
大同生命の採用面接に向けて
大同生命の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「顧客の意向を重視し、『最高の安心』と『最大の満足』を届ける会社であり続ける」という社風を理解して、これに合致した人材であることをアピールする。
- 経営ビジョンを理解して、これに沿った自己分析をして自己PRに繋げる。
- 競合他社についても研究し、「なぜ大同生命か」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールできるよう心がけましょう。
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大学を卒業後、ビル衛生管理業務会社に入社。人事部で新卒採用を担当。選考会から内定者フォロー業務に従事。