ほけんの窓口グループの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
1995年に東京で保険代理店事業を開始した、ほけんの窓口グループ。2006年に「ほけんの窓口」ブランドを立ち上げ、現在ではパートナー店を含め全国に約700店舗の保険ショップを展開しています。複数の保険会社の商品を偏りなく多種取り揃え、契約件数は2019年6月時点で224万件と、窓口型セールスでは業界トップクラスに。2019年には伊藤忠商事が57.7%の株式を取得して連結子会社化し、新たな局面に突入しました。
そんな同社社員の口コミを見ると「お客さまにもっとも適した保険を提供できることにやりがいを感じる」「顧客満足につながる仕事をしたら年齢・役職を問わず評価される」といったものが多く、顧客本位の企業風土が見えてきました。熟練した社員による「オーダーメイドの感覚で提案できることがこの仕事の醍醐味」という口コミもある一方で、そのスキルを身に付けるまでには当然苦労もありそうです。「手数料の高い商品を優先した方が数字的にはよい」という現実もあり、顧客第一主義と売上との間で葛藤する人は少なくないようです。
そこで会社側は、新卒・中途ともに入社後の研修体制を整え、経験職種に関係なく活躍できる仕組みを構築しました。「前職が金融関係であれば割と強みになる」という意見も見受けられますが、「チームワークやコンプライアンス意識が評価の要」という共通概念があり、チームで顧客の立場になって最良の対応を議論する機会も多い様子。金融関係の知識や感覚以外にも、顧客と向き合うために重要視されていることがありそうです。
このように常に顧客第一の理念を追求するほけんの窓口グループ。研修と実践を積むことで一人ひとりに最適な提案をする手腕を磨きつつ、実績を上げていくことが同社の成長のあり方といえます。採用面接では、この環境にフィットし活躍できる人材であるかを見極められます。
■選考は何次まで?
2020年6月現在、ほけんの窓口グループでは本社、全国の直営店およびパートナー店で複数のポジションの中途採用を募集しています。
本社の募集部門は、法人営業や社内SE、内部監査、カスタマーセンターなど。選考フローは「ウェブエントリー→書類選考→一次面接→適性検査→二次面接(→三次面接)」となっており、職種によって筆記試験も課されます。
全国各地の直営店では、顧客の保障プランを提案・作成する「ライフパートナー」と、来店受付や事務作業を担当する「コンシェルジュ」を募集しています。選考フローは、「ウェブエントリー→書類選考→会社説明会・面接・筆記試験→適性検査→最終面接」となっています。
いずれも選考期間は2週間~1ヵ月程度で、コーポレートサイトの採用情報ページで詳細の確認とウェブエントリーが可能です。このほかパートナー店の選考や障がい者選考についても詳しく掲載されていますので、まずは確認してみるとよいでしょう。
■面接内容の傾向は?
同社の口コミで多く見受けられた質問は、「あなたの短所は何ですか」というものでした。合わせて「それをどう改善していますか」と聞かれるケースがあることからも、自覚している短所を述べるにとどまらず、それを補うために日常でどのような工夫・努力をしているかも回答することが大切でしょう。
志望動機は「なぜ保険業を志望するのか」「なぜ数ある中でこの会社なのか」と、さまざまな角度から問われるようです。また、「説明会のビデオ以外で会社について調べたことを教えてください」といった質問も。志望動機を整理するためにも、コーポレートサイトには隈なく目を通しておくとともに、プレスリリースなどもチェックし同社の動向を押さえておくことが重要です。
さらに「人の役に立った経験はあるか」「友達からどんな人だと言われるか」といった質問や、中には「10分間で自己紹介をしてください」というリクエストがあったケースも。事前に深く自己分析をしてPRポイントを洗い出し、自分という人間を言葉で表現できるように練習しておく必要がありそうです。
ほけんの窓口グループの面接攻略法(面接対策)
■ほけんの窓口グループの経営理念体系を理解した上で自己分析をする
ほけんの窓口グループの面接を受けるにあたり、まずは同社の経営理念体系を理解することが不可欠です。前述したとおり顧客本位の同社の経営理念は、「お客さまにとって『最優の会社』」。
同社は「安心と安全」を提供することを使命とし、顧客を100%主人公として業務を遂行することを宣言しています。したがって、同社の事業の本質は保険の販売ではなく、「人生設計における不安やリスクを解消すること」。そのツールが商品の「保険」であり、病気やケガ、自然災害など予測不可能な事態から、出産、教育、介護、相続などのライフイベントをカバーするものまで、種類豊富に取り揃えています。また、この理念を体現していくための具体的な取り組みを4つ設定し、実践しています。
1つ目の取り組みは、この経営理念を社内外に周知徹底するとともに、「お客さまの声」を起点とした業務品質チェックや傾聴能力を高めるための意見交換などをおこない、確かな土壌づくりをすること。「お客さまと向き合う7ヶ条」においては、保険の販売研修をすべて廃止し、人間性と能力を磨く方策のみを取り入れる徹底ぶりを見せています。2つ目は、保険相談プロセスの標準化や相談環境の整備を推進して顧客を迎え入れること。さらに契約後のアフターケア制度「3プラス1」を全店舗で提供しています。3つ目は、研修と評価制度を主軸とした人材育成。そして最後は、本社によるサポート体制や保険会社とのパートナーシップ締結など、会社全体での取り組みを推進して業務・経営を常に向上させていくことです。
時勢が急速に変化し続けても、顧客第一の理念を貫くことで進むべき方向は見えてくると考える同社。中途採用面接にあたっては、この理念体系を理解した上で自己分析をおこない、常に顧客の安心を追求して最良の提案ができる人材であるとアピールできれば、入社に一歩近づくでしょう。
■「なぜほけんの窓口グループに転職したいのか」の明確化には他社研究を
採用面接にあたっては、なぜ「保険の窓口グループか」を明確に説明できるようにしておきましょう。面接官はこの質問により「この人は何を基準にこの会社を選んだのか」「ここで何をしたいのか」に加え、「当社をどの程度理解しているのか」を確認しようとしています。
同社への理解をより深めるためには、競合他社の研究が有効です。来店型保険ショップは多数ありますが、取り扱う保険の種類や事業形態、ノウハウも異なれば、顧客満足度を上げるための施策も異なります。ほけんの窓口グループの方向性や特徴を知るためにも、以下のような企業について研究してみることをおすすめします。
- 株式会社アイリックコーポレーション
- 株式会社保険見直し本舗
- いずみライフデザイナーズ株式会社
ほけんの窓口グループの採用面接で実際に聞かれた質問内容
企業研究を通じて、ほけんの窓口グループのビジョンや求める人物像が少しずつ見えてきたのではないでしょうか。同社の場合、顧客第一の経営理念体系をきちんと理解し、それに基づいた自己分析をおこなうことがポイントです。そして面接の場で、常に顧客の立場でものごとを考え最良の提案のために力を尽くせる人材であると印象付けられるよう、経験やスキルを整理し、具体的なエピソードを準備しておくことも重要です。
面接では候補者の適性を測り、人間性を知るためにさまざまな問いかけがおこなわれます。どのような質問をされても理路整然と回答できるよう、事前にシミュレーションをしておくとよいでしょう。以下、実際に経験者が面接で聞かれた質問をご紹介します。これらを参考に対策を進めてください。
[40代前半・女性/カウンターセールス] 【結果:入社】
[30代後半・女性/コンサルタント] 【結果:一次面接で不採用】
[30代後半・男性/コンサルティング営業] 【結果:入社】
[20代前半・男性/代理店営業] 【結果:二次面接で不採用】
[20代後半・女性/財務・会計関連職] 【結果:結果待ち】
[30代前半・男性/販売アドバイザー] 【結果:結果待ち】
ほけんの窓口グループの採用面接に向けて
保険の窓口グループの採用面接に向けて、ぜひ押さえておきたい重要なポイントをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 常に顧客の立場でものごとを考え、最良の提案をするために力を尽くせる人材であるとアピールする。
- 顧客第一の経営理念体系を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社について研究し、「なぜ保険の窓口グループか」に対する答えを明確にしておく。
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