一条工務店の採用面接前に知っておくべきこと
■社風への理解
「家は、性能」を合言葉に、設立より耐震・耐久・省エネなど住宅の性能向上に注力してきた一条工務店。独自の構法や先進的な技術を次々と生み出し、免震住宅の分野では業界シェア86%を占めています。低迷する住宅業界において右肩上がりの実績を誇る同社は、業界内でも安定感のある会社と言えるでしょう。
住宅展示場(モデルハウス)の出展棟数がハウスメーカーの中で最も多い点は一条工務店の大きな特徴です。また、大手ハウスメーカーは軒並みテレビCMなどの宣伝を行っている中、同社は派手な宣伝を一切行っていません。こうした点からも、同社が自社製品の性能面に大きな自信を持っていることがわかります。
一方で、良くも悪くも現場第一主義が浸透している同社では、配属される営業所ごとにカラーが異なり、各営業所の雰囲気になじめるかどうかが大きなポイントになりそうです。一条工務店は業界内でも堅実な印象を持たれがちですが、単価の高い商品を扱う業界特有の体育会系な雰囲気がある点はあらかじめ留意しておく必要があります。「契約が取れないと辞めないといけない雰囲気がある」「年齢、社歴は一切関係なく、実力があれば出世できる」という口コミが多く散見されることからも、結果主義で体育会系な社風であると言えるでしょう。
他社に抜きんでた高品質な自社商品を持つ一方で、ノルマやプレッシャーなどに打ち勝つタフさが求められる同社。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接で見極められます。
■選考は何次まで?
一条工務店では、書類選考実施後に全国で行っている会社説明会に参加し、2~3回の面接が行われることが多いようです。選考期間は平均1ヶ月ほどかかるようですが、スピード選考を希望する場合は最短2週間で内定が決まることもあります。
募集職種は住宅営業をメインに、設計や建築士などの技術職も採用を行っています。基本的には人事担当者が面接を行うことは無く、現場の社員や所長などが面接官になることが多いようです。
面接では、突飛な質問をされたり、業界特有の圧迫面接のような雰囲気はありません。オーソドックスな質問をされることが多いため、自己PRや志望動機などをしっかり整理したうえで落ち着いて面接に臨むようにしましょう。
■面接内容の傾向は?
先ほども述べた通り、同社の面接では突飛な質問をされることはほとんどありません。自己PRや入社後のビジョンなど、基本的な点をしっかり押さえることが重要です。一方で、面接官は現場の社員や所長であることが多いため、面接官によってはストイックさを重視するような質問が多かったり、逆に終始和やかな雰囲気で進んでいったりと営業所によって面接の雰囲気が大きく異なるようです。
また、選考の中で面接官をお客様に見立てたロールプレイングが行われることがあります。当日はまず同社社員による実演があるようですが、事前にしっかり準備をしておくことが大切です。
一条工務店の面接攻略法(面接対策)
■一条工務店のコンセプト「家は、性能」を理解した上で自己分析をする
一条工務店では多様化する「住」のニーズに応えるため、免震住宅や業界トップ水準の省エネ性能を誇る「夢の家」「i-cube」「i-smart」など独自の技術を追求してきました。さらに同社では、こうしたノウハウを活かした海外展開も視野に入れ、次世代の家づくりに向けて地球規模で動き出しています。
一条工務店の面接を受ける際は、こうした背景を把握したうえで同社の「家は、性能」というコンセプトを理解し、同社の経営理念である「お客様よりお客様の家づくりに熱心であろう」という考え方を落とし込むことが大切です。
また、一条工務店の採用ページには以下のような記載があります。この行動指針をしっかりと理解したうえで自己分析に落とし込み、面接でアピールしましょう。
例えば過去の営業実績や自社商品を効果的に訴求するためにした工夫などのエピソードがあれば、同社の行動指針にマッチする人材であることがアピールできるでしょう。先ほども述べた通り、同社の面接での質問はオーソドックスなものが多いため、回答内容で差別化するのが難しいようであれば、声の大きさや表情、話し方などを工夫して営業としての適性をアピールするのも効果的です。
■「なぜ一条工務店に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
一条工務店の面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ一条工務店か」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、一条工務店という企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- 積水化学工業株式会社(セキスイハイム)
- 旭化成ホームズ株式会社(へーベルハウス)
- タマホーム株式会社
一条工務店の採用面接で実際に聞かれた質問内容
20代後半・男性/カウンターセールス【結果:入社】
20代前半・女性/営業アシスタント【結果:入社】
20代後半・男性/カウンターセールス【結果:内定辞退】
40代前半・男性/コンサルティング営業【結果:不採用】
一条工務店の採用面接に向けて
一条工務店の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 一条工務店ならではの高品質な家を武器に、ノルマや目標にストイックに向き合い、成果を上げることができる人材であることをアピールする。
- 一条工務店が求める人材である「伝えるプロ」に沿うように自己分析をし、自己PRにつなげる。
- 競合他社について研究し、「なぜ一条工務店か」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。