【面接対策】リクルートライフスタイルの中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】リクルートライフスタイルの中途採用面接では何を聞かれるのか

リクルートホールディングスの中核事業を担うリクルートライフスタイルへの転職。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、「人間性」も評価されます。即戦力として、一緒に仕事をする仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策して転職を成功させましょう。


リクルートライフスタイルの採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

リクルートライフスタイルは、リクルートグループの中でも日常消費領域と呼ばれるサービス分野の開発を行っています。主力メディアはいずれも高い知名度を誇り、「じゃらん」(旅行領域)、「ホットペッパー」(飲食領域)、「ホットペッパービューティ」(美容領域)の月間の総利用ユーザーは月間数千万人とも。最近ではヘルスケア領域、通販事業積極の新規事業も始めています。増え続ける莫大なデータと、国内企業最大級の広告予算をかけられる資金力を武器に、WEBマーケティング力・営業力において他社を圧倒し続けています。

リクルートではグループ全体の果たすべき役割を『まだ、ここにない、出会い。』と表現しています。同社で創出する出会いは、個人カスタマー(サイト利用者)と法人クライアント(店舗)を引き合わせること。両者は同社のメディアを媒介して接点を持ち、個人側には豊かなライフスタイルを、法人側には集客効果・売上拡大というベネフィットを提供しています。

法人クライアントに対して、同社は個店毎の課題解決をすることをミッションとしており、近年はITによるコンサルティング強化をはかっています。集客増の実現に加えて例えば『Airレジ』『Airペイ』のような決済サービスを拡充し、店舗が本業のサービスに集中できるよう経営効率や業務効率をあげる領域まで入り込める、質の高い提案に重きを置いています。

リクルートライフスタイルではマーケティングをはじめとする事業開発や企画職は基本的に正社員が担当し、サービス提案(営業活動)は基幹職種である営業職が担います。この営業職に就いているのが、新卒・中途入社の契約社員です。同社は、3年間の限定雇用期間を設定することで個人の成長スピードが最大化になると考えています。それゆえ、営業未経験者でも意欲とポテンシャル次第で採用し、手厚い研修とマネジメントを独自のノウハウをもって実施しています。応募者はそれを理解した上でエントリーをしているため、契約社員待遇であることに後ろ向きな姿勢を持つ人はほとんどいません。むしろ3年という限定期間をチャンスととらえ、肯定的な考えを持つ人たちが集まっています。入社後はビジネス上のスキルや経験の習得の他に、自身の強みや課題認識、スキル開発計画といった豊富なコンテンツをはじめ、卒業まで様々な支援を受けられる制度が充実しています。

契約社員待遇の中途入社者のうち、6割が異業種からの転職者です。接客・販売・事務経験者が比較的多い状況ですが、中には工場勤務出身のような顧客折衝経験が全くゼロの異色な経歴の持ち主もいます。入社者は同社をステップアップする場と捉え、3年の間に徹底的にノウハウを吸収したいと意気込んでおり、非常に活気あふれる職場のようです。

契約社員には正社員制度がもちろん用意されています。しかしながら、そちらを選択するのは少数派で基本的には契約満期で退職(卒業)するようです。正社員でも定年まで働く人はかなり珍しく、これまでの成功経験やスキルを他組織で活かしたいと考え、入社後数年で他社に再就職をしたり独立をしていくのが主流。長期間勤務することを美徳とせず、常にチャレンジングな環境において自己成長を続けていく。これがリクルートに共通した精神と言えるかもしれません。

このように、流動性が大変高い組織といえますが、口コミサイト上では実際にどのようにコメントされているのでしょうか。

口コミサイトでは、営業職経験者からはやはり「意欲的で優秀な人材が在籍していて、よい刺激をうける」「社内外で通用する高いスキルを得られる」「リクルートで揉まれたことが、自分の価値として評価される」「クライアントの役に立っていると心から実感でき、それが成長実感につながっている」などの声が目立ちます。企画系経験者からは「日本最大規模のコンテンツだけに、市場に大きなインパクトを与えられる」「ひと月に数個の新規サービスが検討されていてアイディアが形になりやすい」「ボトムアップの社風で仕事がしやすい」「豊富なチャンスが用意されている」とのコメントがありました。

一方で「毎月入社者と退職者がいて、環境があまりに落ち着かなさすぎる」「交流会や達成会のイベントがかなり多くあり、経済的にキツい」「相談できる上司や先輩はいるものの、いかんせん業務量が多すぎ」とのネガティブコメントも存在します。

同社での勤務経験を経ることで市場価値の高い経験を積めるようですが、思っていた以上の仕事量や早すぎる業務スピードにより、1年未満で退職するケースもあるようです。受け身の志向の人がこの会社に応募するのはミスマッチと言えるでしょう。主体性を持って学ぶ意欲があること、会社側の求めるスピードで成長していける自信があること、この2点が自分に該当するか再確認をしてからに選考準備を進めることをおすすめします。

選考は何次まで?

リクルートライフスタイルでは、雇用形態により選考スケジュールが異なります。


正社員待遇の募集職種は主に企画職とIT領域における開発分野で、職種は30種類ほどに細分化されています。書類選考の後、面接が2~3回実施され、途中でSPI検査を実施。内定まで3~4週間程度を要します。

契約社員の募集職種は主に営業職と付随するアシスタント職です。以前は2回の面接を必ず行っており、雇用場所が地方であっても最終面接は東京で実施されていましたが、今は必ずしもその方法をとっておらず2種類の選考フローの中から選択できるようになっています。

  • ①対⾯選考:会社説明会参加と0.5次⾯接(同日開催)→1次⾯接
  • ②Web選考:WebセミナーとWebによる0.5次⾯接→1次⾯接(Webでも対面でも可)

②のように、Web選考のみで採用面接が完結することも可能になりました。Uターン・Iターン転職を考えている人は応募しやすくなったと言えるでしょう。

なお、0.5次選考とは転職理由や経歴について簡易的な質問が3、4つされるぐらいの短時間スタイルの面接のことです。対面の場合はグループ面接形式で0.5次面接を行うこともあるようです。①②ともに早ければ1週間~10日程で内定に到達することもあります。

面接内容の傾向は?

リクルートライフスタイルでは年間休日が130日前後あり、仕事のオンとオフの境界がはっきりしています。しかしその分、ウィークデーの働き方は「モーレツ」と評されているほどで、仕事量は多め、残業も多めと口コミ上での記載が目立ちます。面接でも「うちは仕事がキツめで、辛くて辞めていく人が多いが大丈夫か?」「(掲載効果が出ないときに)顧客から厳しい罵声を浴びることもあるが耐えられるか?」といった表現で、仕事の大変さを伝えられます。面接内で聞かれれば当然「大丈夫です」「耐えられます」と答えざるをえませんが、その後の面接では具体的に「困難にぶち当たったときどのように乗り越えてきたか」「一番つらかったことは何か」というエピソードを求められるケースが多いようです。

営業職(契約社員)の面接の傾向としては、やはり3年満期の契約社員という形式をとっていることに関する質問が多いようです。具体的には「当社を卒業後は何をしたいか?」「契約期間満了後の進路を今から考えているか」「人生のライフプランを教えてほしい」が代表的質問です。

飲食、美容、旅行など複数のサービス領域を抱えていること、また地域密着という観点によりエリアも細分化されていることから、「どのサービス担当を希望か?第二希望まで教えてほしい」「担当エリアの希望順位はあるか」意向確認の質問も頻出です。第一希望は用意していたが、第二・第三まで聞かれると思っていなかったので咄嗟に出てこなかったという例もあるので、複数の希望を準備していきましょう。

企画系職種の場合は、経営者視点が求められます。やりたいアイディアをどこまで具体化しているか、想定されるリスクや、収支分析までするどい突っ込みが入りますので、構想をしっかり固めておきましょう。

エンジニアの場合は、過去の経歴について詳しくきかれた後、将来的にどのようなサービスに携わりたいか、最先端の技術に興味はあるかといった内容が主になるようです。

リクルートライフスタイルの面接攻略法(面接対策)

リクルートライフスタイルの経営戦略を理解した上で自己分析をする

リクルートライフスタイルは、リクルートグループの中でメディア&ソリューション事業に分類されます。コーポレートサイトでは、当該事業における中期戦略を「中小企業クライアントの業務オペレーションを支援し、生産性向上につながる各種サービスを提供すること、また対象とするクライアン ト業界を拡大することが重要」と記載しています。

この各種サービスとは何を指すのか、一例をあげましょう。

出典:リクルートホールディングス コーポレートサイト

ここから読み取れることは、リクルートライフスタイルは近い将来、現在の広告企業という立ち位置からIT企業に移動するであろうということです。今後はエンジニアの存在感が増して、エンジニア主導でプロダクトが開発されていく可能性が高いでしょう。同社はテクノロジーを駆使して、販促領域でアジアNo.1をとりにいく図を描いています。

こうした背景を踏まえ、正社員×企画職ポジションでは、事業の方向性を理解していることは当然のこと、保有する顧客資産をどのように活用していきたいか自分のアイディアをプレゼンするぐらいの面接準備をしていく必要があります。同時に、自ら構想するその計画をグループやチーム単位でどのようにすすめていくか、どう回りを巻き込んでいくかまで表現できた方がよいでしょう。同社では、複数名でプロジェクトを組んで管理していくため、チームで協働できるかについても重視しています。過去のエピソードを出しながら、調整力やリーダーシップ力があることをPRしていきましょう。

契約社員×営業職ポジションでは、営業をセールスとして捉えているのではなく、顧客(店)の課題解決をしたいというという強い意志表明がまず必須です。課題解決はリクルートグループの重要なキーワードであり、答えのない・前例のない課題に取り組む覚悟を持ち合わせているかが面接では問われます。「顧客の声に常に敏感であり続け、仮説を持ちながら新規の商材を提案していけるレベルまで成長したい」というポジティブな未来像を語れると評価を得やすいでしょう。

「顧客のためにどんな価値発揮をしたいか」のような抽象的な質問がくることも多いので、この中期計画と絡めて話せる準備をしておきましょう。

「なぜリクルートライフスタイルに転職したいのか」の明確化には他社研究を

リクルートライフスタイルの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜリクルートライフスタイルに応募したか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面もあわせて見ています。

そのためには、競合となりやすい企業の他社研究を行うことが有効です。具体的には、類似するサービスを展開する企業について調べておくことがおすすめです。

  • 株式会社ぐるなび
  • 株式会社カカクコム(食べログを運営)
  • 楽天株式会社(楽天トラベル、楽天ビューティを運営)

各社が展開するサービスについて特長を調べておきましょう。個人ユーザー側と店舗側のメリット・デメリットも比較しておく必要があります。

リクルートライフスタイルの採用面接で実際に聞かれた質問内容

このようにリクルートライフスタイルの採用面接を受ける前には、経営戦略に紐づけた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。面接の場では、短期間での急成長を求められている社風であることを意識して、強い成長意欲と高い顧客志向を持っている人材だと印象付けられるよう、様々なエピソードを準備しておくと良いでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、十分に考えながら面接対策しておきましょう。

20代前半男性/営業職【結果:入社】

質問

入社後にやりたいことは?卒業後どのようになりたいか?

回答

まずは、事業から降りてくる責任数字を達成し続ける事、その中でも全国で…(口コミの続きとアドバイスを見る

20代後半女性/営業職【結果:入社】

質問

で、今まで何やってきたの?(キャリアについて)

回答

驚いたのは部長との最終面接時、職務経歴書や履歴書をほぼ見ずに私自身を…(口コミの続きとアドバイスを見る

20代後半女性/営業職【結果:最終面接で不採用】

質問

転職活動をするに当たってポイントとしたことを3つあげるとしたら?

回答

自分の理想とする働き方が実際にリクルートライフスタイルでできるのかど…(口コミの続きとアドバイスを見る

30代前半男性/ディレクター職【結果:一次面接で不採用】

質問

良いと思うサービスは何か?

回答

自分が興味をもったサービスを説明した。内容に興味をもった様子だった。…(口コミの続きとアドバイスを見る

リクルートライフスタイルの採用面接に向けて

リクルートライフスタイルの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • リクルートライフスタイルが展開するWEBサービスを理解し、自分が応募する領域のビジネスモデルを調べておく。会社全体の動きとして、広告会社という位置づけから、ITの⼒をもって顧客課題に向き合っていく方向性にチェンジしている最中であることを把握しておく。

  • 長期間勤務することを美徳しておらず、短期間で劇的に成長できる人材を求めている。そこから⽣まれる企業風土や求める人物像を理解する。主体性かつ当事者意識を持って、やり切る⼒があることをPRする。

  • 競合他社について研究し、「なぜリクルートライフスタイルか」に対する答えを明確にしておく。差別化ポイントを理解し「そんな貴社で自分はこんな成長したい」と具体的な志望動機を言えるようにしておく。

これらについてしっかり準備して、面接当日はオリジナリティのある自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。

この記事の執筆者

北海道大学文学部卒業。専攻は社会学。小売業界を経て人材業界に転職。20代~30代向けの転職支援を行うキャリアコンサルタント。


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