リクルートテクノロジーズの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
「情報」という無形商材を提供するリクルートグループのIT&マーケティングカンパニーとして設立された、リクルートテクノロジーズ。2013年の設立当時は170人余りだった社員数が、今や700人を超えるまでに成長しています。同社は200を超えるリクルートグループにおける「横断機能領域」であるIT・マーケティング業務を担い、グループのSIerとして確固たるポジションを築いています。
そんな同社には、リクルートグループの「自ら機会を作り出し、機会によって自らを変えよ」という社訓に従い、自分からやりたいと手を挙げたことにはチャレンジできる文化が根付いています。社内は非常に風通しもよく、部署の垣根を越えた相談もしやすい環境となっているようです。
また、口コミにも見られる「上司から聞かれる『お前はどうしたい?』」という言葉は、社員に「圧倒的当事者意識」を求めていると考えられます。ボトムアップでジャッジし、一人ひとりが高いスキルを身につけることを求める同社。自分の意思をしっかりもつ人には、好きなことを自由にやらせてもらえる環境ですが、言われることをきちんとこなしたいタイプには居心地がいいとはいえないかもしれません。
人事制度には半期に一度、自分が実現したいことを表明する「Will Can Mustシート」の提出が定められ、それに基づいた評価がおこなわれます。働き方もさまざまな選択肢があり、スキルアップしたい人材に長く働いてほしいという会社の期待も感じられます。採用面接では「自発的、積極的にチャレンジする」社風であることを理解したうえで、「高い当事者意識、強い意志をもって物事に取り組める」人材だとアピールできるエピソードを準備しておくとよいでしょう。
■選考は何次まで?
キャリア採用の詳細については、リクルートホールディングスの採用ページから確認してみましょう。選考フローは共通して、「書類選考 → 面接(3回程度)・適性試験 → 内定」となっています。選考にはおおむね1週間から1か月かかるようですが、「選考の合否判定が当日出た」という口コミもありました。またエンジニアの場合は、これ以外に専門スキルの試験も実施されるようです。適性検査では、必ずSPI試験が実施されますので、しっかりと事前対策をおこなっておきましょう。
同社のコーポレートサイトには「求める人物像」や「制度・環境」など、採用情報が多くのページを割いて詳細に説明されています。先輩社員の紹介は、「こんな人材が欲しい、こんなふうに働いてほしい」という会社の期待の表れともいえますので、面接対策として、事前にしっかり確認しておきましょう。
■面接内容の傾向は?
同社の面接は、ひとつの事柄をきっかけに「なぜ?」「なぜ?」と深く掘り下げていく、コミュニケーション型の傾向と推測されます。面接官からの「なぜ?」に対する回答に、「確固たる自分の意思が示せるか」「積極的に自発的に取り組んだか」といった「当事者意識の高さ」を見られるようです。また「話しやすい雰囲気で、業務内容を掘り下げて聞いてくれ、意思決定のプロセスを確認するような質問が多かった」との口コミにもあるように、最初の回答が言葉足らずだったとしても、補足してアピールする機会が与えられるようです。成功・失敗にかかわらず、いかに自分が一生懸命、自発的に取り組んだのかを伝えられるエピソードをいくつか準備しておくとよいでしょう。
また面接経験者からのアドバイスには、「面接では論理的な思考や仕事に対する積極性、コミュニケーション能力が問われた」との口コミも多く見られました。意図が汲み取りにくいような、意表を突かれる質問をされるケースもあったようですが、その場しのぎの回答をおこなったり、質問内容を勝手に解釈したりするのではなく、面接官に質問の意図を確認するなど、当日は丁寧なコミュニケーションをとれるように心がけましょう。
リクルートテクノロジーズの面接攻略法(面接対策)
■リクルートテクノロジーズのミッション・バリューを理解した上で自己分析をする
同社には、Technologies for pleasure というミッション(使命)と、それを実現するためのバリュー(行動指針)が定められています。
50年以上も前に、当時は珍しかった情報サービスの会社として誕生したリクルートは、現在、200以上の会社がグループを構成するまでになっています。当初、情報発信のツールは「紙媒体」でしたが、IT化が進むにつれ、その情報発信を担う目的で設立されたのが同社です。SIerの中では完全なる後発ですが、いまやIT・マーケティングの専門集団として外部での講演もおこなうなど、存在感を示す企業に成長しています。
そんな同社が定めているミッション(使命)「Technologies for pleasure 」は、直訳すると「喜びのためのテクノロジー」という意味です。コーポレートサイト採用ページの「私らしい10のこと」にも記載されているように、多くのカスタマーとクライアントを結びつける社会インフラ化しているサービスによって、一人ひとりが、その人らしく、楽しく人生を送るための選択と意思決定のお手伝いをしている同社。ITテクノロジーの進化は日進月歩であり、そのサービスの要求も日々進化しています。同社の果たす役割は、日々進化・変化するユーザーの要求をより早く満たし、新しいサービスをITテクノロジーにより実現することです。そのためには、今までになかったサービスの創出、カスタマーの利便性向上の期待に気づくことも重要な任務となっています。
その実現のために、「積極的に情報を取り入れ、明確な目標を設定し、行動を起こし、専門性を高め、さまざまな人とのかかわりで業務を推進していく」という行動が求められています。同社のミッション(使命)を理解するとともに、受け身ではなく自発的に行動し、それらを実現するための高いスキルを身につけるという期待を理解したうえで、積極的に手を挙げ、論理的に業務を遂行できる人材であるとアピールできるよう、しっかりと準備しておきましょう。
■「なぜリクルートテクノロジーズに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
面接では、「その会社をどれほど理解できているか」「その中で自分がやりたいことは何か」という観点から、論理的に語れ、実行できる人材かどうかを見極められます。そのためには、「なぜリクルートテクノロジーズか」を自分の中で明確にしておきましょう。
企業を正しく理解するための手段として、他社研究をすることが有効です。同社は独立したSIerではなく、リクルートグループのサービス向上を目的とした立ち位置です。世の中に提供しているサービスの観点から他社との比較をおこなうのか、あるいは業務内容における他社との比較をおこなうのかは、希望業種によって異なってくると考えられます。いずれにしても、自分にとっての「リクルートテクノロジーズで働く意義」を自分の言葉で語れるよう、しっかりと準備をおこないましょう。他社研究を行う際にはユーザーにサービスを提供する、以下のような企業を参考にしてみましょう。
- LINE株式会社
- GMOインターネット株式会社
- 株式会社出前館
リクルートテクノロジーズの採用面接で実際に聞かれた質問内容
ここまでの同社の社風やミッション・バリューの考察によって、同社が実現したい方向性に向けて、どのような人材を求めているのかが見えてきたのではないでしょうか。ユーザーの利便性を追求すべく、まだ見えていないサービスを提供するために新しいテクノロジーを次々と創出する同社のミッション(使命)を深く理解し、高い当事者意識を持ち、自発的、積極的にチャレンジする人材であると印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[30代前半・男性/プロジェクトマネージャー] 【結果:入社】
[20代後半・男性/システムエンジニア] 【結果:一次面接で不採用】
[20代後半・女性/マーケティング] 【結果:一次面接で不採用】
リクルートテクノロジーズの採用面接に向けて
リクルートテクノロジーズの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策のポイントとして、以下の3点を押さえておきましょう。
- 「自発的、積極的にチャレンジする」社風であることを理解し、それにフィットする人材であることを積極的にアピールする。
- ミッション・バリューを理解し、それに沿って自己分析をおこない自己PRにつなげる。
- 競合他社に対する研究を深め、「なぜリクルートテクノロジーズなのか」に対する明確かつ論理的な答えをもって面接に臨む。
これらを参考に、自己PRのための大切なポイントを整理し、面接では自分の言葉で自信をもってアピールできるようにしましょう。
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