ジョンソン・エンド・ジョンソンの採用面接前に知っておくべきこと
■社風への理解
世界60ヶ国、グループ全体で250もの企業を展開する同社は、総社員数約12万7000名を誇る世界最大規模のヘルスケアカンパニーです。同社は創業以来QOL、つまり人々の暮らしの質向上を目標に、安全性が高く高品質な製品の研究開発のほか、ダイバーシティの推進やボランティア活動などのCSR活動も積極的に行っています。
社内カンパニー制を導入する同社は、以下の3つの事業分野でそれぞれが分社分権経営されています。
この3つのカンパニーは文化や組織、権限の強さなどがかなり異なり、事業部によっては非常に小さい組織で働いているように感じることもあるようです。また、同社では売却や買収などが頻繁に行われており、「昨日まであった事業部が突然なくなっていることも珍しくない」という口コミからも、組織改編の頻度が極めて高いことがわかります。
評価やキャリア面においては「成果が正当に評価される企業」という口コミが多数あり、収入に不満を感じている社員は少ないようです。一方で社内カンパニーの特性上、事業部ごとに組織が横並びであるため「マネジメントのポジションが少なく、常に埋まっている。管理職のポストにつくのは至難」という口コミも多く散見されました。
事業部単位で社風が大きく異なる同社ですが、そんな同社の社員に根付いているのがコア・バリュー「我が信条」(Our Credo)。同社の製品を利用する消費者、共に働く仲間、地域社会、そして株主の4つのステークホルダーに対して負う責任を説いており、特に「第一の責任」である顧客第一主義の考え方は全社員の行動基準となっています。
「我が信条」に込められた哲学を理解し、同社が社会に大きく貢献するための一助となる人材かどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
前述した通り、同社は社内カンパニー制を導入しているため、採用においても事業部によって大きく異なるようです。一般的には書類選考の後、2~4回の面接が設けられることが多いでしょう。「会社説明会の後に一次面接があった」という口コミもありました。
職種は営業職と技術職の2職種がメインですが、カンパニーごとに人材を募集していることもあり、コーポレートサイトでは多数の求人が公開されています。また、職種によって英語の必要度合が異なるため、ポジションや仕事内容によっては英語で質問されることもあるようです。詳しくはコーポレートサイトのキャリア採用ページをよく読み、該当職種にどのようなミッションを与えられているのかをよく調べておきましょう。
■面接内容の傾向は?
前述したように事業部ごとに採用を行う同社で、共通して多く見られた質問は「なぜ医療分野か」「なぜジョンソン・エンド・ジョンソンか」「なぜその職種か」という質問です。「人の役に立ちたいから」「貢献性の高い仕事がしたい」といった一般的な回答ではなく、同社のコーポレートサイトなどの情報を読み込んでもう一歩踏み込んだ回答をすることが求められるでしょう。
また、現職で管理職のポジションについている場合や、同社の管理職ポジションに応募した場合は、現職での部下同士の関わらせ方や部下が全員女性だった場合のチーム運営の仕方など、実際の職場を想定した質問が多かったようです。
以上のことから、事前に自身の希望する職場や事業部に関する情報を集め、どんな質問がされるか想定しておくことも大事です。
ジョンソン・エンド・ジョンソンの面接攻略法(面接対策)
■ジョンソン・エンド・ジョンソンの「我が信条(Our Credo)」を理解した上で自己分析をする
ジョンソン・エンド・ジョンソンの面接を受ける上では、前述の「我が信条(Our Credo)」を深く理解しておくことが不可欠です。同社の唯一絶対の理念で、1943年に起草されてから現在まで変わることなく同社の拠り所とされており、現場でも以下のように定期的に振り返る機会があります。
このクレドにのっとった行動ができる人材であることをしっかり主張できるかどうかは、採否を左右すると言っても過言ではありません。しっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、面接でこの考え方に合致する人材であることをアピールしましょう。
例えば現職での仕事において、目標達成のためだけでなく、顧客や同僚、地域社会に貢献するためにどのような工夫ができたかを積極的にアピールすることは大切です。また、失敗や困難に立ち向かう際はどのような行動をしてきたか、リーダーシップやチームワークを発揮したエピソードなどがあれば整理しておきましょう。技術職の方であれば、研究や開発に対してどのように情熱を傾け、結果を残してきたかをアピールするのも大切です。
また先ほども少し触れたように、同社は研究開発に力を注ぎ、常に世界をリードする医薬品や医療機器の開発に取り組んでいます。近年では日本市場におけるニーズをもとに日本発の製品も多く開発しており、J&Jグループ内での日本のプレゼンスも年々高まっています。
ただ製品を開発するだけにとどまらず、新しい治療法を広めたり、これまでなかった発想をビジネスパートナーであるドクターや看護師に浸透させるといったヘルスケア業界全般に対しての責任をまっとうせんとする同社の姿勢を理解し、自分自身がこれらの取組みに対してどのような働きをするかをしっかり伝えることも重要です。
■「なぜジョンソン・エンド・ジョンソンに転職したいのか」の明確化には他社研究を
ジョンソン・エンド・ジョンソンの面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜジョンソン・エンド・ジョンソンか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も合わせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、ジョンソン・エンド・ジョンソンという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- オリンパス株式会社
- テルモ株式会社
- ニプロ株式会社
ジョンソン・エンド・ジョンソンの採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように、ジョンソン・エンド・ジョンソンの採用面接を受ける前には、行動指針に基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「ステークホルダーに対して大きな責任を負っている」という社風を意識して、顧客や社員、社会に貢献できる人材であることを印象づけられるようなエピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策をしておきましょう。
30代後半男性/経理【結果:辞退】
20代後半男性/法人営業【結果:不採用】
20代後半女性/セールスエンジニア【結果:入社】
20代後半男性/代理店営業【結果:入社】
[20代後半・男性/コンサルティング営業] 【結果:入社】
ジョンソン・エンド・ジョンソンの採用面接に向けて
ジョンソン・エンド・ジョンソンの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「ステークホルダーに対する責任を果たすべき」という社風を理解して、これに合致した人材であることをアピールする。
- 同社の「我が信条(Credo)」を理解して、これに沿った自己分析をして自己につなげる。
- 競合他社について研究し、「なぜジョンソン・エンド・ジョンソンか」に対する答えを明確にしておく。
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