2022年08月15日

【平均年収811万円】日産自動車の給与・ボーナスが高いのはなぜなのか

【年収研究シリーズ】日産自動車社員の平均年収は高いのか?実際はいくらもらっている人が多い?給与制度は年俸・月給どっち?ボーナスは年何回で合計いくらもらえるのか?年収額だけでは見えてこないデメリットはあるのか?など、年収に関する話題をデータや口コミから明らかにします。就職・転職の判断にご活用ください。


日産自動車の平均年収は811万円

それでは、はじめに日産自動車の平均年収について見ていきます。日産自動車の平均年収は、日産自動車の有価証券報告書によると、811万円です。キャリコネに寄せられた給与明細から算出した日産自動車年代別年収レンジは、20歳代で480〜530万円、30歳代で670〜720万円、40歳代で830〜880万円となっています。正規雇用者の平均年収は495.7万円(国税庁・令和2年分民間給与実態統計調査結果)で、比較して約1.64倍の額です。

日産自動車の平均年収推移

グラフが表示されない場合はこちら
日産自動車・5年間の平均年収・平均年齢・従業員数(単体)の推移
決算月平均年収平均年齢平均勤続年数従業員数
2022年3月期811万円41.9歳16.5年23166人
2021年3月期796.5万円41.6歳16.9年22825人
2020年3月期810.3万円41.4歳17.7年22717人
2019年3月期816万円41.8歳18.4年22791人
2018年3月期818万円42.5歳19.4年22272人

出典:日産自動車・有価証券報告書

過去5年間の平均年収の推移をグラフと表組みで示しています。
日産自動車の平均年収は前年を上回り811万円でした。
過去5年間では3番目の額になりました。

日産自動車の年代別平均年収と中央値

日産自動車の年収中央値は30代で687.8万円

続いて年収実態により近い年収中央値を見てみます。20代から50代までの平均年収・平均月収・平均ボーナス・年収中央値を表にまとめました。

日産自動車の年収実態
年代平均年収平均月収平均ボーナス年収中央値
20代497.7万円29.9万円110.9万円447.93万円
30代687.8万円40.8万円153.3万円619.02万円
40代854.7万円50.4万円190.6万円769.23万円
50代1010.5万円59.3万円225.4万円909.45万円

※キャリコネの口コミ、有価証券報告書、厚労省・経産省・国税庁発表の調査資料を元に、編集部で独自に算出

日産自動車の年収が高い理由

賞与は年間6ヶ月分近い水準

日産自動車の年収が高い理由として、まず最初に挙げたいのは賞与の金額の多さです。

2017年は年間6ヶ月分、2018年5.8ヶ月分、2019年は5.7ヶ月分と、ここ3年間でみると減少傾向にはあるものの、一般的な企業と比較すると高水準を維持しています。またその内訳は、2/3は業績比例分、残る1/3は個人評価分という配分です。個人の頑張りを数字で報いるという会社の精神を感じられる配分であると言えます。またその金額についても、「職位のない担当レベルでも、評価の結果によって賞与の金額に40万円もの差が生まれる」という口コミも見られ、また階層が上がるにつれ金額の差は大きくなることが推測されます。

また、昨今散見される若手の抜擢人事も、平均年収を押し上げる要因となっています。「ハイポテンシャル制度」の対象人材となると、重要ポジションに抜擢される等特別な育成コースをたどり、若くして管理職に昇格するケースもあるようです。

日産自動車の給与体系・内訳

管理職は年俸制でインセンティブも

日産自動車の給与体系は、基本給と諸手当からなる月給と、年2回(7・12月)の賞与で構成されています。

諸手当は家族手当、通勤手当、時間外勤務手当のほか、住宅手当もあります。住宅手当は月4万円と高レベルな手当ではありますが、「実家から会社まで2時間以上、直線距離30キロ以上」というかなり厳しい支給条件が付けられているようです。

基本給は、階層に応じて賃金バンドが決められており、毎年一定額昇給するほか、昇格すると大幅に基本給がアップする仕組みです。課長代理以下の職層は残業代が支給されますが、課長職以上の管理職は年俸制となり、賞与の代わりに年1回インセンティブが支給されることも特徴的です。

日産自動車社員の給与明細(キャリコネ)

30代で800万円超!

20代技術(非管理職)の 給与明細

20代技術(非管理職)の 給与明細

キャリアを重ねても基本給が変わらないケースも

30代(非管理職)の 給与明細

30代(非管理職)の 給与明細

日産自動車の職種別年収

職種による違いはなし

日産自動車の職種は、「技術系」「事務系」の大きく2つに分類されます。しかし、いずれの職種の社員も、同一の賃金制度のもとに処遇されるため、職種による年収の差は生まれません。

新卒採用時の初任給も、以下の通り学歴別に設定されており、これも職種による差異はありません。
<初任給(2019年度実績初任給)>
修士了 月給 248,000円
大学卒 月給 223,000円

社内の階層別の年収の目安としては、入社直後の「担当(PX)」で500~600万円、6~7年目で一斉に「主任・総括(PE2)」に昇格すると700~800万円、「課長代理(PE1)」になると1000万円前後、「課長(N2)」は1100~1200万円といったあたりです。さらに、部長職以上になると、1500~2000万円を目指せる、という口コミも見られます。

日産自動車社員の給与明細(キャリコネ)

異職種でも同年齢なら基本給は同じ

20代技術(非管理職)の 給与明細

20代管理部門(非管理職)の 給与明細

30代でも評価次第で1000万円近い年収に!

30代技術(非管理職)の 給与明細

30代広告宣伝(非管理職)の 給与明細

日産自動車で年収を上げる方法

厳格な実力主義

上述のとおり、日産自動車では階層に応じて年収が決められるため、年収を上げるためには、昇格することが必須です。

日産自動車の評価制度は、多くの日本企業で散見される「いわゆる年功序列」とは全く異なります。「評価制度は外資系タイプ」「厳格でメリハリが聞いている」といった口コミが多く見られ、年功序列とは真逆の制度が運用されていることが分かります。

評価の仕組みとしては、「コミットメント&ターゲット」と呼ばれ、期初に目標を設定、期末に上司との面談で成果を評価され、その結果が給与・賞与に反映されます。入社後間もない若手の間は、あまり差がつかないようですが、5年目以降からは明確に差が生まれ始め、またその時についた差は「なかなか埋められるものではない」とのこと。また、一定年齢になると自動的に昇格していくような仕組みもなく、マネージャーになれる人材でないと、課長代理以上に昇格することも難しいため、いかに若い間に高評価を得るかが、年収を上げるためには大切なポイントであると言えます。

日産自動車社員の口コミ(キャリコネ)

シビアな実力主義だが、努力すれば報われる

「年に二回の課長面談で本年度に達成すべきコミットおよびターゲットを設定 努力すればボーナスは増え続ける。割とシビアに実力主義……

階層が上がるにつれて評価もよりシビアに

「完全実力主義であり達成感はあると思う 課長補佐になると、成果を出せないとボーナスはほぼ貰えない……

日産自動車と競合他社の平均年収を比較

日産自動車の競合や同業界であるスズキ、本田技研工業、トヨタ自動車、マツダ、SUBARU、三菱自動車工業の7社で平均年収を比較します。
各社の最新有価証券報告書に記載されている額は、日産自動車が811万円、スズキが665.7万円、本田技研工業が778.7万円、トヨタ自動車が857.1万円、マツダが637.5万円、SUBARUが645.1万円、三菱自動車工業が660.5万円です。
この7社の中で最高額はトヨタ自動車の857.1万円で、最低額がマツダの637.5万円。その差はおよそ220万円で、かなりの差があります。
この比較企業の中では日産自動車は2番目に位置します。

社名平均年収平均年齢平均勤続年数従業員数(単体)売上高
トヨタ自動車857.1万円40.4歳16.4年70710人126078.58億円
日産自動車811万円41.9歳16.5年23166人24093.48億円
本田技研工業778.7万円44.7歳22.2年34067人34542.63億円
スズキ665.7万円40.8歳18.3年16267人16907.61億円
三菱自動車工業660.5万円41.5歳15.4年13829人16147.87億円
SUBARU645.1万円39.1歳16年16961人14998.98億円
マツダ637.5万円41.8歳16.6年22652人23392.9億円

日産自動車の競合企業の年収についてはこちらの記事をご覧ください

出典・参考
厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」「2019年国民生活基礎調査」
経済産業省「2021年企業活動基本調査速報-2020年度実績-」
国税庁「令和2年分民間給与実態統計調査」
マイナビ「2022年版 業種別 モデル年収平均ランキング」

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この記事の執筆者

東京大学卒業後、大手自動車メーカー入社。人事部門に配属。女性の働き方プロジェクトリーダーを担当。