キャリアリンクの採用面接前に知っておくべきこと
■社風への理解
「すべての人に 働くよろこびを」を企業理念に、1996年に設立されたキャリアリンク。他の人材派遣会社と比較すると歴史は浅く感じられますが、規制緩和に伴い業務を拡大し続け、現在では東証一部上場企業にまで成長しています。特にBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)関連事業においては定評があり、官公庁から受託したマイナンバー関連の業務では大きく業績を伸ばしました。
しかし、業務拡大による仕事量の増加に不満を持つ声もあがっています。派遣業としてどうしても避けられないのは、顧客との関係です。常駐先によっては、「スキルの差があっても給与は同じ」「メンバー間の雰囲気が悪いとやる気を削がれる」という意見も。本社や支店勤務であっても、「事務処理のため残業や休日出勤をしていると上司に嫌な顔をされる」「ピリピリとした雰囲気の中仕事をしなければならない」との口コミもあり、「日本一親身な人材サービスカンパニー」との行動規範に即していないのではないかと感じる社員も多いようです。
一方で、こうした環境について「出世のための競争」「多くの人と出会うのでさまざまな経験ができる」とする声もあります。仕事に対する意識を高く持ち、自らが率先して動く。それが評価に直接繋がるので、やりがいを感じられる環境にはあるようです。中には、アルバイトから支店長へ出世した社員がいるという話も。この先も大手企業や官公庁からの受注案件増加を目指している同社は、強い意欲を持っている人にとって大変魅力的な職場といえるでしょう。
「新事業の展開による社会発展への貢献」「個々の成果が正当に評価される環境である」、こうした社風にフィットする人材かどうかを採用面接では、見極められます。
■選考は何次まで?
書類選考通過後、通常2度の面接により採用が決定します(3次面接まであったという口コミもあり)。2次面接の前後にSPI試験やWebでのスキルチェック検査が入る場合があります。
面接官は、1次が人事担当および現場社員、2次で現場責任者クラスや管理部門との面談となり、選考期間は1〜2週間程度と早めの決定が多いようです。
コーポレートサイトによると、現在の中途採用での募集職種は「常駐管理」「人材コーディネーター」「営業アシスタント」「人事総務」です。部署それぞれの詳細をしっかり確認するとともに、事業内容や社員インタビュー、各種社内制度、研修制度も掲載されていますので、それらに目を通して社風などに理解を深めておくことが必要です。
■面接内容の傾向は?
1次面接では、自己紹介や職務経歴など一般的な質問が多いようです。話をしやすいアットホームな雰囲気で進み、面接ではなく雑談をしているようとの意見も。しかし、そういった簡素な質疑応答にて「話をしやすい人間であるか」「コミュニケーション能力はあるか」など、人材サービスという仕事への適性や、対人関係スキルの有無を見定められているといえます。
一方、2次面接まで進むと、企業や業務に関しての知識、さらに入社後のビジョンを聞かれる傾向にあり、1次と比較するとより具体的な回答が求められてくるようです。中には、面接官による応対の違いが顕著であるという声も聞かれます。「経験が浅い社員だったので、回答へのレスポンスが分かりにくい」「現場担当者が面接官だったが、暗い印象だったので仕事の忙しさが伝わってきた」など、社内の雰囲気に不安を感じたという口コミも。
会社としては事業拡大に伴ない積極的に人員を採用しているので、まずは基本的なコミュニケーションが取れる明朗な人材であると印象づけることが大切。その次に業務への理解度や将来的な自分のビジョンを明確に伝えていけるかがポイントとなってくるでしょう。
キャリアリンクの面接攻略法(面接対策)
■中期経営計画を理解した上で自己分析をする
キャリアリンクの面接を受ける上では、中期経営計画を理解しておくことが不可欠です。主な内容は、下図のように3つの項目から成り立っています。
同社の特徴として第一にあげられるのは、大規模なBPO関連事業です。これまでに官公庁からの大型案件を獲得・運用してきた実績は、この先も業務の一端を担う事業として継続的に拡大、そして展開していくと予想されます。人材派遣や請負のみにとどまることなく、プロジェクトの企画から運用までを賄えるノウハウを持ち合わせているのは、同社の大きな強みであり、他の派遣会社との差に繋がってるといえます。
そして、現在さまざまな場所で目にするようになった「キャッシュレス決済」。これらに関した業務の受注拡大の促進もあげられています。各企業がこの先も続々と参入してくる分野であり、ますますの伸長とそれに伴なう管理人員の不足が予想される中、そうした未来を見据えた新たな戦略を打ち出してもいます。
こうした企業が目指す未来に向けて自分は何ができるのか、しっかり語れるようにしておくことが大切でしょう。世の中が便利になるということは、その後ろには多くのマンパワーが控え、支えているということ。特に同社のような新規の大きなプロジェクトを扱う会社では、既存事業に捉われることのない柔軟な発想や、新しいアイデアを持ち合わせていることも必須といえます。
こうした戦略を十分に理解した上で自己分析に落とし込み、面接では「独自のビジョンを持っている」「新規参入分野においてさらなる業務の効率化を図ることができる」というエピソードなどを用意し、この中期経営計画にマッチした人材であることをアピールできるよう対策しましょう。
■「なぜキャリアリンクに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
キャリアリンクの面接でよく聞かれる質問のひとつに、「なぜキャリアリンクか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるのか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」といった側面もあわせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、キャリアリンクという企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- 株式会社フルキャストホールディングス
- パーソルテンプスタッフ株式会社
- 株式会社リクルートスタッフィング
キャリアリンクの採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように、キャリアリンクの採用面接を受ける前には、中期経営計画に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「新たな事業の展開による社会発展への貢献」「意欲と結果次第で正当な評価をされる」という社風を意識し、「新規分野においても独自のビジョンを持って業務を達成していける」人材であると印象付けられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくと良いでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
20代後半/男性 その他【結果:入社】
30代後半/男性 コールセンタースーパーバイザー【結果:3次面接を辞退】
20代後半/男性 システムエンジニア【結果:面接中止】
20代後半/男性 代理店営業【結果:面接中止】
キャリアリンクの採用面接に向けて
キャリアリンクの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「新事業の展開による社会発展への貢献」「個々の成果が正当に評価される環境」という社風を理解して、これに合致した人材であることをアピールする。
- キャリアリンクの経営戦略を理解して、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜキャリアリンクか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。