※本記事は、キャリアリンク株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
キャリアリンクグループは、事務系人材サービス事業、製造系人材サービス事業、自動車管理事業を展開しています。人材派遣、請負、紹介予定派遣、人材紹介といった多様な契約形態でサービスを提供し、顧客の業務効率化や人材確保を支援しています。
単体従業員数は706名、連結従業員数は932名です。セグメントは事務系人材サービス事業、製造系人材サービス事業、その他の3つです。
主な国内グループ会社は、キャリアリンクファクトリー(製造系人材・サービス事業)、ジャパン・ビジネス・サービス(事務系人材・サービス事業)、東京自動車管理(自動車管理事業)などです。
キャリアリンクファクトリーは2025年12月に非支配株主からの自己株式取得により、キャリアリンクの完全子会社となりました。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
キャリアリンクは、人材サービスを主軸とする企業として、従業員の働きがいと成長を重視した環境を提供しています。同社グループは、多様な人材が活躍できる柔軟な働き方を推進し、個々のキャリア形成を支援する制度を整えている点が特徴です。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
キャリアリンクでは、平均勤続年数と平均年齢から、比較的若年層から中堅層まで幅広い年代の従業員が活躍している傾向が見られます。人材サービスという事業特性上、多様な経験を持つ人材がキャリアを築いていることがうかがえ、活気ある職場環境が期待されます。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 5,297,000円 |
| 平均勤続年数 | 4.4年 |
| 平均年齢 | 38.3歳 |
| 単体従業員数 | 706人 |
| 連結従業員数 | 932人 |
| 単体のグループ内比率 | 75.8% |
キャリアリンクでは、確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の退職給付制度を採用しており、国内グループ会社に適用されています。退職一時金制度はありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
キャリアリンクは、中途社員の比率が高いという特性を活かし、社員個人の価値観や職業観、ワークライフバランスを尊重した人材戦略を推進しています。社員の自立性を促し、発想の多様性と自律性を最大限に活用することで、個人の成長と組織の持続的成長、そして環境変化へのレジリエンス強化を目指しています。
給与体系においては、月次固定報酬は同業他社や市場水準、役位・職責を考慮して決定され、毎年3月の考課会議で改訂されます。賞与は年2回の定期賞与に加え、執行役員や一部幹部社員には経常利益目標達成に応じた業績賞与が、その他従業員にも業績推移を考慮した業績賞与が支給される仕組みです。また、特定の成果を上げた社員や部署にはインセンティブが支給されることもあります。
人材育成では、マネジメントスキルとプロフェッショナルスキルの両面から能力開発を支援し、社員は自身の意思でキャリアパスを選択できます。将来の経営幹部候補には、性別や経歴、国籍に捉われずに選抜し、個別のサクセッションプランを通じて育成しています。さらに、「2029年問題」とされるデジタルリテラシーギャップへの対応や、少子高齢化・外国籍人口増加といった社会構造の変化に対応するため、外国籍高スキル人材の確保・育成・登用にも注力しています。
具体的な取り組みとしては、業務知識やマネジメント手法、リーダーシップを習得する集合研修やe-ラーニング、外部研修を実施し、キャリア・コンサルティングによる育成体系構築を進めています。自己啓発支援として、60種類の資格を対象とした受検料全額補助や講座受講費用の50%支援制度も設けています。多様性確保の観点からは、女性・ハンディキャップをお持ちの方・外国籍人材の雇用推進、若手女性社員を中心とした全社横断重要プロジェクトへの参画推奨、外部研修派遣、そして管理職登用を促進する「人材開発プログラム」の構築を進めています。従業員の心身の健康を重視した労働環境の整備も積極的に行われています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の法定開示データです。管理職に占める女性労働者の割合は当連結会計年度末時点、その他の指標は当連結会計年度における実績です。男女の賃金の差異は、等級制度のある正規雇用労働者における等級ごとの構成比率および管理職比率によるものであり、同一労働の賃金に差はありません。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 14.1% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 77.3% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 83.1% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 85.4% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート及び無期・有期雇用労働者) | 101.5% |
グループ全体(連結)
連結会社を対象としたグループ全体のデータです。管理職に占める女性労働者の割合は当連結会計年度末時点、その他の指標は当連結会計年度における実績です。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 16.0% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 79.4% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 86.4% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 82.2% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート及び無期・有期雇用労働者) | 97.7% |
人材の育成方針
提出会社単体の実績と目標値です。社員の執行役員会参加人数および女性社員の全社横断重要プロジェクト参加人数は、連結グループに属する全ての会社では行われていないため、提出会社の実績数値を記載しています。
| 指標 | 2026年3月期実績 | 2027年3月期目標 |
|---|---|---|
| 集合研修プログラム数 | 44件 | 35件 |
| 集合研修延べ人数 | 2,266名 | 2,620名 |
| e-ラーニングプログラム数 | 25件 | 25件 |
| e-ラーニング延べ人数 | 7,156名 | 7,000名 |
| 外部研修プログラム数 | 9件 | 15件 |
| 外部研修延べ人数 | 73名 | 75名 |
| キャリア・コンサルティング人数 | 84名 | 80名 |
| 社員の執行役員会参加人数 | 85名 | 85名 |
| 管理職の外部研修参加プログラム数(女性管理職含む) | 4件 | 7件 |
| 管理職の外部研修参加延べ人数(女性管理職含む) | 26名 | 30名 |
| 支援制度による資格取得者 | 26名 | 30名 |
人材の多様性確保方針
提出会社単体の実績と目標値です。女性社員の全社横断重要プロジェクト参加人数は、連結グループに属する全ての会社では行われていないため、提出会社の実績数値を記載しています。障がい者雇用率は、障害者の雇用の促進等に関する法律第43条第7項により報告した2025年6月1日時点の障害者雇用状況報告書に基づいています。
| 指標 | 2026年3月期実績 | 2027年3月期目標 |
|---|---|---|
| 女性社員比率 | 35.1% | 36.2% |
| 障がい者雇用率 | 2.52% | 2.7% |
| 外国籍社員比率 | 6.9% | 6.7% |
| 女性社員の全社横断重要プロジェクト参加人数(取締役、部長を除く。) | 5名 | 10名 |
| 女性社員の外部研修参加プログラム数(女性管理職含む) | 4件 | 9件 |
| 女性社員の外部研修参加延べ人数(女性管理職含む) | 16名 | 22名 |
| 女性・ハンディキャップをお持ちの方・外国籍の方の管理職比率 | 18.9% | 20.7% |
社内環境整備方針(働き方改革)
提出会社単体の実績と目標値です。
| 指標 | 2026年3月期実績 | 2027年3月期目標 |
|---|---|---|
| 健康診断受診率 | 85.9% | 100.0% |
| ストレスチェック受診率 | 64.1% | 85.0% |
| 内、高ストレス者比率 | 12.3% | 12.4% |
サステナビリティ共通
| 指標 | 目標 |
|---|---|
| 未取引地方自治体取引営業開拓(目標取引地方自治体数) | 2029年3月期:220 |
| 紙使用量削減(2026年3月期比) | 30%減 |
気候変動対応(TCFDに基づく気候関連財務情報開示)
| 指標 | 目標 |
|---|---|
| CO2排出量(Scope1,2)削減目標(2030年度、2023年度比) | 29.6%削減 |
| カーボンニュートラル目標 | 2050年 |
有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
キャリアリンクは、人材サービスを主軸に事業を展開しています。同社グループは、事務系人材サービス事業、製造系人材サービス事業、および自動車管理事業を手掛けています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社グループは、顧客企業や地方自治体に対し、人材派遣、請負、紹介予定派遣、人材紹介といった多様な契約形態でサービスを提供し、収益を得ています。
事務系人材サービス事業
当事業は、BPO関連、CRM関連、一般事務の各部門で構成され、地方自治体や民間企業向けに人材派遣や業務請負を提供しています。特にBPO関連事業部門では、地方自治体向けマイナンバー関連案件や戸籍法改正関連案件、市民窓口案件などに注力しています。
収益は、人材派遣や業務請負によるサービス提供から得ています。運営は、キャリアリンクおよびジャパン・ビジネス・サービスが中心となって行っています。前期から収益が拡大しています。
製造系人材サービス事業
当事業は、食品加工部門と製造加工部門から成り、食品加工や製造加工に関わる業務への人材派遣、請負、人材紹介を行っています。顧客の労務管理面やコスト面でのメリットを考慮し、請負への転換も提案しています。
収益は、人材派遣、請負、人材紹介によるサービス提供から得ています。運営は、キャリアリンクファクトリーが中心となって行っています。前期から収益が大きく増加しています。
その他の事業セグメント
当事業は、法人向けに自動車の運行管理やメンテナンスなどの自動車管理事業を展開しています。
収益は、自動車管理サービス提供から得ています。運営は、東京自動車管理が運営しています。前期から収益が減少しています。
同社グループの収益は、特定の顧客に集中する傾向が見られます。当連結会計年度においては、株式会社DNPコアライズが同社グループの総販売実績の17.5%を占めています。同社グループは、本邦以外の外部顧客への売上高がないため、海外比率や為替リスクは発生していません。
| セグメント | 売上高(2025年3月期) | 売上高(2026年3月期) |
|---|---|---|
| 事務系人材サービス事業 | 326億円 | 355億円 |
| 製造系人材サービス事業 | 75.3億円 | 88.6億円 |
| その他の事業セグメント | 2.8億円 | 2.5億円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの直近5期間の業績は、売上高と利益の両面で変動が見られます。当連結会計年度は、売上高が前期から増加し、経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益も大幅に増加しました。これは、主力の事務系人材サービス事業と製造系人材サービス事業の積極的な推進によるものです。一方で、IT関連の設備投資や高スキル人材の採用による人件費の増加、一部請負案件での受注損失引当金計上、さらに減損損失の計上といった要因も影響しています。
| 項目 | 2022年3月期 | 2023年3月期 | 2024年3月期 | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 431億円 | 525億円 | 438億円 | 404億円 | 446億円 |
| 経常利益 | 44.4億円 | 76.5億円 | 32.8億円 | 27.0億円 | 39.2億円 |
| 経常利益率 | 10.3% | 14.6% | 7.5% | 6.7% | 8.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 31.1億円 | 57.1億円 | 22.0億円 | 18.3億円 | 25.9億円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | 263.89 | 483.41 | 185.52 | 154.12 | 218.00 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの従業員1人あたりの稼ぐ力を見ると、生産性の向上がうかがえます。従業員1人あたり売上高は前期から増加しており、事業規模の拡大と効率的な運営が進んでいることを示しています。また、従業員1人あたり営業利益も前期から増加しており、本業での収益創出力が向上している傾向が見られます。
| 指標 | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | 45.0百万円 | 47.9百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | 3.0百万円 | 4.2百万円 |
業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
キャリアリンクの財務状況は、安定した経営基盤を示しています。本業で着実に資金を生み出し、将来に向けた投資も行われています。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社グループの財務基盤は、高い自己資本比率と潤沢な手元資金によって安定しています。自己資本比率はプライム市場の非製造業平均を大きく上回っており、ROEも平均を上回る水準で推移しています。これにより、事業環境の変化にも対応できる強固な財務体質が維持されており、入社後の雇用や給与の安定性にもつながる要素です。
| 指標 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 149億円 | 160億円 |
| 自己資本比率 | 74.2% | 70.9% |
| ROE(自己資本利益率) | 12.6% | 16.9% |
| 現金及び預金 | 107億円 | 113億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
同社グループのキャッシュフローを見ると、本業の営業活動で安定的に資金を獲得していることがわかります。当連結会計年度の営業活動によるキャッシュフローはプラスであり、前期と比較すると減少していますが、引き続き堅調な資金流入を示しています。投資活動によるキャッシュフローはマイナスとなっており、有形固定資産及び無形固定資産の取得など、事業に必要な投資を行っている状況です。その結果、フリーキャッシュフローはプラスを維持しており、本業で得た資金で投資を賄い、なお余剰資金を生み出している優良な状態です。この資金状況は、同社グループが安定した事業運営を継続し、将来の成長に向けた基盤を確保していることを示しており、雇用や給与の安定性にもつながると考えられます。
| 項目 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 27.1億円 | 25.5億円 |
| 投資CF | △1.3億円 | △2.8億円 |
| 財務CF | △17.9億円 | △16.8億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | 25.8億円 | 22.7億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社グループは、全売上高に対する事務系人材サービス事業BPO関連事業部門の売上高構成比が59.8%に達しており、特に官公庁や地方自治体との請負取引の比率が高い状況にあります。この特定の事業部門への依存は、環境変化による業績への影響を及ぼす可能性があります。
また、同社グループが属する人材サービス業界は多くの競合会社が存在しており、競争の激化やDX・AIの発展による省人化、異業種からの参入が活発になった場合、事業活動及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 人材・組織に関するリスク
同社グループは、優秀な人材の採用・育成が意図したとおりに進まなかった場合や、有能な中核的人材が流出した場合に、今後の事業拡大に支障を来たす可能性があると認識しています。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
キャリアリンクは、「すべての人に働くよろこびを」という企業理念を掲げ、雇用の拡大を通じて社会に貢献することを使命としています。求職者の方々に多様な就業機会を提供し、「日本一親身な人材サービスカンパニー」を目指しています。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
キャリアリンクグループは、「すべての人に働くよろこびを」という企業理念を掲げています。雇用の拡大を通じて社会に貢献することを使命とし、「日本一親身な人材サービスカンパニー」を目指しています。求職者の方々に多様な就業機会を提供し、顧客の多様なニーズに応えることを経営の基本方針としています。
同社グループは、人材サービス企業として、コンプライアンスと経営管理体制の強化を図り、企業価値の向上に努めています。中長期的には、事務系人材サービス事業と製造系人材サービス事業の拡大、AI活用によるDX推進、ダイバーシティ&インクルージョンへの積極的な取り組みを通じて、持続的な成長と社会的貢献を目指しています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
キャリアリンクグループは、「すべての人に働くよろこびを」という企業理念の実践を重視しています。人材サービス業として「人」を最も重要な経営資源と認識し、高い倫理性とコンプライアンスの徹底を大切にしています。
同社グループは、多様な価値観を持つ人材が集い活躍することが、持続的な機動性と柔軟性、躍動感を持つ企業文化を醸成すると考えています。そのため、ダイバーシティ&インクルージョンを積極的に推進し、女性、ハンディキャップをお持ちの方、外国籍の方が個性と能力を十分に発揮できる環境づくりを目指しています。
サステナビリティ基本方針として「働き方改革の推進」「コンプライアンスの遵守及び健全なガバナンス体制並びにリスク・レジリエンスの維持」「気候変動などの環境問題への積極的な取り組み」を掲げています。社会環境の変化に対応し、社員の能力開発と自己啓発意欲の醸成を支援することで、持続的な成長と社会貢献を目指すカルチャーです。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
キャリアリンクグループは、持続的な成長と企業価値向上に向け、複数の重点テーマに取り組んでいます。長期的な人口構造の変化を見据え、ダイバーシティ&インクルージョンの推進やAI活用を中心としたDXへの取り組みを強化しています。
2027年4月から施行される育成就労制度への積極的な対応も課題としています。経営基盤の強化では、成長速度に適応した人材確保と情報システムの充実を掲げています。
具体的には、優秀な人材の採用・育成、組織体制の充実、イノベーション・テクノロジーの追求、ダイバーシティ&インクルージョンの推進に注力しています。リスク管理とレジリエンスの強化、コンプライアンスの重視も重要な経営課題です。
会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
同社グループは、関係法令を遵守し、健全で透明な企業活動を行うため、企業倫理の中核をなす「企業理念」及び「行動規範」を定めています。経営の健全性、透明性及び効率性を推進し、全てのステークホルダーの信頼に応えるコーポレート・ガバナンスを重視しています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
同社グループの筆頭株主はスマートキャピタルであり、同社の代表取締役を務める前田直典氏が取締役として名を連ねています。主要な株主には、信託銀行や従業員持株会、そして代表取締役社長の成澤素明氏をはじめとする役員が名を連ねており、安定した資本構成となっています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| スマートキャピタル | 45.45% |
| 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) | 6.95% |
| 日本カストディ銀行(信託口) | 2.02% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は9名(男性7名・女性2名)で構成され、女性役員比率は22.2%です。代表取締役社長社長執行役員は成澤素明氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 成澤 素明 | 代表取締役社長社長執行役員 | 1998年4月 エーシーイー・インターナショナル入社。2000年6月 同社入社。2013年5月 同社代表取締役社長。2015年3月 同社代表取締役社長社長執行役員より現職。 |
| 島 健人 | 取締役常務執行役員営業本部長兼BPOビジネスユニット長兼BPOビジネスユニット企画部長 | 2003年4月 同社入社。2015年3月 同社執行役員 営業本部長兼営業推進部長。2020年5月 同社取締役常務執行役員 営業本部長。2026年4月 同社取締役常務執行役員 営業本部長兼BPOビジネスユニット長兼BPOビジネスユニット企画部長より現職。 |
| 藤枝 宏淑 | 取締役常務執行役員管理本部長兼経営企画部長 | 1984年4月 三菱銀行(現 三菱UFJ銀行)入行。2010年12月 MU事務管理サポート取締役社長。2013年8月 同社管理本部部長。2020年5月 同社取締役常務執行役員 管理本部長兼経営企画部長より現職。 |
| 森村 夏実 | 取締役執行役員管理本部副本部長兼研修部長 | 1987年4月 第一生命保険相互会社(現 第一ライフグループ)入社。1998年11月 同社入社。2005年5月 同社取締役 法人サービス事業部長。2022年4月 同社取締役執行役員 管理本部副本部長兼研修部長より現職。 |
| 前田 直典 | 取締役 | 1984年4月 日本勧業角丸証券(現 みずほ証券)入社。2004年5月 公益財団法人姫路十字会理事長。2006年3月 スマートキャピタル代表取締役。2015年5月 同社取締役より現職。 |
社外取締役は、北村聡子氏(半蔵門総合法律事務所パートナー弁護士)、遠藤今朝夫氏(遠藤公認会計士事務所代表公認会計士・監査等委員)、長谷川岩男氏(元リコージャパン常勤監査役・監査等委員)です。
同社は監査等委員会設置会社であり、社外取締役が過半数を占める監査等委員会の設置により、取締役会の経営監督機能を高め、コーポレート・ガバナンスの強化を図っています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
同社の取締役の報酬は、同社グループの持続的な発展と中長期的な企業価値向上に資するよう設計されています。監査等委員である取締役及び社外取締役を除く取締役の報酬は、金銭報酬(固定報酬と業績連動報酬である賞与)と非金銭報酬(株式報酬型ストックオプション制度)で構成されています。業績連動報酬の指標には、親会社株主に帰属する当期純利益が採用されています。
なお、取締役の報酬等の総額には、使用人兼務取締役の使用人分給与は含まれておりません。
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