株価の推移:ストップ安から回復
チームスピリットが提供する主軸商品は、勤怠管理、工数管理、経費精算、電子稟議といった日々の業務に必要な機能を備え、さらにダッシュボードやタイムレポートによって見える化を実現する働き方改革プラットフォーム「TeamSpirit」のクラウドサービスです。
チームスピリッツは2018年8月22日、東京証券取引所マザーズ市場へ新規上場。株価は、2019年7月12日にストップ安を記録しました。
前日の取引終了後に発表された2019年8月期第3四半期決算は前期比大幅増だったものの、通期予想に対する営業利益の進捗率が59%と低かったことから計画の未達懸念があったと見られます。
最終的に2019年8月期決算は、売上高が計画比97.4%、営業利益が同97.0%に終わったものの、営業利益は前期比3.5倍超まで伸長しました。2019年10月11日の通期決算発表を受けて株価は再び下落したものの、現在はストップ安前の水準にまで回復しています。
損益計算書(PL):営業利益は前期比3.5倍に
チームスピリットの2019年8月期決算は、売上高が18億2000万円で前期比47.7%増。前期、前々期はそれぞれ59.4%増、43.1%増であり、順調に増収を続けています。
営業利益は2億4300万円、前期比249.1%増で約3.5倍。営業利益率は13.4%で同7.7pt増でした。ただし前述したように期首計画をわずかに下回っています。
営業利益がこれほどまでに急増した理由は、チームスピリットが手掛けるビジネスの収益構造によるものといえるでしょう。具体的には「限界利益率の高さ」が寄与していますが、これについては後述します。
2020年8月期の計画は、売上高が26億円(前期比42.8%増)、営業利益が2億5000万円(同2.7%増)の増収増益となっています。ただし当期純利益は、将来の成長に向けた積極投資を行うため、同48.9%減の1億1500万円としています。
セグメント分析:継続収益型の売上が約85%
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