【面接対策】ヤマハ発動機の中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】ヤマハ発動機の中途採用面接では何を聞かれるのか

「感動創造企業」を理念に、モーターサイクルの開発から創業したヤマハ発動機への転職。現在、二輪の売り上げは世界2位を誇ります。中途採用面接は新卒の場合と違い、過去の仕事内容や成果をチェックされるほか、即戦力になるか、仲間として迎えたい人物かどうかも評価を左右します。事前にしっかり対策しておきましょう。


ヤマハ発動機の採用面接前に知っておくべきこと

社風への理解

培ってきた技術を活用して「人間の可能性を広げること」を長期ビジョンに掲げているヤマハ発動機。2030年までに「モビリティに変革をもたらすこと」を目指しています。

社員もバイク好きな人が多く、新製品を自分の手で作ることが何よりのやりがいとなっているようです。「実はマリン事業が会社の収益の柱となりつつあるが、会社の熱意はバイクに傾いている」との口コミも見られます。海外志向の人が多いのも特徴で、駐在になると権限の幅が広がるため、グローバルな活躍を目指す人が多いとのこと。「『遊びができない人は仕事ができない』と経営者が公言したこともある」との口コミから「楽しみながら働く」という風土をうかがい知ることができます。

基本的に評価は年功序列。そのため若いうちは特に、同級生との差が気になることもありそうです。「趣味=仕事」タイプの人が多いため、希望の部署になかなか配属されないことで、やる気を失ってしまう人も見受けられます。楽しみながら「人間の可能性を広げる」ことに貢献していく。面接官は、このような社風の中で本領を発揮できる人材かどうかを見ています。

選考は何次まで?

選考はSPIと数回の面接が行われます。面接の早い段階では集団面接となることも。集団面接では要点をまとめて話す力が重視されるようです。質問に対して、的確かつ手短に答えるようにしましょう。

選考期間は2週間~3カ月と、かなりばらつきがみられます。9割が海外での売り上げのため、総合職は英語力重視。中途ではTOEICの点数までは求められないことが多いのですが、志望者も在職者も海外経験者が多く、バックパッカーの経験や留学体験談で面接が盛り上がることも多いよう。意外にもバイクの免許を持たずに入社する人もいるようです。技術職は「バイク好き」が多く、中には30分以上バイクの話で盛り上がったという人も。

選考は「即戦力であることが重要」と感じた人もいれば「コミュニケーション力重視」と感じた人もいます。「年によって採用の傾向が違う」とも言われており、傾向が読みづらい部分もあります。まずは入社してやりたいことと、自分がどのように会社に役立つのかを明確に伝えるように心がけたいところです。

面接内容の傾向は?

就職のために磐田に移住する人も多いため、「磐田での生活に慣れることができそうか」を聞くのが面接の定石となっているようです。田舎暮らしの経験があればアピールできますが、なくても説得力のある理由を添えて「大丈夫です」と回答したいところ。また、海外への転勤の可否を聞かれることもあるようです。

バイクについては、好きなバイクや乗っているバイクについて突っ込まれたり、「ヤマハの製品を知っているだけ挙げて」などという形で聞かれたりすることも。企業研究をしっかりして行けば答えられるので、バイクの種類や型番もある程度頭に入れておきましょう。

長所については「あなたを雇うことで当社にどのようなメリットがあるか」という形で聞かれることが多いようです。入社前で業務を行ったことがない入社前にあまり具体的な数値目標を掲げるのも、上から目線と捉えられる恐れがあります。「お客様に喜んでいただくために考え、自律して行動する点」など仕事への姿勢を、前職でのエピソードを添えて話せば好印象になりそうです。

ヤマハ発動機の面接攻略法(面接対策)

ヤマハ発動機の経営戦略を理解した上で自己分析をする

ヤマハ発動機の面接を受ける際には、経営戦略をチェックしておくことも大切です。主要な経営戦略として以下のようなものが挙げられています。

出典:ヤマハ発動機のサイトより

新規事業など戦略的な成長領域への資源配分を行い、その上で連結売上高2兆円、連結営業利益1,800億円の達成を計画

ヤマハ発動機の経営戦略は、今後どのような人材に活躍してほしいのかを予想する上で役に立ちます。経営戦略の内容を理解し、会社が望む方向への成長に貢献できる人材であることをアピールしましょう。

ヤマハ発動機は、既存市場をさらに踏み固めつつ、電動化や自動運転といった新技術に注力しています。また農業、医療といった分野の新規事業に挑戦していく意向が見られます。少子高齢化によって、安くて速く、快適な移動手段は今後さらに重要度を増していくと考えられるでしょう。最新技術を駆使して時代のニーズに応える製品を開発したいという目的があるようです。時代の変化を味方につけるような製品に関わった経験があれば、そこでの自分の役割も踏まえてぜひPRしたいところです。

農業や医療分野では、人手不足を解消するための自動化装置を開発予定。家系に農業従事者や医者がいる場合、どのような点が自動化できそうか、自動化したときに問題となりそうな点はどこかなどを事前に聞いておくといいかもしれません。また、医者にかかるときや農家の前を通りかかった時は、「自動化」を頭に置いて、人の動きを観察してみるといいでしょう。

「なぜヤマハ発動機に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要

ヤマハ発動機の面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜヤマハ発動機か」というものがあります。この質問の意図は、応募者のやりたいことや将来の展望と、企業の進もうとする方向性が一致するかどうかを確認することに加え、企業に対する理解の深さを探ることにあります。

競合として知られている会社の研究も行い、ヤマハ発動機でなければできないことなど、ヤマハ発動機ならではの魅力を探っておきましょう。特にホンダについては「なぜホンダでなく当社なのか」とストレートに聞かれた人もいるほど。比較して、「なぜヤマハか」をしっかりとまとめておきたいところです。具体的には以下のような企業について、下調べをしておきましょう。

  • 本田技研工業株式会社
  • スズキ株式会社
  • 川崎重工業株式会社

ヤマハ発動機の採用面接で実際に聞かれた質問内容

このようにヤマハ発動機の採用面接の準備には、経営戦略に基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接当日は、「楽しみながら『人間の可能性を広げる』ことに貢献していく」という社風に合致するような姿勢を心がけます。そして「時代のニーズに合った製品の開発」や、「農業・医療での新規事業」に貢献する姿を面接官がイメージできるよう、言葉を選んでいくとよいでしょう。

「評価は個人差が出にくい」という口コミから、基本的に横並び社会であることがうかがえ、暗黙のルールなども存在する様子。面接時も自己アピールばかりに気をとられずに、周りの人を観察しながら溶け込んでいきましょう。磐田は人のつながりの密度が濃い土地で、「知らない人も知り合いの知り合い」といった雰囲気があるようです。面接での質問内容を総合すると、会社に馴染めるかというより、「その土地の一員として迎え入れて大丈夫か」という視点で見ているようにも感じられます。一人一人との関係性を大事に、郷に入っては郷に従える人物であることもアピールしたいところです。

実際に面接でどのような質問をされたか、口コミをいくつかご紹介します。合格者も不合格者もいますが、「なぜこの回答は合格で、こちらは不合格なのか」を考えながら読み、回答を考える際の参考にしてください。

20代後半男性/財務コンサルタント【結果:二次面接で不採用】

質問

あなたを雇うことで弊社にどのようなメリットがあるか

回答

私は分析力を自信の強みとして考えています。常にお客様により…(口コミの続きとアドバイスを見る

40代後半男性/研究開発【結果:入社】

質問

田舎での生活は大丈夫か

回答

前職場は都会だが、元々都会出身と言うわけでは無い…(口コミの続きとアドバイスを見る

30代後半男性/プロジェクトマネージャー【結果:入社】

質問

今迄の仕事に中で困ったことを具体的に教えてください。

回答

クレームの対応と対処について、どの様な内容でどの様な取…(口コミの続きとアドバイスを見る

20代後半男性/システムエンジニア【結果:内定を辞退】

質問

転職理由

回答

計画をないがしろにすることが多いという前職場のの社風…(口コミの続きとアドバイスを見る

ヤマハ発動機の採用面接に向けて

ヤマハ発動機の面接を受ける前に準備しておきたい重要な事項についてご紹介してきました。主なポイントは以下の5つです。

  • 「楽しみながら『人間の可能性を広げる』ことに貢献していく」という社風を理解して、これに合致した人材であることをアピールする。

  • 磐田で一生暮らすことをイメージできるかを事前調査し、「馴染める」と思った理由を言葉で説明できるように。

  • バイクの趣味や海外志向を示すエピソードを複数用意しておく。

  • ヤマハ発動機の経営戦略を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

  • 競合他社についても研究し、「なぜヤマハ発動機か」に対する答えを明確にしておく。
以上の内容を踏まえて面接対策を行い、当日は自分の言葉で面接官に説明できるようにしておきましょう。

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この記事の執筆者

慶応義塾大学卒業後、大手ITメディア、出版社ライターを経て、旅行会社に勤務。新規事業企画に携わる。


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