損益計算書(PL):売上減と原価増で減益
ナフコの2019年3月期決算は、売上高が前期比1.0%減の2232億円、営業利益が同8.6%減の70億円という結果に終わりました。ホームセンター業界大手5社(売上規模順にDCMホールディングス、カインズ、コメリ、コーナン商事、ナフコ)で唯一の減収減益となりました。
コスト抑制を図り、売上原価は前期比0.4%減の1516億円、販売費及び一般管理費は同1.6%減の647億円まで抑制しましたが、売上減の大きさをカバーできず、営業利益率は同0.3pt減の3.1%にとどまっています。
決算説明資料では「投資と作業効率化により経費の低減に努めた」ものの、「調達コストの上昇により粗利率が32.1%(前期比0.4pt減)へ悪化」と説明しています。
親会社株主に帰属する当期純利益は前期比3.2%増の45億円を確保しています。法人税、住民税及び事業税の支出が7億円減少したことが主因です。
なお、上記実績は期首時点の計画に対し全て未達となりました(売上高2260億円、営業利益88億円、経常利益90億円、当期純利益47億円)が、ここ5期間の業績を見ると大幅には悪化しておらず、横ばいといったところです。
なお、2020年3月期の業績予想は、売上高が2249億9700万円、営業利益が84億2600万円、当期純利益が47億8100万円と見込んでいます。
ただし、2019年11月8日発表の上期決算は、売上高1156億円(進捗率51.4%)、営業利益53億円(同63.8%)、経常利益56億円(同62.9%)、当期純利益32億円(同68.6%)といずれも50%を上回る好調ぶりを見せています。
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企業の財務部での勤務経験を元に記事を作成します。