【面接対策】オリックスの中途採用面接では何を聞かれるのか

日本のリース産業の先駆けとして設立されて以来、常に業界をリードし、新たな価値を創造し続けてきたオリックス。総合リース業を主力としながらも、近年では、資産の流動化や事業承継といったニーズに対してソリューションを提供するなど、より多角的な金融サービス事業を展開しています。

口コミには、「海外事業や不動産、生保・信託などのリテールも含めて、いろいろな事業を体感できるのが醍醐味」「グループ全体の商品を扱うため、非常に幅広い経験ができる」といった意見が多く見られ、幅広く経験できる事業環境は社員のやりがいに繋がっているようです。もちろん、結果を出さなければならない点はシビアであり、「ノルマ達成へのプレッシャーは厳しい」との声もあります。しかし、「減点法より加点法の考えの会社なので、多少の失敗はすぐに挽回することができ様々なことにチャレンジし易い環境にある」という口コミからもわかるように、向上心の強い人にとっては成長を期待できる環境であると言えそうです。

また、“金融”と言うと、堅苦しいイメージがありますが、オリックスでは「社風は堅苦しくなく、いわゆる商社系の営業が多い」「社員同士は仲が良く、熱い人が多い」という口コミが見られ、明るく活気ある雰囲気であることがうかがえます。

さらに、「銀行出身者でオリックスに転職してきた人は、銀行のころの無駄な書類の多さや窮屈さから解放されて、とても楽しそうに仕事をしている」という口コミもあり、きっちりとした環境よりものびのびとした環境の中で力を発揮したい人に向いているかもしれません。

オリックスの中途採用には、①キャリア採用　②カムバック採用　③オープンポジション採用の３種類があります。オープンポジション採用とは、募集がおこなわれていない職種であっても、オリックスで生かすことのできる経験や知見を持っていれば応募できるというものです。

選考の一般的な流れとしては、書類選考に合格した人に連絡があり、その後面接へと進みます。面接は人事担当や社員によるもので、同時に適性検査も受検します。コーポレートサイトに面接の回数は記載されていませんが、2回程度であることが多いようです。内定までの期間は、おおむね数週間から1ヶ月程度となっています。

これまでのキャリアや志望理由、今後のビジョンといったオーソドックスな質問はもちろん、「現状のマーケットを踏まえて、今後どのような不動産戦略をとるべきか」といったかなり突っ込んだ質問をされたという口コミも見られます。多くの人が聞かれるオーソドックスな質問こそ、他者と差をつけるチャンスになり得ますので、自己分析をしっかりとおこなったうえで、具体的なエピーソードを添えて答えられるようにしておきましょう。少なくとも、これまでのキャリアをオリックスでの仕事にどう生かせるのか、生かしていきたいのか、という点はクリアに答えたいところです。

また、「面接官は基本2名体制で、一人は普通でもう一人は意図的に圧迫面接」という口コミもあります。そのような状況でどう対応するかを見ることが狙いであることも考えられますので、冷静に対応して力を発揮できるよう、事前の準備は万全にしておきましょう。

オリックスでは2019年3⽉期〜2021年3⽉期を対象とした中期的な経営計画を策定しています。

リース業としてスタートしたオリックスですが、現在ではリースの枠にとどまらず、「ファイナンス」「事業」「投資」の3分野で幅広く事業を展開。特に近年では、事業分野が利益の約6割を占めており、同社の成長のけん引役となっています。今後も事業分野を成長戦略の柱とし、リスク量をコントロールしながら新規投資やM&Aを通じてポートフォリオを拡大していく考えです。

こうした戦略のもと、さらなる成長を続けるために、これまで以上に創造性や積極性、行動力を伴った人材が求められるでしょう。オリックスでは、求める人材として以下の3つをあげていますので、自己分析にしっかりと落とし込んでおく必要があります。

これまで以上に主体性やチャレンジ精神が求められる中、明確にしておかなければならないのが「なぜオリックスなのか」という点です。これは、面接でもよく聞かれる質問であり、面接官はこの質問を通じて、「入社後に何がやりたいのか」「これまでのキャリアをどう活かすのか」といったキャリアビジョンはもちろんのこと、「どれくらいオリックスのことを理解しているのか」を判断し、転職者がオリックスで価値を発揮することができるのかを見極めます。

また、「なぜオリックスなのか」という問いに答えるためには、同社への理解に加え、競合企業との違いを明らかにしておく必要があります。そのためには他社研究が欠かせません。少なくとも、以下のような企業についてはしっかりと調べて面接に臨みましょう。

• 三井住友ファイナンス＆リース株式会社
• 三菱UFJリース株式会社
• 東京センチュリー株式会社
• 日立キャピタル株式会社

オリックスが目指している方向性や、どういった人材を求めているのかが分かってきたのではないでしょうか。

オリックスの場合、中期経営計画に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が重要です。また、「良くいえば幅広く仕事（プロセス）を任せられる、悪く言えば放任主義」という口コミもあるように、向上心の強い人には成長できる環境が用意されている反面、そうでない人にとっては力を発揮できない恐れもあります。主体的に挑戦できる人材であることを印象づけられるよう、数多くのエピソードを準備しておくとよいでしょう。

では、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

オリックスの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

• 主体性をもって自らチャレンジできる人材であることを具体的なエピソードとともにアピールする。


• オリックスの成長戦略を理解して、これに沿った自己分析を行い、自己PRへと繋げる。


• 競合他社についての理解を深め、「なぜオリックスなのか」に対する答えを明確にしておく。