【19年12月期】業績絶好調のヒューリック 「東京・駅近」「中規模オフィス」に注力

【19年12月期】業績絶好調のヒューリック 「東京・駅近」「中規模オフィス」に注力

都心の駅近不動産を多数保有し、賃貸と販売で収益を上げるヒューリック。2019年12月期は第3四半期に期末予想の上方修正を発表しましたが、通期決算はこれをさらに上回りました。新中長期経営計画では高い目標を掲げていますが、将来の不安材料はないでしょうか。財務諸表などを基に会社の現状と課題を整理します。


損益計算書(PL):売上高は前期比24.3%増

ヒューリックの2019年12月期決算は、売上高が前期比24.3%増の3572億円営業利益は同16.9%増の883億円で増収増益でした。8期連続で過去最高益を更新しています。

この理由について決算短信では、 前期および今期に竣工・取得した物件による不動産賃貸収入の増加に加え、販売用不動産の売上が増加したことをあげています。

しかし、売上原価が前期比25.8%増の2378億円、販管費が同35.9%増の310億円とコストの増加率も高く、営業利益率は同1.6pt減の24.7%とやや悪化しています。

親会社株主に帰属する当期純利益は588億円で、前期比18.8%増えています。

なお、2020年12月期について、ヒューリックは賃貸事業を中心とした安定的な事業構造を有しているものの、販売用不動産については「売買の成否が経済情勢や不動産市況に大きく影響を受ける状況」にあり、決算短信では売上高(営業収益)の予想を記載しないとしています。

営業利益は前期比13.1%の1000億円、経常利益は同8.6%増の920億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同5.4%増の620億円と予想しています。

セグメント分析:不動産賃貸事業が収益の柱

お読み頂きありがとうございます。続きで読めるコンテンツは

この記事の執筆者

自動車・IT系が得意。分かりやすい記事を発信できるよう努めます。

wiget_w300
wiget_w300
wiget_w300