損益計算書(PL):売上利益ともに過去最高
DCMホールディングスの2019年2月期決算は、売上高が前期比0.5%増の4458億円、営業利益が同7.7%増の220億円でそれぞれ過去最高となり、ホームセンター業界売上高1位の座を保ちました。(売上規模順にDCMホールディングス、カインズ、コメリ 、コーナン商事、ナフコ)
コスト面では、売上原価を前期比0.5%増の2944億円、販売費及び一般管理費を同0.6%減の1303億円まで抑えた結果、営業利益率が同0.3pt増の4.7%にやや改善しました。
有価証券報告書では「定番商品の商品構成の見直しや、DCMブランドの売上構成比の上昇をすすめたことなどにより、持分法適用関連会社(株)ケーヨーの商品供給を除いた粗利益率は前期比0.3pt増の33.5%へ改善」と説明しています。
また、西日本豪雨等で8億円の損失が発生しましたが、保険金収入により差し引き1億円の損失に抑え、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比8.3%増の122億円を達成しました。
これらの結果、期首時点の売上高目標4470億円は未達でしたが、営業利益210億円、営業利益率4.7%、当期純利益118億円の目標を達成しています。
なお、直近の2020年2月期第3四半期の業績は、天候不順や前年の災害需要の反動減により、売上高が3316億円(前期比98.2%)、営業利益が178億円(同97.1%)となりました。しかし、四半期純利益は116億円(同102.1%)と過去最高益を達成しています。
セグメント分析:主力はハウスキーピング部門
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企業の財務部での勤務経験を元に記事を作成します。