【19年7月期】ラクスル、次期は増収増益予想もハコベル事業の赤字は拡大

【19年7月期】ラクスル、次期は増収増益予想もハコベル事業の赤字は拡大

印刷業界のシェアリングエコノミーを実現したラクスル。自社で印刷機を保有せずに、インターネットを通じたマッチングによって売上を急拡大させています。あわせて、軽貨物のシェアリングサービスのハコベルも展開し、その成長と将来性を期待されています。財務諸表と決算報告書資料などを基に、会社の現状と課題を整理します。


損益計算書(PL):増収増益でかろうじて黒字に

2019年7月期決算は増収増益。売上高は171億6900万円で前期比53.7%増、営業利益は1億4400万円で同54.8%増でした。営業利益率は0.8%で前期と変わりません。

売上増に伴い、売上原価は132億2500万円と前期比で57.2%増えましたが、売上総利益も39億4400万円で42.8%%増。粗利率は23.0%で前期比1.7pt減と微減です。販売費及び一般管理費は38億円で同42.4%増えました。

親会社株主に帰属する当期純利益は7000万円で、前期比366.7%増と大幅増でした。

2018年7月期に黒字に転じ、2019年7月期はその成長を加速させています。2019年5月に業績上方修正を発表後、売上も営業利益も上振れして着地となっています。

なお、2020年7月期の通期業績予想は非開示になっていますが、売上高及び売上総利益で前期比30%以上の成長を目指すとしています。仮に前期比30%増とした場合、売上高は223億1970万円、売上総利益は51億2720万円となります。

セグメント分析:売上の9割は印刷事業。運送事業の赤字は拡大

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この記事の執筆者

企業戦略の策定や分析をしています。分かりやすい財務分析を目指します。

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