【19年12月期】パイロットコーポレーションの意外な安定性 海外売上比率は6割超

【19年12月期】パイロットコーポレーションの意外な安定性 海外売上比率は6割超

万年筆の国内シェアNo.1のパイロットコーポレーション。文具業界では珍しく海外事業を強みとしており、2019年12月期は減収減益であったものの、海外事業を着実に伸ばしています。財務諸表などを基に会社の現状と課題を整理します。


損益計算書(PL):売上、利益ともに横ばい

パイロットコーポレーションの2019年12月期決算は、売上高が前期比0.3%減の1037億円営業利益は同8.6%減の191億円で減収減益。国内販売が伸び悩み、売上、営業利益ともに下がりました。

売上原価は前期比2.5%増の488億円で、粗利率は同1.3pt悪化の52.9%。販管費は前期比0.8%増の358億円と増えたため、営業利益率は同1.6pt減っていますが18.5%と高水準を維持しています。

親会社株主に帰属する当期純利益は前期比9.0%減の133億円でした。

なお、2020年12月期の業績は、売上高が1050億円(前期比1.2増)営業利益が195億円(同1.9%増)、当期純利益が135億円(同1.7%増)と予想されています。

セグメント分析:売上の6割強が海外

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