【19年12月期】テレワーク導入支援のブイキューブ 赤字決算も新型肺炎対策で株価急騰

【19年12月期】テレワーク導入支援のブイキューブ 赤字決算も新型肺炎対策で株価急騰

ウェブ会議のクラウドサービスや個室型スマートワークブースなどを展開するブイキューブ(V-CUBE)。2019年12月期は営業赤字に転落しましたが、本決算後に新型コロナウイルス感染拡大の対策として新たな取り組みを相次ぎ発表し株価が急騰しています。財務諸表などを基に会社の現状と課題を整理します。


損益計算書(PL):子会社売却で営業赤字

ブイキューブの2019年12月期決算は、売上高が前期比20.0%減の63億7000万円営業損益は2億8500万円の赤字で、前期の3億4600万円の黒字から赤字に転落しました。

ただし、売上高減少の主な要因は、事業売却や子会社売却の影響によるもので、これらの影響を除いた売上高は前期比10.6%増です。

売上原価は前期比10.9%減の40億5600万円で、粗利率は同6.5pt悪化の36.3%。販管費は前期比15.2%減の25億9900万円と抑えていますが、会計方針の変更やマス広告の実施によるマーケティング費用の計上などの影響により営業赤字となりました。

親会社株主に帰属する当期純利益は前期比92.5%減ですが3400万円の黒字に。特別損失額を上回る子会社株式売却益が発生したため、最終黒字となっています。

なお、2020年12月期の業績は、売上高が72億3700万円(前期比13.6%増)営業利益が5億円の黒字に回復、当期純利益が1億8500万円(同444.1%増)と予想されています。

セグメント分析:主軸はWeb会議サービス

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