【面接対策】キヤノンITソリューションズの中途採用面接では何を聞かれるのか

同社は複数回合併しており、現在はキャノンマーケティングジャパンの100％子会社となっています。そのため、出身会社によって部署の雰囲気は異なるようです。同社は、キヤノングループ全体のITの中核を担っています。 キヤノングループとしての誇りを持ち、コンプライアンス意識が高く保守的な傾向があります。

また、働き方としては顧客先に常駐するケースが多いようです。「大規模案件に携わることができるので自身のキャリアの幅が広がる」という声が聞かれる反面、「タイトな納期に追われることもあるためシステムの開発スケジュールによっては残業や休日出勤もある」という声も。同社で働く上では、ハードな環境でも業務を遂行する粘り強さと精神力が必要だといえます。

しかし、近年では働き方改革への取り組みが進み、少しずつ残業規制や有給消化を推奨する動きも見られるようになってきたようです。

同社の選考は、コーポレートサイトの採用情報によると以下のとおりです。

1.書類選考＋適性検査
2.会社説明会＋1次選考（部門面接）
3.最終選考（役員面接）
部門面接と役員面接の会場が違うようなので、選考に進んだ際は必ず確認しましょう。
現在同社では、エンジニア職と営業職で募集を行っています。 さらにその中にはSIサービス事業、ITインフラサービス事業、エンジニアリング事業があり、それぞれの事業で細かく職種が分かれています。

一口にエンジニアといっても、ソフトウェア開発エンジニアや組込エンジニアなど専門の異なる多くの職種が募集されています。 自分のスキルと経験に合う職種を選んで選考に臨みましょう。

口コミによると、面接の雰囲気は穏やかな雰囲気で、候補者のペースに合わせて話していくようです。

面接の傾向としては、エンジニアとしてプロジェクトマネジメントができるかを確認するような質問が多い様子。たとえば、「難しい案件を受け持ったとき、アサインされたメンバーで最善を尽くすか、目標を達成できるメンバーを外部から調達するか」といった具体的な見解を求める質問もされます。

また、「コミュニケーション力以外でシステムエンジニアに必要なものは何か」「得意な技術分野、今後注目したい技術分野は何か」など、エンジニアとしての技術力や能力を聞かれることもあります。

同社の特徴として、エンジニアは将来的にプロジェクトマネージャーとして活躍することが多いようなので、技術力に加えてマネジメント能力も見られます。 自分のキャリアを振り返り、リーダーシップやマネジメント力を発揮したエピソードを話せるように準備しておくとよいでしょう。

キヤノンITソリューションズの面接を受ける前に、企業戦略中期経営計画を理解しておきましょう。

同社の経営方針を知るためには、親会社であるキヤノンマーケティングジャパンの中期経営計画を理解することが必要です。 キヤノンマーケティングジャパンの中期経営計画によると、2019年の同社の売上は、グループ全体の約50％を担っています。

今後は日本の労働人口の減少と働き方改革促進の背景から、ITの活用が進み、同社の需要が加速すると考えられます。

キヤノンマーケティングジャパンは成長戦略として、さらなるITソリューション事業への注力とキヤノンブランドを活かしたソリューション提供を掲げています。

特に、保守・運用サービス/アウトソーシング分野であるデータセンターや、クラウドサービスの拡大を目指しています。 戦略的に人材にも投資を行う予定で、募集職種にあるSIサービス事業の中のインフラSEやクラウドサービスコンサルタントなどは、これまで以上に人員が募集されるでしょう。

2019年、同社は過去最高収益を上げており、今後もITソリューションの中核企業としてグループ全体をリードしていく存在になるといえます。

この中期経営計画を踏まえた上で国内のIT市場の動向を汲み取り、「同社で自分は何ができるのか」「どのような仕事をしていきたいか」をしっかり自己分析しておくことが重要です。

IT業界には多数のSI企業があります。そのため、「なぜキヤノンITソリューションズなのか」を語れるように、競合他社と比較して会社研究することをおすすめします。

以下に代表的なSI企業、メーカー系IT企業を挙げます。こうした企業の様子を知っておくと、同社との違いや強み・弱みが見えてきます。こうした競合と比較した上で、同社の事業内容・仕事内容を理解していることをアピールしましょう。

• 株式会社富士ソフト
• 株式会社日立システムズ
• トランスコスモス株式会社

キヤノンITソリューションズが目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのか、企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。

キヤノンITソリューションズの場合面接の場では、中期経営計画を意識し、「ハードな環境でも業務を遂行する粘り強さと精神力を持ち合わせた人材」だと印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策をしておきましょう。

キヤノンITソリューションズの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

• 「ハードな環境でも業務を遂行する粘り強さと精神力を持った人材」が求められていることを意識し、これにマッチした人材ということをアピールする。


• キヤノンマーケティングジャパングループの中期経営計画を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。


• 競合他社についても研究し、「なぜキヤノンITソリューションズなのか」に対する答えを明確にしておく。