キヤノンマーケティングジャパンの転職研究 2025年12月期決算に見るキャリア機会

キヤノンマーケティングジャパンの転職研究 2025年12月期決算に見るキャリア機会

キヤノンマーケティングジャパンの2025年12月期決算は、ITソリューションの力強い成長により営業利益が過去最高を更新。5期連続の増収増益を達成し、次なる成長へ2,000億円の投資枠を設定しました。「ITサービス企業」への変革を加速する同社で、転職者が担える役割と将来性を整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

5期連続の増収増益で営業利益は過去最高を更新する

2025年12月期は、売上高が6,798億円(前期比4.0%増)、営業利益が582億円(同9.5%増)に到達しました。ITソリューション事業の好調が牽引し、営業利益・経常利益・純利益のすべてで過去最高を更新しています。安定した収益基盤と成長性が両立しており、転職者にとって非常に魅力的な事業環境です。

セグメント再編を実施し中堅企業向けのBPO展開を加速する

2025年度より、BPO(業務委託)に強みを持つプリマジェストを「エンタープライズ」セグメントへ移管しました。大手・中堅企業向けのITソリューションと融合させることで、顧客のDX推進をトータルで支援する体制を構築しています。事業会社を跨いだ連携が強化されており、幅広いスキルを活かせるフィールドが広がっています。

成長投資2,000億円枠を設定しM&Aとサービス型事業を拡大する

2026年から5年間で2,000億円の成長投資枠を設定し、M&Aやサービス型事業の強化に充てる方針を打ち出しました。質疑応答では、単なるハード販売から累積型のサービスモデルへのシフトを強調しており、AIやクラウドを活用した新規ビジネス創出に携わるキャリア機会が大きく拡大する見込みです。

1 連結業績ハイライト

ITソリューション事業の堅調な推移により、5期連続の増収増益と過去最高の営業利益を達成しました。
2025年度業績サマリー

出典:2025年度 決算説明 P.7

売上高 6,798億円 (前期比+4%)
営業利益 582億円 (前期比+10%)
営業利益率 8.6% (前期比+0.4pt)

2025年12月期の連結業績は、ITソリューションセグメントを中心に売上が伸長し、営業利益・経常利益・純利益のすべてで過去最高を更新しました。特に利益面では、売上総利益の増加に加えて販管費の効率化も寄与し、営業利益は前期比10%増と力強い成長を見せています。

通期予想に対する進捗状況については、当初の計画を上回る形で着地しており、業績は非常に順調です。2026年度も増収増益を継続する見通しであり、中長期的な成長に向けた投資余力も十分に蓄積されています。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

各事業セグメントにおいて、ITソリューションとキヤノン製品の融合によるDX支援が加速しています。
セグメント別業績概要

出典:2025年度 決算説明 P.9

エンタープライズ

事業内容: 大手・中堅企業向けに業種別ITソリューション、キヤノン製品、BPOを提供。キヤノンITソリューションズ等が主軸。

業績推移: 売上高2,658億円(前期比6%増)、営業利益211億円(同9%増)と増収増益を達成。

注目ポイント: 質疑応答でも触れられた通り、プリマジェストを当セグメントに移管し、BPO・ITO(ITアウトソーシング)の拡大に向けた体制を強化しています。金融や製造業向けのサービス型事業が伸長しており、大規模システムの構築から運用まで、一貫した価値提供に携わることができます。

注目職種: プロジェクトマネージャー、ITコンサルタント、BPOプランナー

エリア

事業内容: 中小企業向けにIT環境の導入・保守・運用を提供。キヤノンシステムアンドサポート等が担当。

業績推移: 売上高2,403億円(前期比4%増)、営業利益223億円(同22%増)と収益性が大幅改善

注目ポイント: PC入替に伴うセキュリティ需要や、中小企業のDXをトータルで支援する「まかせてIT」の契約件数が好調に推移しています。1人あたりの生産性向上と販管費抑制により、利益率が大きく向上。地方創生や中小企業の経営支援に直結するダイナミックな営業・サポート経験が積めます。

注目職種: ソリューション営業、カスタマーエンジニア、DX支援スペシャリスト

コンスーマ

事業内容: 個人向けにデジタルカメラ、インクジェットプリンター、ITプロダクト(PC等)を販売。

業績推移: 売上高1,448億円(前期比0%増)、営業利益130億円(同5%減)。

注目ポイント: カメラはインバウンド需要の反動で微減したものの、eスポーツ向けの高性能PC販売等が好調に推移し、売上規模を維持しました。今後は「サービス型」へのシフトを進め、ユーザーとの継続的な接点を重視したマーケティング戦略を展開。顧客体験(CX)設計に関わりたい人材に最適です。

注目職種: デジタルマーケター、EC戦略担当、プロモーション企画

プロフェッショナル

事業内容: 印刷業、半導体メーカー、医療機関向けに専門製品やソリューションを提供。

業績推移: 売上高488億円(前期比9%増)、営業利益55億円(同22%増)と高成長を維持。

注目ポイント: 半導体製造関連装置などの産業機器や、病院向けの医療情報システム(ヘルスケア)が大幅増収となりました。特定業界に特化した深い専門性が求められる領域であり、検査計測装置の販売増や医療DXの推進など、社会貢献度の高い仕事に携わることが可能です。

注目職種: フィールドサービスエンジニア、医療システムエンジニア、産業機器営業

3 今後の見通しと採用の注目点

AI活用による生産性向上とサービス型ビジネスの拡大により、6期連続の増収増益を目指します。
2026年度業績予想サマリー

出典:2025年度 決算説明 P.16

2026年12月期は、売上高6,850億円、営業利益600億円と、さらなる増益を見込んでいます。質疑応答では、PC特需の反動による売上減(約2割)を想定しつつも、高利益なサービス型事業の拡大により利益を確保する方針が示されました。

特に注目すべきは「AIとサービス型」の融合です。社内でのAI活用による生産性向上(開発効率化や業務自動化)で得たノウハウを、自社ソリューションに組み込み、付加価値を高める計画です。西東京データセンターの液冷方式対応など、AIインフラへの投資も積極的に進めており、最新技術をビジネス実装できる人材への期待がさらに高まっています。

4 求職者へのアドバイス

HINT

志望動機のヒント

「ハードウェアのキヤノン」というイメージから、「ITサービス・ソリューションのキヤノンMJ」へと完全に軸足を移した成長フェーズにある点を強調しましょう。特に、2,000億円規模の成長投資を通じた「サービス型事業の拡大」や「M&A推進」に、自身のスキルをどう活かし、非連続な成長に貢献したいかを語ることが合格への近道です。

Q&A

面接での逆質問例

「中期経営計画で掲げられている『サービス型ビジネス』へのシフトにおいて、配属予定部署では現在どのような新しい課題に直面されていますか?」
「AIを活用した社内の生産性向上の成果を、今後具体的にどのように外販ソリューションの付加価値へ転換していく予定でしょうか?」

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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仕事とプライベートの両立がしやすい

ワークライフバランスが整っており、働きやすい環境が整っています。週に2回のノー残業デーがあり、定時退社が推奨されているため、仕事とプライベートの両立がしやすいです。また、有給休暇も比較的取得しやすく、夏季休暇やリフレッシュ休暇などの制度も充実しています。全体として、休暇制度がしっかりしているため、年間の休日数は多めです。

(40代前半・人事・女性) [キャリコネの口コミを読む]
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上司の人柄によって職場の空気が変わる

事業部ごとに異なる雰囲気があり、上司の人柄によっても職場の空気が変わることがあります。

(40代前半・システムエンジニア・男性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • キヤノンマーケティングジャパン株式会社 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
  • 2025年度 決算説明資料
  • 2025年度決算・長期経営構想・中期経営計画説明 アナリスト向け説明会質疑応答

この記事の執筆者

2019年より企業口コミサイト「キャリコネ」担当として、数多くの企業の口コミ情報、決算資料、中期経営計画を横断的に分析。現在はリサコ編集部長として、一次情報と現場の声を突き合わせた企業研究コンテンツの企画・編集・品質管理を統括し、転職希望者の意思決定に資する情報提供を行っている。


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