西松屋の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
ベビー・キッズ服を中心に雑貨販売などをおこなう専門店を全国展開する西松屋チェーン(以下、西松屋)。1956年に宮詣り衣装や出産準備品を扱う「赤ちゃんの西松屋株式会社」として創業、現在では北海道から沖縄まで全国に1,000店舗以上を展開しています。
また、本部主導で店舗運営をおこなう「チェーンストア理論」を実践し、店舗運営の標準化による効率性を高め、ローコストな店舗運営に取り組んでいることも、西松屋の特徴の一つです。
近年ではプライベートブランド商品の開発・販売に注力し、2009年からはシャープやパナソニックからの中途採用者を商品開発に起用。年間100万枚を売るストレッチパンツのヒット商品の創出など、独自の取り組みを展開しています。
そんな西松屋の口コミからは、本部主導な企業風土と若手の積極的な登用が見えてきます。「マニュアル通りの仕事が求められる」「トップダウン傾向が強い」といった声が多く聞かれ、「チェーンストア理論」の特徴でもある本部主導の雰囲気がある模様。一方で、「入社後早期に店舗運営を任せられる」「若いうちから責任のある仕事を任される」といった口コミも多く、若手社員が積極的に登用され経験を積める環境であることがうかがえます。
面接にあたっては、「チェーンストア理論」に沿った企業運営をする西松屋の社風を理解し、新しい取り組みや若手の積極登用への関心をアピールするよう、準備しておきましょう。
■選考は何次まで?
西松屋の中途採用では経験者と第二新卒者の採用枠があり、経験者は西松屋のキャリア採用ページから、第二新卒者はホームページ経由による就職情報サイトからの応募が可能です。
経験者採用では、書類選考以降は職種によって選考内容や回数が異なり、第二新卒者の選考では、会社説明会に参加した後に、1回の筆記試験、WEB適性検査と2回の面接、最終面接があります。筆記試験では論作文が課題として出され、一次面接では筆記試験の内容について質問されることもあるようです。
なお、第二新卒者の採用は、新卒採用と同じように「総合職」での採用となり、経験者採用の募集職種はキャリア採用ページに公開され、充足したら公開が停止されますのでこまめにチェックしておくことをお勧めします。
■面接内容の傾向は?
面接内容は、志望動機の他に転職理由やこれまでの経験といった、オーソドックスな質問が中心で、穏やかな雰囲気で進むことが多いようです。西松屋の店舗見学をしたかどうか、店舗見学をした上でどういった印象を持ったかといった、店舗運営側としての視点について質問されることもあるようです。
前述した「チェーンストア理論」を理解した上で、西松屋の店舗や競合他社の店舗を訪問し、ベビー・キッズ専門店業界を知るとともに、「なぜ西松屋なのか」「西松屋と他社の違いはなにか」について、志望動機に落とし込んでおくとよいでしょう。
また、店舗訪問時には、西松屋が注力しているプライベートブランド商品、「Smart Angel(スマートエンジェル)」・「ELFINDOLL(エルフィンドール)」を手に取り、他社製品との違いや所感を面接で伝えられるようにしておきましょう。
西松屋の面接攻略法(面接対策)
■西松屋の中長期戦略を理解した上で自己分析をする
西松屋の面接に臨む前に、今後の成長戦略として掲げる次の5つの戦略を理解しましょう。
① プライベートブランド商品の開発拡大
② 人口集中地域への出店と店舗の大型化
③ インターネット販売の拡大
④ 店舗運営の効率化
⑤ 海外向け販売の強化
育児用品の「Smart Angel(スマートエンジェル)」、衣料品・服飾雑貨「ELEFINDOLL(エルフィンドール)」の両プライベートブランドの品質・機能面の強化に注力し、おむつなどの消耗品や売れ筋商品を中心に開発拡大に取り組んでいます。
また、保育園・幼稚園の需要取り込みで2019年9月に法人向けECサイトを開始するとともに、ECモール「Woma!(ワウマ!)」が優れた業績の出店者を表彰する「ベストショップアワード」では、2017年と2018年に総合グランプリを受賞するなど、個人向けのインターネット販売も拡大しています。
2019年には中国のECモール「天猫(Tmall)」へ旗艦店を出店し、台湾、中国、ベトナムの現地小売チェーン店への卸売も開始するなど越境ECも含めた海外向け販売の強化に取り組んでいます。
少子化はベビー・キッズ専門店には逆風ですが、西松屋チェーンは「チェーンストア理論」の実践による店舗運営と5つの成長戦略によって業績は堅調です。
以上の成長戦略を把握し、IR情報やニュースリリース、報道などで情報収集をして理解を深め、自己アピールができるようにしましょう。
■「なぜ西松屋に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
西松屋の面接では、「なぜ西松屋か」といった志望動機についてよく質問されます。この質問は、面接官が「社風に合う人材か」「現在までの経歴を活かして戦力になりうるのか」といったことに加え、「西松屋を理解しているのか」「入社後に熱意を持って働けるのか」を判断するためのものです。
この質問への準備として、西松屋の経営理念や経営戦略、直近の業績はもちろんのこと、ベビー・こども服業界や競合他社を把握し研究することが必要となります。競合他社では下記の企業情報を収集するとともに、それぞれの店舗に足を運び、顧客層や商品ラインナップ、雰囲気などについて把握しておきましょう。
- 株式会社しまむら(バースデイ)
- 株式会社ナルミヤ・インターナショナル
- 株式会社キムラタン
西松屋の採用面接で実際に聞かれた質問内容
西松屋が目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。西松屋の面接では、西松屋の経営理念を参考にした自己分析や業界・他社研究を前提とし、志望動機を整理しておくことが重要です。また、IR資料や直近の業績・ニュースリリースから、西松屋の経営戦略や実際の施策も把握しておきましょう。
加えて、西松屋チェーンが掲げる成長戦略のうち、「プライベートブランド商品の開発拡大」、「店舗運営の効率化」、「人工集中地域への出店と店舗の大型化」の理解をより深めるため、実店舗を訪問した上で面接に臨むなど、「西松屋の成長を担うことの出来る人材」と印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
以下に、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問にどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[20代後半・男性/総合職] 【結果:二次を辞退】
[30代前半・女性/カウンターセールス] 【結果:内定を辞退】
[30代前半・男性/店長] 【結果:結果待ち】
[20代前半・男性/店舗運営] 【結果:入社】
西松屋の採用面接に向けて
西松屋の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「チェーンストア理論」を実践した企業運営を理解し、それに合致した行動がとれる人材であることをアピールする。
- 西松屋が掲げる5つの成長戦略を理解し、これに沿った自己分析をおこない、自己PRへとつなげる。
- 競合他社についての理解を深め、「なぜ西松屋なのか」に対する答えを明確にしておく。
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