日清食品の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
1948年に「中交総社」として設立され、今日のインスタント麺の普及に大きく貢献した日清食品。社員全員がクリエイティブな意識を持つことを重視しており、数々のヒット商品を生み出してきました。日清食品グループのコーポレートサイトには、創業者が掲げた4つの言葉が掲載されています。グループ全体の目指す姿を理解し、自分のエピソードを絡めて志望動機につなげるとよいでしょう。
食足世平
食創為世
美健賢食
食為聖職
キャリア採用サイトでは、「主体的な人が望ましい」と明記されています。入社後にやりたいことを明確にし、同社について理解を深め、企画や改善案を提案するくらいの気構えで準備をしましょう。実際に働いている方からは「社長との距離がほかの会社に比べて近い」という声があがっており、自分のアイデアを実現することが可能な風土といえます。
また、「社内は和気あいあいとした雰囲気」という口コミが数多く寄せられており、社員同士がコミュニケーションを楽しみながらのびのびと働いている様子が見受けられました。福利厚生の満足度も高く、転勤がある場合でも住宅手当が充実しているため、安心して働ける環境が整っています。
一方で、「中途入社だと業務の指導をしてもらえない」「社長に気に入られたら出世が早いが、その逆もある」といった口コミもありました。仕事をする上では主体性と実力が求められており、出世するにははある程度、社内政治に通じておくことが不可欠といえるでしょう。
和気あいあいとした雰囲気を楽しみながら、主体的に新しい価値を作り出す。こうした社風にフィットする人材かどうか、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
日清食品の選考にかかる時間は約1か月で、書類選考→1次面接→条件面談→最終面接という流れになっています。面接前に筆記試験を実施する場合もあり、試験後の気持ちの切り替えが重要です。さらに最終面接は社長や役員が担当するため、かなり緊張感がある様子。自分のペースを乱されないよう、心して臨みましょう。
現在、同社では「営業・マーケティング」「生産」「研究開発」「管理部門」で募集がおこなわれています。職種はさらに細分化されているため、それぞれ必要なスキルを確認しておきましょう。また、基本的には転勤が発生するため注意が必要です。
職種によって異なりますが、英語力があると歓迎されます。自信がある場合は積極的にアピールしましょう。
■面接内容の傾向は?
日清食品の面接では一般的な質問が多く、特に「志望動機」「職務経歴」が重視されています。回答に対してさらに質問をすることで掘り下げる様子もみられるため、事前にしっかりと自己分析をしておくことが重要です。自分のキャリアを見つめなおし、1年後~10年後の具体的なキャリアプランを立て、それと絡めて志望動機を説明できるようにしておくとよいでしょう。
内定者と不採用者の口コミを比較すると、「事前準備」と「主体性」の有無が大きく影響していることがわかります。内定者は事前に自分の技術や経験を分析し、日清食品に必要とされている技術に対して「即戦力になれること」をアピールしています。その際、数字など定量的な観点も付け加えることで説得力をもたせているようです。
また、変わった質問として「南米に1人で出張に行くとして、1つだけ持っていくなら何?」という質問がありました。日清食品は海外進出に力を入れており、グローバルな感覚が必要とされます。同社の海外での活躍にも目を向け、海外の食に関する情報と自分の意見を持っておくと安心です。
日清食品の面接攻略法(面接対策)
■日清食品グループの中期経営計画を理解した上で自己分析をする
日清食品の面接を受ける前に、日清食品グループの中期経営計画を理解しておきましょう。
日清食品グループは海外事業での利益が年々大きくなっており、特にブラジル・ロシア・インド・中国における伸びが顕著です。
同社は、BRICsを重要拠点として注力することでさらなる利益拡大を目指しています。語学力とグローバル展開に対する提案や意見は大きなアピールポイントになるため、これらの国の詳しい情報や最新のニュースに目を通してから面接に臨みましょう。
また、工場の効率化に対する投資をおこなっているため、生産の効率化に取り組んだエピソードなどがあれば積極的にアピールしましょう。工場の効率化は、国内での営業利益をさらに拡大させる狙いがあります。日清食品の国内での認知度は最大といえる状態に達しており、今後どのように国内の利益を伸ばすかという悩みがあります。「自分だったらどうするか」という視点を持って企業研究に取り組むことで、同社についてさらに深く理解することができます。
■「なぜ日清食品に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
日清食品の面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ日清食品か」というものがあります。面接官はこの質問を通して「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった点を知りたいのはもちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面もあわせて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、日清食品という企業についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい他社の研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことがおすすめです。
- 東洋水産株式会社
- 株式会社 明治
- 味の素グループ
日清食品の採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように、日清食品の採用面接を受ける前には、4つの言葉と中期経営計画に基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「和気あいあいとした雰囲気を楽しみながら、主体的に新しい価値を作り出す」という社風を意識して、「日清食品の戦略や商品を理解し、グローバルに活躍できる」人材であると印象付けられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかり考えながら面接対策をしておきましょう。
[30代前半・女性/企画] 【結果:一次面接で不採用】
[20代後半・男性/生産部門] 【結果:入社】
[20代前半・女性/代理店営業] 【結果:一次面接で不採用】
[20代前半・男性/電気設計] 【結果:一次面接で不採用】
日清食品の採用面接に向けて
日清食品の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「和気あいあいとした雰囲気を楽しみながら、主体的に新しい価値を作り出す」という社風を理解して、これに合致した人材であることをアピールする。
- 日清食品グループの中期経営計画を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜ日清食品か」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。