【19年12月期】チャットワーク、在宅勤務ブームで株価上昇 課題は主力事業の黒字化と収益力向上

【19年12月期】チャットワーク、在宅勤務ブームで株価上昇 課題は主力事業の黒字化と収益力向上

国内最大のビジネスチャットツール「Chatwork」を展開し、2019年9月に東証マザーズ上場を果たしたチャットワーク。2019年12月期は初の通期黒字を達成、2020年12月期も黒字継続の予想です。上場直後から株価が低迷していましたが、本決算後に上昇しています。財務諸表などを基に会社の現状と課題を整理します。


損益計算書(PL):初の通期黒字を達成

チャットワークの2019年12月期決算は、売上高が前期比39.4%増の18億1500万円営業利益は7800万円で前期の1億8600万円の赤字から黒字に回復しました。

主力事業の売上が順調に伸び、人件費率が大きく減少したことで利益が増加しています。

売上原価は前期比21.0%増の6億8600万円で、粗利率は同5.8pt増の62.2%。販管費は前期比14.1%増の10億5100万円と増えていますが、営業利益率は同18.6pt増の4.3%に改善しています。

親会社株主に帰属する当期純利益は6100万円で、前期の1億1100万円の赤字から黒字になりました。

なお、2020年12月期の業績予想について、決算短信では営業利益以下の各段階利益について「黒字を継続しつつ、具体的な金額予想は開示しない方針」、売上高について「Chatwork事業で前事業年度並みの前事業年度比40%以上、セキュリティ事業は市場環境より前事業年度比微減を想定し、全体売上高では前事業年度比30%以上の成長」としています。

このほかに、決算説明資料では、Chatwork事業において前期比50%増以上の売上高成長を目指すことや、売上総利益が前期比で40%増以上の見込みであることが記載されています。

セグメント分析:Chatworkは赤字。セキュリティ事業の黒字で穴埋め

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