【20年1月期】売上利益が過去最高の積水ハウス 増収増益予想も「内紛再発」で株価急落

【20年1月期】売上利益が過去最高の積水ハウス 増収増益予想も「内紛再発」で株価急落

大手ハウスメーカーの積水ハウス。2020年1月期は海外事業が大きく伸び、売上利益が過去最高を更新しました。2021年1月期も増収増益予想ですが、経営をめぐる内紛再発が報道されて株価が急落しました。財務諸表などを基に会社の現状と課題を整理します。


損益計算書(PL):売上高、営業利益ともに過去最高

積水ハウスの2020年1月期決算は、売上高が前期比11.8%増の2兆4152億円営業利益は同8.5%増の2053億円で増収増益でした。

売上原価は前期比12.9%増の1兆9372億円で、粗利率は同0.8pt減の19.8%に悪化。販管費が前期比6.8%増の2728億円と増えたため、営業利益率は同0.3pt減の8.5%となっています。

親会社株主に帰属する当期純利益は、前期比9.9%増の1413億円でした。

当期純利益の増加要因としては、営業利益の増加のほか、持分法投資利益104億円の営業外収益があったことや、鳳ホールディングスの連結子会社化に伴う段階取得に係る差益85億円が特別利益として計上されたことなどがあります。

なお、2021年1月期の業績は、売上高が2兆5850億円(前期比7.0%増)営業利益が2060億円(同0.4%増)当期純利益が1370億円(同3.0%減)と予想されています。当期純利益の減少は、前述した前期の増益要因が減るためです。

セグメント分析:高収益の「請負ビジネス」と安定収益の「不動産フィー」が両輪に

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