ティアの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
ティアは「日本で一番『ありがとう』と言われる葬儀社」をコピーとして「葬儀会館TEAR」を運営し、葬儀・法要をおこなうほか、寺院や個人宅、またフランチャイズ店舗でもこれらを施行しています。また、「終活セミナー」「葬儀の勉強会・相談会」などのイベントも定期的に開催することによって、顧客をつかんでいます。
同社は1997年、現社長である冨安徳久氏が設立。価格が不透明であることが多かった葬儀業界において、「葬儀価格の完全開示」「適正な葬儀費用」をテーマとして業績を伸ばしてきました。1年目に64件だった葬儀の数は10年目には4000件、現在ではフランチャイズでの執りおこないも含め、年間1万4000件以上の葬儀を担っています。経常利益は12期連続で増収、2018年度の売上高は葬儀業界で2位となっています。高齢化が進む昨今、さらなる需要が見込める企業だといえるでしょう。
中途入社の社員が非常に多く、「中途入社でも引け目に感じることは全くない」という声が聞かれます。社内の雰囲気は、社長を中心とした体育会系の色が濃いようです。やりたいと言った人に仕事をさせてくれることも多く、「能力があれば比較的早く出世でき、評価してもらえる」という空気があります。ただし実力主義の面もあり、たとえ臆せず挑戦しても数字を上げられない場合は評価対象とはならないなど、評価体制は厳しいようです。
以前は長時間労働がざらでしたが、近年では法令順守の面からサービス残業や休日出勤は減少傾向に。しかし、他社と比べて給与基準は高いとはいえません。給与には30時間分の固定残業代も含まれており、注意が必要です。同社の経営理念に共鳴し、かつ給与に納得できれば働き続けることができるでしょう。
「業界大手としての誇りをもち、実力ベースで評価される」という社風のなかで、「常にチャレンジし、かつ数字を上げることができる」。こうした人材かどうか、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
同社は現在、「セレモニーディレクター」を中心に、「葬儀の打ち合わせスタッフ」「霊柩車・寝台車のドライバー」などをサロンごとに募集しています。働きたいサロンを選択した上で、まずはWEBからエントリーしてください。
選考は、書類審査ののちグループ面接、役員面接、社長面接と進み、計5回ほどの面接がおこなわれます。面接の回数が多いため、それぞれの場で話せるよう余分にエピソードを用意しておくとよいでしょう。
■面接内容の傾向は?
一次面接では、前職での経験など書類に記載した内容を中心に聞かれる傾向があります。選考が進むにつれ応募者について深堀されていき、だんだん面接官の眼が厳しくなっていくといえるでしょう。口コミの中には「とにかく元気がないと落とされる」という意見もあります。接客業なので、明るく受け応えができることは必須要件のようです。
また、「ささいな言い間違いを指摘された」という口コミも。このようなとき、面接官は応募者がどんなことにも動揺せず対応できるか観察しています。ちょっとした反応からも応募者の性格を見極められるので、面接の際は集中力が途切れないように対応しましょう。
さらに同社の経営には、社長である冨安氏の理念が大きく影響しています。コーポレートサイトの「経営方針」と、採用ページの「社長メッセージ」を必ずチェックしてから面接に臨んでください。
ティアの面接攻略法(面接対策)
■ティアの中期経営計画を理解した上で自己分析をする
ティアの面接を受ける前には、同社の中期経営計画を理解しておくことが必要です。この中期経営計画は、以下の4つの柱から成り立っています。
1.直営会館と葬儀相談サロンの出店加速とフランチャイズにおける計画的な出店
2.既存会館のユーザビリティの向上とWEBマーケティングの強化
3.葬儀付帯業務の更なる内製化とM&Aに係る基準の明確化
4.計画的な人材確保と教育体制の強化
ここではまず2022年9月期決算までの具体的な数値目標を設定し、これをベースとして各セクションを伸ばしていく方針です。下に示す表を事前に見ておき、数字をつかんでおきましょう。
とくに「人材確保と教育体制の強化」も計画として挙げているので、中途採用も重視されているものと考えられます。業界経験者は即戦力として働けるとアピールできるよう、前職における実績を、具体的な数字を交えながら紹介しましょう。未経験者は、同社の理念に共感を示した上で、同社のノウハウを素早く吸収できる柔軟さがあるとアピールできるエピソードを用意しておいてください。
■「なぜティアに転職したいのか」を語るための他社研究も忘れずに
面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜティアなのか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「葬儀業界に向いているか」「それまでの経験を同社で生かせるのか」といった点はもちろん、「本当に同社の特色を理解しているのか」ということです。
業界や職種の枠を超えてティアという企業について理解するためには、競合となりやすい企業についても調べておく必要があります。他社との違いを明らかにしたうえで、「なぜティアなのか」について、説得力のある答えを用意しておきましょう。例として、以下のような企業とティアとの違いを調べてみてください。
- 燦ホールディングス株式会社
- こころネット株式会社
- 株式会社サン・ライフ
ティアの採用面接で実際に聞かれた質問内容
ティアが目指している方向性や、どういった人材が求められているのかが、企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。
このように、ティアの採用面接を受ける前には、経営理念に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「業界大手としての誇りをもち、実力ベースで評価される」という社風を意識して、「常にチャレンジし、かつ数字を上げることができる」人材であると印象付けられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。このような質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策をしておきましょう。
[20代前半・男性/その他] 【結果:入社】
[30代前半・男性/サポートエンジニア] 【結果:一次面接で不採用】
[20代前半・女性/販売促進] 【結果:二次面接で不採用】
ティアの採用面接に向けて
ティアの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「業界大手としての誇りをもち、実力ベースで評価される」という社風を意識して、「常にチャレンジし、かつ数字を上げることができる」人材であることをアピールできるよう、具体的なエピソードを用意する。
- ティアの中期経営計画を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜティアなのか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。