損益計算書(PL):5期連続で過去最高益だが
鎌倉新書の2020年1月期決算は、売上高が前期比30.3%増の32億6300万円、営業利益は同7.5%増の8億円で増収増益でした。
売上原価は前期比45.6%増の10億8300万円と大きく伸び、粗利率は同3.5pt減の66.8%に悪化。さらにオフィス移転で販管費が同35.8%増の13億8000万円に増えたため、営業利益率は同5.2pt下がっていますが、24.5%と高水準を維持しています。
親会社株主に帰属する当期純利益は、前期比54.0%増の6億3900万円でした。前期は子会社を2社解散し特別損失が大きく増加しましたが、今期はこの影響がなくなり、さらに投資有価証券売却益が発生したことで大幅に増加しています。
なお、2021年1月期の業績は、売上高が40億円(前期比22.6%増)、営業利益が5億1000万円(同36.3%減)、当期純利益が3億3000万円(同48.3%減)と予想されています。
なお、計画数値には、新型コロナウイルスの影響により、お墓事業における見学数の減少やそれに伴う成約件数の減少、各種催しの延期やキャンセルが増えることが盛り込まれています。
これらの影響と、新サービスへの投資の継続により減益予想となっていますが、後述するように、成約件数の減少が生じるとすれば収入源となる手数料も減ることとなり、大幅増収の予想は修正されるおそれもあるでしょう。
セグメント分析:「お墓」「葬儀」のポータルサイト運営で急成長
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