【面接対策】クリナップの中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】クリナップの中途採用面接では何を聞かれるのか

システムキッチンなどを手がける大手住宅設備機器メーカー、クリナップへの転職。採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので、事前にしっかり対策をすすめましょう。


クリナップの採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

クリナップは、システムキッチンで業界3位のシェアを誇る大手住宅機器メーカーです。創業者の出身地である福島県いわき市と岡山県に工場を構え、システムキッチンのほかにシステムバスルームや洗面化粧台などを生産しています。

同社の口コミを見ると、「業界自体が旧体質なこともあり、体育会系」「メインが営業の会社なので、営業所は良くも悪くも活発」といったコメントが並び、営業をメインに体育会系の気質を有する会社であることがうかがえます。また、扱う商材が水まわりなどの住宅機器のため、クレームなどの顧客対応も多く、「土日も関係なく電話がかかってくる」「残業が多い」というコメントも。一方、「無理難題を突き付けられることも多々ありますが、それをいかに乗り越えて、先方がアッという提案をした時に喜びを感じます」「人と人との繋がりを実感できます」「生粋の営業が好きという方には向いています」というように、困難な仕事であるからこそ、やりがいも大きいと言えそうです。

また、同社はショールームによる営業にも力を入れています。ショールームは女性中心で運営されており、「女性の職場で最初は不安がありましたが、全体的にアットホームな会社で、仲は良い」「働きやすい」という口コミが見られます。しかし、全社的に見ると、意思決定は男性中心におこなわれている模様で、女性活躍に関しては発展途上と言えるかもしれません。そのほかにも、「年功序列」などの古い体質を思わせるキーワードが散見されます。

こうした社風に合うかどうかは、個人の資質や性格によるところが大きいと言えますが、社風とのフィット感は入社にあたって大事な要素となります。自己分析をしっかりとおこない、改めて確認しておくとよいでしょう。

選考は何次まで?

クリナップでは現在、ショールームアドバイザーの中途社員を募集中です。選考フローは、書類選考→面接(複数回)となっており、途中に筆記試験と適性検査がおこなわれます。

求める人材像として、「笑顔を忘れず業務に臨める方」「人を喜ばせるのが好きな方」「コミュニケーションスキルの高い方」「チームワークよく業務を遂行できる方」「食住に関心のある方」があげられています。その他にも採用に関する情報が掲載されていますので、同社の採用サイトを必ずチェックしておきましょう。

面接内容の傾向は?

「転職理由」「前職での成果」「志望動機」といった一般的な質問が多くなっています。特に、営業に力を入れている会社のため、営業職を希望する場合には、前職での営業実績や営業に対するスタンスなどを詳細に問われるようです。なかには、「泥臭い営業が行えますか?」というストレートな質問をされた経験者もいます。このような質問に対しは、しっかりと自分の意思を伝えなければなりません。そのためには、キャリアの棚卸しをおこなうことはもちろん、自分の強み弱みを徹底的に洗い出して、ビジョンにつなげていくことが大切です。

また、同社のショールームについて聞かれた人もいるので、事前にショールーム見学をしておくことは必須でしょう。できれば、競合他社のショールームも見学し、違いについて自分の意見を言えるようにしておきたいところです。

クリナップの面接攻略法(面接対策)

クリナップの中期経営計画を理解した上で自己分析をする

クリナップでは、2018年〜2020年を対象期間とした中期経営計画を策定しています。「暮らし価値創造企業“Cleanup”への変革」というビジョンを掲げたこの計画の骨子は、「中高級市場の競争力強化」「収益構造の変革」「第2の事業の柱構築」「M&Aと業務提携」「技術力強化」「ブランドづくり」「人づくり」となっています。

クリナップ 2020年3月期 第2四半期決算説明資料より

クリナップ 2020年3月期 第2四半期決算説明資料より

具体的には、中核ブランドを含めた商品ラインナップの刷新によって競争力を強化させると同時に、ショールームにおける価値提供を推進することで販売力の向上を目指します。すでに首都圏での旗艦店出店やショールームのリニューアルを進めており、現在、ショールームアドバイザーの募集をおこなっているのも、こうした戦略に基づいたものだと言えるでしょう。

クリナップ 2020年3月期 第2四半期決算説明資料より

そのほか、リフォーム需要の獲得、アジア諸国を中心としたシステムキッチンの拡販、新たな販売チャネルとしてECビジネスの推進などが盛り込まれています。

経営戦略と人材戦略はダイレクトかつ密接につながっています。そのため、中期経営計画をしっかりと理解し、自分の価値を提供できる領域を見極める必要があります。それを面接の場で、論理的かつ情熱を持って伝えられるとよいでしょう。

「なぜクリナップに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要

面接では「なぜクリナップか?」という問いに対し、説得力のある回答をすることが重要です。そのためには、他社と比較したうえでの客観的な分析が役に立ちます。

たとえば、システムキッチンを手がける競合他社と比較して、マーケットでの優位性、製品・サービスの強み、弱みなどを洗い出してみるのも一案です。競合他社の研究を通じて、同じ業界であっても、組織体制や人材マネジメント、組織風土に至るまで、企業ごとに特色があることがわかるはずです。

ここでは、4社をご紹介しますので、分析の参考にしてみてください。

  • 株式会社LIXIL
  • タカラスタンダード株式会社
  • TOTO株式会社
  • リンナイ株式会社

クリナップの採用面接で実際に聞かれた質問内容

企業研究を通じて、クリナップが目指している方向性や求める人材像が分かってきたのではないでしょうか。

クリナップの社風には、保守的な体質を残した部分があると同時に、営業を中心とした体育会系気質があるといいます。こうした社風を理解したうえで、前向きに仕事をしていくイメージを掴むことが大切です。特に営業職を希望する人は、前職での経験や自分の営業スタイルについてしっかりと説明できるようにしておく必要があります。また、中期経営計画を理解し、自分がどのような領域で活躍できるのかという視点を持ちながら自己分析をおこなうとよいでしょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。

[20代前半・男性/営業アシスタント] 【結果:入社】

質問

なぜ数ある会社の中から、当社を選んで受けたのか?

回答

私は、会社の将来性安定性に惹かれ、なお高校時代から…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代前半・男性/ルートセールス] 【結果:内定を辞退】

質問

これまで営業として誠実に対応したエピソードを教えて下さい

回答

クレームが出たときに、お客様の意見を聞き…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代前半・男性/代理店営業] 【結果:一次面接で不採用】

質問

当社の営業スタイルは泥臭いですが、あなたに行えますか?

回答

接待が多い事や時間外の対応が多い事に対してどのように…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・男性/代理店営業] 【結果:入社】

質問

1次面接で実際にショールームを見に行ったかどうか

回答

2次面接前に、出来れば他社のショールム…(口コミの続きとアドバイスを見る

クリナップの採用面接に向けて

クリナップの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 保守的な体質や体育会系の営業という社風を理解し、これに合致した行動のできる人材であることを伝える。

  • 中期経営計画を理解して、これに沿った自己分析を行い、自己PRへとつなげる。

  • 競合他社についての理解を深め、「なぜクリナップか」に対する答えを明確にしておく。

これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。

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