日本M&Aセンターの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
中堅・中小企業を中心に累計5000件以上(2020年1月現在)のM&A仲介を手掛けてきた、日本M&Aセンター。同社が創業当時(1991年)の国内には大企業のM&A仲介会社しか存在しておらず、中小企業のM&Aは定着していませんでした。またM&Aには、乗っ取りや身売りといった悪いイメージがありました。
現在後継者のいない中小企業は7割にも上るとされ、経営者の高齢化も進んでいることから、今後10年間で83万社が廃業する(財務省財務総合政策研究所資料)といったデータがあります。同社は創業当時から中小企業に特化し、M&Aで事業の承継・成長を支援し、同社の経営理念でもある企業の存続と発展に貢献するリーディングカンパニーとして地位を確立してきました。
年収の高さでも話題を集める同社には「徹底した成果主義。数字が全て」「売上単価が数千万~数億で利益率が大きい。その貢献に対するフィーも大きい」といった口コミが散見されます。「営業スタイルは自由」「切磋琢磨できる会社」といった口コミからもエネルギッシュな社風がうかがえます。
営業面はもちろんですが、M&A仲介では譲渡企業から受け取った膨大な資料から、会計知識やデューデリジェンス(企業の資産価値を適正に評価する手続き)で財務諸表を確認するなど、適正価値を調査する必要があります。さらに会計分野以外にも、法律、税務、登記分野からも総合的に確認しなければなりません。社内には専門家もいますが、案件の理解がクライアントとのスムーズな対応へつながるため、オフィスでひたすら書類に向き合う時間が多いとの話も。しかし「M&Aで身につけた専門知識はキャリアアップにつながり、将来的に価値あるスキルになる」といった口コミも見受けられます。
他方、日本全国のクライアントを訪問する度重なる出張や上述した資料精査に割かれる時間が多いため、「家族との時間が十分にとれない」「体力を試される」といった声も聞かれます。
同社では求める人物像を明確にしています。M&Aは譲渡企業、譲受企業ともに人生をかけた大勝負。単純な優等生ではなく、「使命感のある人」「ハングリーな人」であるかどうかが、同社の採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
コーポレートサイトによると、エントリー後、書類選考、一次面接(人事部)、二次面接(部長)、そして役員による最終面接の流れとなっています。採用説明会も随時開催されていますので、時間があれば参加してみてもよいでしょう。
同社では「M&Aコンサルタント」「M&Aアドバイザー」のほか、税理士、会計士、司法書士といった「コーポレートアドバイザー」も募集しています。またグループ会社、Batonz(バトンズ)のエンジニアや営業職も募集していますので確認してみましょう。
■面接内容の傾向は?
オーソドックスな質問傾向が多いとの口コミが散見されます。前述しましたが、同社は求める人物像を明確に示しています。世の中の役に立ちたい、中小・中堅企業を発展させていきたいといった「使命感を持っている人」、そして収入や豊かな生活を具体的に描いている「ハングリーな人」を求めています。
経営者が「この人だったら任せられる」と思えるような熱い気持ちを持ち、かつ冷静に判断できる(クールヘッド・ウォームハート)とアピールできるよう、準備しておきましょう。これまで経験したエピソードを交え、「なぜ経営者を支えていきたいのか」を上位概念で説明できるよう万全に対策しておくことをおすすめします。
日本M&Aセンターの面接攻略法(面接対策)
■日本M&Aセンターの経営理念を理解した上で自己分析をする
同社の面接を受ける上で経営理念を理解しておくことは不可欠です。同社の経営理念は以下のとおりです。
累計5000件のM&Aを通して培ったネットワークと知見が同社の強みです。同社はクライアント企業の雇用と技術力を守りながら事業を存続させるM&Aを推進しています。さらに、すぐれたアイデアや高い技術力を持つクライアントがその潜在能力を拡大するチャンスを生み出すことによって、日本経済の活力向上に貢献したい考えです。
成長を目指すクライアントに対し、成長戦略・業界再編から経営戦略を提案することも同社の重要なミッションです。ミッションの遂行を意識し、それに沿った自己分析をおこない、自己PRにつなげられるよう準備しておきましょう。
■「なぜ日本M&Aセンターに転職したのか」の明確化には他社研究を
同社の面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ日本M&Aセンターか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「この人は何をやりたいのか」「それが当社で可能なのか」「この人の経歴が当社でどう活かされるか」といった視点ももちろんですが、「本当に当社のことを理解しているか」という側面も併せて見ています。
業界理解や職種理解の枠を超えて、同社についてしっかり理解する。そのためには、競合となりやすい企業の他社研究も忘れないようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことをおすすめします。
- M&Aキャピタルパートナーズ株式会社
- 株式会社ストライク
- 山田コンサルティンググループ株式会社
日本M&Aセンターの採用面接で実際に聞かれた質問内容
日本M&Aセンターが目指している方向性や、どういった人材を欲しがっているのかが企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。同社の採用面接を受ける前には、経営理念や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、経営理念を意識して、求めている人物像に合致する人材であると印象付けられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[20代後半・男性/コンサルティング営業] 【結果:一次面接で不採用】
[30代後半・男性/法人営業] 【結果:結果待ち】
[20代後半・男性/コンサルタント] 【結果:一次面接で不採用】
[20代後半・男性/法人営業] 【結果:最終を辞退】
[20代後半・男性/コンサルタント] 【結果:一次面接で不採用】
日本M&Aセンターの採用面接に向けて
日本M&Aセンターの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 求める人物像「使命感のある人」「ハングリーな人」に合致した人材であることをアピールする。
- 経営理念を理解し、ミッションを意識することによって、それに沿った自己分析をおこない、自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜ日本M&Aセンターか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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