【19年12月期決算】「デジタルホールディングス」に社名変更するオプト ネット広告からの脱皮図る

【19年12月期決算】「デジタルホールディングス」に社名変更するオプト ネット広告からの脱皮図る

2004年にジャスダック上場、2014年に東証一部に市場変更し、老舗ネット広告代理店として成長を続けてきたオプトホールディング。2020年2月に社名を「デジタルHD」に変更すると発表しました。社名変更に至った背景と今後の方向性などについて、財務諸表と決算報告書資料などを基に会社の現状と課題を整理します。


損益計算書(PL):販管費抑制で増収増益

2019年12月期決算は増収増益。第2四半期の決算後、通期の決算を下方修正しましたが、それを上回る着地となりました。ただし、大手既存顧客の広告予算縮小などにより、粗利率は低下しています。

売上高は900億円で前期比3.1%増営業利益は26億円で同48.9%増でした。営業利益率は2.9%で同0.9pt増と改善しています。

売上増に伴い、売上原価は722億円と前期比3.4%増えたものの、売上総利益は177億円で同2.1%増。一方で、粗利率は19.7%で同0.2pt減と微減です。販売費及び一般管理費は151億円で前期比3.2%減と抑制しています。

親会社株主に帰属する当期純利益は19億円で、前期比0.3%増と微増でした。

なお、2020年12月期の通期業績予想は、後述するマーケティング事業において、売上高が910億円(前期比9.2%増)、EBITが31億円(前期比18.5%増、HD管理コスト配賦前)、EBITDAが36億円(前期比4.5%増、同)と前期より改善する見込みです。

セグメント分析:主軸のマーケティング事業が伸び悩み苦戦

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この記事の執筆者

企業戦略の策定や分析をしています。分かりやすい財務分析を目指します。

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