【20年1月期】無期雇用エンジニア派遣のアルトナーが「不況に強い企業体質」と胸を張る理由

【20年1月期】無期雇用エンジニア派遣のアルトナーが「不況に強い企業体質」と胸を張る理由

技術者派遣のアルトナー。2007年にジャスダック上場後、一時はリーマン・ショックで業績低迷しました。その後、売上利益ともに順調に成長していますが、最近はコロナ禍の影響で株価は急落するなど、再び業績悪化の懸念も出てきました。しかし会社は企業体質が強くなっているといいます。財務諸表などを基に会社の現状と課題を整理します。


損益計算書(PL):売上利益ともに順調に伸長

2020年1月期決算は、売上高は70億200万円で前期比10.6%増、営業利益は8億8600万円で同12.7%増の増収増益でした。6期連続の増収増益により過去最高益を更新しています。営業利益率は12.7%で同0.3pt増えました。

売上増に伴い、売上原価は44億6200万円と前期比で前期比10.6%増えました。決算報告資料によると、従業員の待遇改善を行ったことによるものです。原価は増えましたが、増収効果で売上総利益は25億4000万円で同10.5%増。粗利率は36.3%で前期と同水準でした。

販売費及び一般管理費は16億5400万円で前期比9.3%増加。従業員の待遇改善に加え、求人費の増加や管理系スタッフの増員、新卒技術者の採用人数の増加、西日本ラーニングセンターの増床などの投資を行っています。

親会社株主に帰属する当期純利益は6億1300万円で、前期比13.3%増となっています。

なお、2021年1月期の通期業績予想は、売上高が78億3200万円(前期比11.9%増)、営業利益が9億7500万円(同10.1%増)といずれも前期を上回っていますが、営業利益率は12.4%(同0.3pt減)、当期純利益が6億7700万円(同2.7%減)と若干下回る見込みです。

セグメント分析:売上のほぼ全てが技術者派遣

お読み頂きありがとうございます。続きで読めるコンテンツは

この記事の執筆者

企業戦略の策定や分析をしています。分かりやすい財務分析を目指します。

wiget_w300
wiget_w300
wiget_w300