ミマキエンジニアリングの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
長野県に本社を置くミマキエンジニアリングは、産業用インクジェットプリンタ、カッティングプロッタ、3Dプリンタ等の開発から保守サービスまでを一貫して手がける開発型企業です。顧客企業は国内にとどまらず、グローバルに及びます。その結果、連結売上高の約75%を海外での売上が占めるに至っています。
社風については、「典型的な古き良き日本の企業」といった口コミが見られます。「一つのことを報告するにも経営陣用、各部署用にフォーマットが違ったりして非常に非効率」「お茶汲みや清掃、電話対応は女性の仕事と思っている」「長野本社ではイベントもよくおこなっている」といったコメントはそうした社風を表しているかもしれません。保守的な社風にフィットするか、また、長野県を拠点とした生活に馴染めるかという点は、入社に際してとても重要なポイントだと言えるでしょう。
同社は、開発力や技術力を強みとし、「開発職には良い会社」「幅広い専門知識と挑戦意欲のある方であれば楽しい環境」という声が聞かれる一方で、「専門知識が乏しい状態であると、開発業務の教育制度などは特に設けられてはいないので、非常に苦労する」といった声も。開発職を希望する場合には、自分の専門領域をしっかりと見定めたうえで、その専門知識を同社でどのように生かせるのか整理する必要があるでしょう。
また、グローバル展開しているために海外向けの仕事も多くあります。実際に海外向けを担当するカスタマーサポート社員からは、「製品ローンチ時は頻繁に出張が発生しますが、その国での製品リリースを強くサポートしている実感があり、やりがいを感じる」という声が聞かれました。
総じて、保守的な社風が特徴のミマキエンジニアリング。そうした社風のなか、長野県から世界に向けて製品を提供することに対する意欲を伝えることが大切になります。
■選考は何次まで?
同社では現在、転職エージェントを通じて中途採用を募集中です。オンラインによる1対1の説明会もおこなわれています。
口コミ等の情報によると、選考は2〜3回程度の面接を経て内定となるのが一般的です。なかには、「1回目の面接は電話面接だった」という口コミもあります。面接官は、現場の社員→部長クラス→役員クラスと、面接の回を追うごとに変わっていくようです。
同社の採用サイトには、職種ごとの職務内容や中途社員も含めた社員インタビューなどが掲載されています。また、本社や工場がある長野県についての記載もありますので、事前に目を通しておきましょう。
■面接内容の傾向は?
面接では、志望動機や転職理由といったオーソドックスな質問について、ていねいなやり取りがおこなわれるようです。ある面接経験者は、「転職動機、転職への意気込みはすぐに言えるようにしておいたほうが良いと思います」と振り返ります。事前準備として自己分析をしっかりとおこなってうえで、誠実に回答することを心がけましょう。
その他、「転勤は可能か?」と聞かれた人も。このような質問に対しては、自身のキャリアプランや家族の状況をしっかりと整理し、面接の場でクリアに答える必要があるでしょう。
また、回答内容はもちろんですが、話し方や表情などから人柄が見られる傾向にあります。飾らず、ありのままの自分を表現できるようにしたいところです。
面接は和やかな雰囲気のもと進められるようです。面接経験者からは、「面接の雰囲気は決して堅くはないのでリラックスして臨んでください」「とにかく第一印象が重視されるため、明るくハキハキと答えることが大切」といったアドバイスの声がありますので、参考にしてみてください。
ミマキエンジニアリングの面接攻略法(面接対策)
■ミマキエンジニアリングの「中長期ビジョンM1000 3.0」を理解したうえで自己分析をする
今後の方向性を見るうえで、経営ビジョンを理解しておかなくてはなりません。
「中長期ビジョンM1000 3.0」では、2020年からの年間売上成長率5〜10%を目指し、4〜6年後の年商を1000億円に到達させる方針です。
同社の製品は、主に「広告看板(SG)市場」「工業製品(IP)市場」「衣料品(TA)市場」の3つの市場で活用されていますが、各市場のプレーヤーにとって最適な製品提供し、広く深く浸透させることで、上記の数値目標を達成させるとしています。
各市場の成長戦略は以下のとおりです。
1. SG市場
環境に配慮した製品の投入によって他社との差別化を図り、優位性を確立したい考えです。また、アプリケーションを拡大することでシェア拡大を狙うほか、サイン市場向け製品のラインナップも広げていくとしています。
2. IP市場
アプリケーションの拡大を目指し、下図のようなイメージで、インクジェット技術に搬送や画像検査の技術を融合させる方針です。
3. TA市場
デジタルプリントの潜在市場に対し、前処理から水洗機までの一貫処理によるトータルソリューションを提案するほか、消費地と生産地を分けた商品・販売戦略を掲げています。消費地戦略として、ネットからの注文をオンデマンド生産できるソリューションを提案。生産地戦略としては、中国、インド、トルコ、ブラジル、イタリアといった生産地でのアナログ印刷に、高速化と省人化を可能とするデジタル印刷を取り入れていく方針です。
面接にあたっては、こうした戦略を理解し、自己分析に落とし込んでみてください。
■「なぜミマキエンジニアリングに転職したいのか」をはっきりさせるためには他社研究が必要
面接でよく聞かれる質問のひとつに、「なぜミマキエンジニアリングを志望するのか」というものがあります。この問いに対しては、自信をもって答えられるようにしておかなければなりません。面接官は回答を通じて、「応募者のやりたい仕事」「応募者のビジョンと会社のビジョンとの整合性」「社風とのフィット感」など、実にさまざまな点を見極めます。
志望動機を明確に伝えるためには、競合となり得る企業の研究が欠かせないでしょう。ここでは、参考として競合となりやすい3社をあげますので、他社研究の参考にしてみてください。
- セイコーエプソン株式会社
- ローランド ディー. ジー.株式会社
- 理想科学工業株式会社
ミマキエンジニアリングの採用面接で実際に聞かれた質問内容
ミマキエンジニアリングが目指している方向性や、求める人材像が分かってきたのではないでしょうか。
同社の社風は保守的で、いわゆる「古き良き日本の企業」だといいます。そうした社風のなか、ものづくりに対するプライドを持ち、長野県から世界に向けて独自の製品を届ける意欲が問われます。その意味でも、同社が手がける製品については徹底的に研究しておく必要があるでしょう。また、中長期ビジョンにもしっかりと目を通し、同社の方向性と自分のキャリアビジョンがフィットしているかを確認しておくことが大切です。
以下、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策しておきましょう。
[30代前半・男性/代理店営業] 【結果:二次面接を辞退】
[50代前半・男性/研究開発] 【結果:二次面接で不採用】
[30代後半・女性/総務] 【結果:最終面接を辞退】
[30代前半・男性/研究開発] 【結果:入社】
ミマキエンジニアリングの採用面接に向けて
ミマキエンジニアリングの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 保守的な社風を理解したうえで、ものづくりに対する意欲や、世界に向けて製品を提供する意欲をアピールする。
- 「中長期ビジョンM1000 3.0」を理解して、これに沿った自己分析を行い、自己PRへとつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜミマキエンジニアリングか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかりと準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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