【20年1月期】国産グループウェアのネオジャパン テレワーク需要で業績伸長に期待

【20年1月期】国産グループウェアのネオジャパン テレワーク需要で業績伸長に期待

国産グループウェアの元祖「desknet's NEO」を1999年から提供しているネオジャパン。テレワーク需要の高まりで一時は株価が急騰。世界同時株安で一時は下落しましたが、21年2月期の業績予想で大幅増収見込みが発表されると再び買いが入っています。財務諸表と決算報告書資料などを基に会社の現状と課題を整理します。


損益計算書(PL):売上高が急増、21年1月期も増収増益予想

ネオジャパンの2020年1月期決算は増収増益でした。売上高は前期比40.6%増の37億4300万円、営業利益は同32.4%増の6億9900万円といずれも大きく増えています。

売上原価も前期比73.2%の15億1900万円と急増。売上総利益は前期比24.6%増の22億2400万円と増えたものの、粗利率は前期比7.6 pt減の59.4%に悪化しています。

販売費及び一般管理費は前期比21.3%増の15億2500万円。

親会社株主に帰属する当期純利益は4億9500万円で、前期比29.6%増と大きく増えています。

売上原価及び販売費及び一般管理費が大きく増加しているのは、子会社化した株式会社Pro-SPIRE分が反映されたためです。株式会社Pro-SPIREは従業員約120名の大半がシステムエンジニアであり、その給与が売上原価又は販管費(人件費)として計上されています。

なお、2020年1月期決算・損益計算書には、株式会社Pro-SPIREの第4四半期分のみ反映されています。

なお、2021年1月期の通期業績予想は、売上高53億3100万円、営業利益5億4000万円、経常利益5億6000万円、親会社株主に帰属する当期純利益3億5200万円と、増収減益を見込んでいます。

新型コロナウイルスによる影響ではなく、前期に設立した海外子会社2社の活動が次期から本格化することに伴い、「当面は投資が先行する見込み」とのこと。

セグメント分析:主力は「desknet's NEO」のクラウド版

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この記事の執筆者

企業戦略の策定や分析をしています。分かりやすい財務分析を目指します。

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