【20年2月期】カレーの壱番屋 新型コロナで「大幅減収減益予想」も財務体質は盤石

【20年2月期】カレーの壱番屋 新型コロナで「大幅減収減益予想」も財務体質は盤石

カレーショップ市場において圧倒的な強さでシェアNo.1の壱番屋。2020年2月期も業績は好調で増収増益でした。しかし、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、現在は営業時間短縮を余儀なくされており、客数は大幅に減る見込み。それでも財務安全性は盤石です。財務諸表などを基に会社の現状と課題を整理します。


損益計算書(PL):3年連続増収、4期ぶり最高益更新

壱番屋の2020年2月期決算は、売上高は前期比2.6%増の515億円、営業利益は同17.2%増の52億円で増収増益となりました。売上高は3期連続増、営業利益は4期ぶり過去最高を更新しています。

増収にもかかわらず、売上原価は前期比2.1%減の269億円に抑え、粗利率は同2.5pt増の47.7%に改善しました。

広告宣伝費やPOS関連、消費税対応の改修のほか、期末賞与を含む人件費増、物流費増に伴い、販管費は同6.0%増の193億円と増えたものの、営業利益率は同1.3pt増の10.1%と改善しています。

前期比では、店舗売却益など特別利益の減少や法人税等の増加もありましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比16.8%増の32億5800万円でした。

なお、2021年2月期の業績予想は、売上高が450億円(前期比12.6%減)、営業利益が22億3000万円(同57.2%減)、当期純利益が10億7000万円(同67.2%減)となっています。これは新型コロナウイルスの影響を考慮して算出しているとのことです。

セグメント分析:「FC加盟店向け販売」で利益

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