【面接対策】クスリのアオキの中途採用面接では何を聞かれるのか

明治に創業した同社は、1985年に株式会社化してからは業務提携やM&Aをおこないながら積極的にエリアを拡大。現在、全国に展開する店舗は500を超え、暮らしに密着したサービスを提供しています。

積極的な新規出店を続ける同社では、従業員が「新店舗への応援」へ行くことも多く、企業規模の拡大に伴う社員や有資格者の人手不足は否めません。実際に働いている人からは、「変形労働時間制で、1日の労働時間は長くなる傾向にある」「お客様相手のため、休憩時間が削られる日も多い」など、実店舗に関わる職種では労働時間が長くなりがちだという指摘もある一方で、「ここに来ればだいたいのものがそろうと、高齢の方にも便利に使ってもらっている」「毎日見かける人もいる」と、地域に貢献している実感がやりがいにつながる職場でもあるようです。

業務のメインは接客ですが、店舗での売り場組みや商品陳列などは「本部からの指示に従って進めるため、作業が得意な人はいい」など、決まったルールに沿って進める仕事も多々あり、各店舗には、本部の方針をスピーディに体現することが求められています。

今後さらなる多店舗展開を目指す同社の方針に従い、さまざまな業務でしっかりと力を発揮できる、心身ともにタフな人材が求められていることを念頭に置いて面接の準備を進めましょう。

クスリのアオキの中途採用のプロセスは、書類選考と「選考会」から成り、選考会では説明会、適性検査、面接がおこなわれます。

最初のステップとなる書類選考では、コーポレートサイトや転職サイトを通じて提出した履歴書と職務経歴書から選考がおこなわれ、通過すると選考会に進むことができます。書類選考のハードルは他社と比べて特に高いわけではありませんが、履歴書や職務経歴書の基本的な書き方やマナーに気を配り、不備のない書類を提出しましょう。

選考会では適性検査と面接がおこなわれますが、最近では面接のみのケースも増えているようです。面接は集団面接で、面接官1人に対して志望者3人ほどでおこなわれます。面接の回数は1回ですが、本社の人事部長が面接官として各会場を回って直接面接をするので、しっかりと準備しておきましょう。

急拡大を支えるためには多くの人材が必要です。そんな昨今のアオキでは、中途採用面接でも、優秀な人材を積極的に発掘しようという機運が高まっています。

実際に採用面接を受けた人からは、「難しく考えることはない」「志望動機と入社後にやりたいことを整理しておくとよい」などの口コミが多く見られ、まずは一般的な質問にしっかりと答えられるように準備しておくことが大切だと言えます。

また、アオキの中途採用は集団面接となるので、個別の面接と違う点に留意して準備を進める必要があります。集団面接では、「いかに面接官に好印象を残すか」も重要になります。口コミでも、「集団面接なので、質問数や1人当たりの持ち時間が少なかった」という声が聞かれるように、発言のチャンスは少ないと心得ておきましょう。実際に面接を受けた人の「最後に質疑応答があるので、なにかしら質問を用意しておくとよい」というアドバイスのとおり、面接官の目に留まるように準備をしておくと良いでしょう。

1対1の面接に比べ、ひとつの回答を深掘りされる可能性は低いものの、その分発言の機会は限られます。これを念頭に置いて、面接官の質問に対して端的に答えられるよう志望理由やこれまでの経験、入社後のビジョンなどについてしっかりとまとめておきましょう。自己分析を深めた上で、「どう話したら印象に残るか」を考えておくとよいでしょう。

アオキは、設立以来の経営理念として「『健康・美・衛生』を通しての社会貢献」を掲げています。

「明るく入りやすい店舗づくり」を常に心がけ、「お客様の健康と美と衛生に、適切なアドバイスができる」ことに注力してきた同社。近年のセルフメディケーション意識の高揚を背景に、「健康」を守るための専門性を持った地域医療の担い手を目指すとしています。

激戦が続くドラッグストア業界において、シェア拡大を狙うアオキ。「調剤薬局・かかりつけ薬局としての専門性の強化」と、身近にあって生活必需品が全てそろう「お客様にとって便利なお店作り」を両輪に「従来のドラッグストアからの脱却」を進めています。

こうしたビジョンを実現するため、薬のプロとしてアドバイスできる人材の配置や、食品売り場の強化を図っています。中途採用においても、登録販売者の有資格者が有利であることはもとより、入社後の資格取得も必須となっています。また、生鮮などドラッグストアとしては畑違いの分野にも積極的にチャレンジしていく姿勢があるかどうかも確認されます。

実際の面接では、同社の経営理念と現状を理解した上で自己分析に落とし込み、求める人物像に合致する人材であることをアピールしましょう。

ドラッグストア業界は既に飽和状態といわれて久しく、熾烈なシェア争いが続いています。それだけに、競合となる他社についてもしっかりと研究しておくことが大切です。

アオキは、競合他社との差別化のため独自の売り場づくりを徹底しています。最近では、売り場面積を拡大し生鮮食品や惣菜コーナーも設けた新しいフォーマットの店舗を展開するなど、スーパーマーケット顔負けの品ぞろえで顧客獲得を目指しています。また、自社店舗と競合するほどの密度で急速に店舗展開をすることで、競合他社が入り込むスキを与えません。今後しばらくは多店舗展開が続く見通しで、多くの人材も必要とされています。

こうしたアオキの戦略とともに、競合他社の特徴や戦略を研究し、業界の動向についても押さえておきましょう。

他社研究をおこなうことで「なぜアオキか」について明確にすること。そして面接の場では、自信を持ってアオキを志望する理由について答えられるようにしておきましょう。

以下に挙げるような競合となる企業について研究しておくと良いでしょう。

• 株式会社スギ薬局
• 株式会社薬王堂
• 株式会社ツルハ
• 株式会社コスモス薬局

アオキの中途採用面接を受ける場合、事前に「多店舗展開を加速させる中で、多くの人材が現場の即戦力として求められていること」や「『健康・美・衛生』を通しての社会貢献」という経営理念、またドラッグストア業界全体の状況を把握しておくことが必要です。

こうした情報を整理した上で自己分析をおこない、他社研究を踏まえて志望理由をまとめておきましょう。そして面接の場では、同社が求める人材であることをアピールできるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。

次に、採用面接を受けた人が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされることを想定し、「自分ならどう答えるか」を考えながら面接対策をしていきましょう。

ここまで、アオキの採用面接を受ける上で重要なことを整理してきました。中途採用面接対策として、特に準備しておきたいポイントは以下の3つです。

• アオキが企業としての成長期にあることを理解し、同社のさらなる多店舗展開計画に柔軟に対応し、しっかりと力を発揮できる心身ともにタフな人材であることをアピールする。


• 設立以来の経営理念「『健康・美・衛生』を通しての社会貢献」をしっかりと理解した上で自己分析に落とし込み、地域に貢献する店舗づくりを目指すためには畑違いの分野にも積極的にチャレンジできる資質があることを印象付けられるエピソードを複数準備しておく。


• 競合となりやすい他社についても研究し、「なぜアオキか」に明確に答えられるようにしておく。

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