【面接対策】富士製薬工業の中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】富士製薬工業の中途採用面接では何を聞かれるのか

女性医療、急性期医療を中心に医薬の開発・製造・販売を手掛ける富士製薬工業への転職。採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果を具体的に問われる他、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、共に働く仲間として多角的に評価されるので事前にしっかり対策をすすめましょう。


富士製薬工業の採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

注射剤をメインとした女性医療と急性期医療を展開する富士製薬工業。創業以来、得意な分野・勝てる領域での戦いに集中する経営スタンスは、注力事業である女性医療を強化。その結果、同社ではその分野・領域においてイニシアチブを握り続けてきました。さらに近い将来高い需要が見込まれる女性ホルモン剤においては、業界トップクラスのシェア率を誇ります。また現状に甘んじることなく特化領域のノウハウや知見を活かし、新たな効能を有する新薬の開発や飲みやすさを意識した剤形の製法ライセンスを積極的に獲得し続けています。

そんな富士製薬工業は、「慣れ合いを好み緊張感が感じられない」「なあなあ感が否めない」という口コミが散見され、実力がある人や向上心や能力が高い人にとっては物足りなさを感じてしまうこともあるようです。一方で人間性を大事にする家族的な風土は、社員の定着率にも直結。キャリアや社歴に関係なく風通しが良い風土が定着し、サークル活動も活発なようです。口コミには「社員同士、仲がよい」といった率直な意見もみられました。外資系企業のように必要以上に数字に追われることもないため、社内はピリピリとした感じはほとんどなく穏やかな雰囲気で業務にあたれるとのこと。
また人の健康維持や治療に関わる製品を扱う同社では、医療の現場に貢献し人びとの助けとなる実感を肌で感じることができます。それはやりがいにも直結し、社員のモチベーションを高めているようです。

富士製薬工業のキャリア採用では「富士製薬工業ならではの技術やナレッジを活かし、特化領域を鋭利に極めイニシアチブを掴む」そんな社風にフィットする人材かどうかを見極められます。

選考は何次まで?

富士製薬工業の選考は、適性検査→面接(2回)の流れでおこなわれます。現場責任者・支店長クラス・営業本部長クラス・人事担当者など希望職種に応じて4~8名の選考官と面接をおこないます。相手となる選考官の数が多く長丁場となる面接は、内容や傾向も多様性に富んだケースになることも。そのため自分のペースを乱さないように落ち着いて一つひとつの質問に応対することがポイントです。あらかじめ意識して面接に臨みましょう。


同社は研究・臨床開発などを担う技術職、総務・経理など社内の管理・運用をおこなう経営管理部門、営業を中心としたMR職の3つの職種に大別されます。技術職は専門性が高く、自分の学歴・経歴に沿ったものなのか応募の前に確認しておきましょう。どの職種も欠員時のみの募集となるため、同社への応募を希望する場合は、エージェント登録や積極的な説明会への参加など求人情報を仕入れるルートを作っておくことが大切です。

面接内容の傾向は?

富士製薬工業の面接は圧迫感がなく穏やかな雰囲気のため、「自分をPRしやすい面接だった」という口コミが多くみられます。人柄を重要視する同社では、どのような人物なのか、その人の人となりを見極められます。事前に経歴や経験の棚卸しをしっかりおこない、志望動機と結び付けて自分らしさを伝えられるよう、飾らないアピールを心がけましょう。


少ない求人数に多くの応募者が殺到する同社のキャリア選考では、他の応募者との差別化をはかることが重要です。同社にとって有用な人材であることを、どんな成長と貢献で還元できるのか、自分なりの採用後ビジョンを明確に伝えられるよう準備しておくことをオススメします。

富士製薬工業の面接攻略法(面接対策)

富士製薬工業の「Fuji Pharmaブランディング」を理解した上で自己分析をする

富士製薬工業の面接を受ける上では、中期経営計画「Fuji Pharmaブランディング」を熟読し、理解を深めておくようにしましょう。「Fuji Pharmaブランディング」では、下図の通り3つの方針を策定しています。

富士製薬工業のサイトより

「FujiPharmaブランディング」では、1つめにブランド戦略の強化が掲げられています。自社や個々人の強みを最大限に活かし特化領域での戦いに注力する経営戦略にも繋がるこの戦略からは、社員一人ひとりを大切にし育成にリソースを割く同社ならではの風土が伺えます。採用においては、その風土にマッチする人間性かを第一に見極められます。そのため、前述の『面接内容の傾向は?』に記載した通り、飾らない自己PRを意識しましょう。


またイニシアチブを握る分野・領域の新たなステージ構築、主力製品のグローバル展開など事業拡充をはかる動きをみせています。現状に満足せず、成功のその先を見据えて新薬とそのほか薬剤を組み合わせた幅広いポートフォリオを構築する同社では、意欲的に事業を推し進められるメンバーが求められています。自分の人柄や人間性を振り返り、同社の求めている人物像に沿う人材であることを強くアピールしましょう。

「なぜ富士製薬工業に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要

富士製薬工業の面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ富士製薬工業なのか」というものがあります。面接ではこの質問を通して「1つのことを精力的に突き詰めることができる人材なのか」「成功のその先を見据え、さらなる発展に貢献できる向上心のある人材か」を見極められます。そのため、競合しやすい他社についても研究し「なぜ富士薬品なのか」をはっきり答えられるよう、明確な回答を準備しておきましょう。


医薬品ビジネスという業界や職種について理解することはもちろん、競合となり得る企業の事業領域や開発・製造・販売などの特化事業を把握し、知見を広げておくことは不可欠です。以下は医療用医薬品を主に手掛ける日本の製薬会社です。それぞれの強みや違いを理解しておくことをオススメします。


  • 科研製薬株式会社
  • 小野薬品工業株式会社
  • あすか製薬株式会社

富士製薬工業の採用面接で実際に聞かれた質問内容

富士製薬工業の採用面接を受ける前には、富士製薬工業の「Fuji Pharmaブランディング」に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「富士製薬工業ならではの技術やナレッジを活かし、特化領域を鋭利に極めイニシアチブを掴む」という社風をふまえ、積極的に事業を推し進められる人材であると印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。


面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。富士製薬工業ではその人の人柄や人となりを問う質問が中心です。これらの質問を参考に自分ならどう答えるか考えながら面接対策をおこないましょう。

[20代後半・男性/経理] 【結果:結果待ち】

質問

慰安旅行の幹事を任されたとしたらどこへ連れていきたいか。

回答

行く方の意見も取り入れつつ、自分の行きたいとこややりたい事を企画する…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・男性/MR] 【結果:入社】

質問

MSを効率よく動かすためにあなたが行っていることは?

回答

週に1度の訪問を実施、いつでもMSから質問を受けられるようにしている…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代前半・男性/MR] 【結果:面接中止】

質問

好きな書籍または映画を紹介してください

回答

好きな小説を紹介させて頂きました。面接官の…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・男性/技術関連職] 【結果:最終面接で不採用】

質問

経歴について、疑問点を細かく聞かれた

回答

その時の状況を素直に答えたが、面接官には非常にネガティブな…(口コミの続きとアドバイスを見る

富士製薬工業の採用面接に向けて

富士製薬工業の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の4つです。特に同社の強みである特化領域については、知識を深めておきましょう。


  • 富士製薬工業の中心事業である女性医療と急性期医療について知見を深める

  • 「富士製薬工業ならではの技術やナレッジを活かし、特化領域を鋭利に極めイニシアチブを掴む」という社風を理解して、これに合致した人材であるとアピールする。

  • 「Fuji Pharmaブランディング」を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRに繋げる。

  • 競合他社との経営スタイルや社風の違いを明確にし、「なぜ富士製薬工業か」に対する答えを準備しておく。
これらについて事前に準備しておくことにより、他の応募者との差別化をはかることができるでしょう。そして面接当日は自分の言葉でアピールし、面接官に自分の思いをしっかり伝えましょう。

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この記事の執筆者

経営コンサルティング会社で採用コンサルやデータ分析を行いながらライターとして活動中。得意分野はスタッフ採用と教育。