【面接対策】中部電力の中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】中部電力の中途採用面接では何を聞かれるのか

中部地方を中心に、電力事業を展開する中部電力への転職。採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果を具体的に問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として評価されるので事前にしっかり対策をすすめ転職を成功させましょう。


中部電力の採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

国内電力事業において東京電力・関西電力に次ぎ、業界3位のシェアを誇る中部電力。名古屋に本店を置き、中部地方を主軸に事業を展開しています。同社の特長は、マーケット環境の変化に合わせ、競合となり得る他社と連携し新規ビジネスを開拓している点です。2014年には東京電力と共に、同社の主力である火力発電の提携を開始。また、グローバル市場において海外の競合他社と対等にわたり歩くため、燃料の調達から発電、電力・ガスの卸売りに至る事業統合をおこないました。2018年には、首都圏における電気・ガスの販売会社を大阪ガスと共同設立することを発表。精力的にイノベーションを起こしながら、中部電力のサービスに付加価値を生み出しています。

そんな中部電力では、配属先の部署・部門によって仕事量が大きく異なるようです。台風や地震などの災害が発生した際は昼夜問わず復旧にあたるため、かなりハードな勤務が求められます。一方、人々の生活を支えるという面では、消費者の期待に応えた付加価値の大きいサービスを提供できた際などにやりがいを感じられるようです。

社内風土については、「同じ大学出身の部下を可愛がる傾向がある」「部門配属は学歴が優先されることもある」という口コミもあるなど、学歴が高い人が多く学閥があるという声も見受けられます。同社に応募する際は、どのような大学や専攻の出身者が多いのか、調べておくとよいかもしれません。

昔から続く中部地方の電力事業だけでなく、同業他社や異業種企業との提携など、新しい試みで事業を拡大する同社。新しい事業に積極的に取り組む人や、メンバーを牽引するリーダーシップのある人、辣腕を有する人は早々に出世するなど、実力主義的な一面もみられます。「常に未来を見据え、サービスの価値やカタチを変える」。同社の選考では、そんな社風にマッチする人材かどうかを見定められます。

選考は何次まで?

中部電力の選考は、エントリー→書類選考→一次面接→グループディスカッション→最終面接という流れでおこなわれます。同社のキャリア採用は、数少ない募集に多くの応募者が殺到する傾向があり、大半の人が書類選考で落ちてしまい面接まで辿り着けません。まずは面接の土俵に上がれるよう、選考官の目に留まる応募書類の作成に注力しましょう。

募集職種は「技術系」「事務系」の2つに大別されています。専門性が高い技術系の採用では、大学での専攻領域が重要視されます。応募したい部門が自分の学歴とマッチしているのか、事前に確認しておきましょう。事務系の採用では、IT部門・法務・人事・企画・経理などさまざまな部門で活躍することができます。優秀な経歴を持つレベルの高いライバルが多い中部電力の中途採用では、即戦力として活躍できる部門へ応募することが内定へのポイントのひとつとなります。自分の経歴・力量を見定めた上で、応募部門を決めるようにしましょう。

面接内容の傾向は?

中部電力の面接では、軸が一本通っている姿勢をアピールすることが不可欠です。同社にとって有益な人材か否か、1つひとつの質問を通して人柄や経歴を細かく見定められます。面接にあたる社員のレベルも高いため、ロジカルに順序立てて話すことを意識してください。話の中に少しでも矛盾を見つけられると、深くつっこまれることがあります。当日のイメージを頭の中でシュミレーションするだけでなく、回答を声に出して練習したり、文字に起こして内容が一貫しているか確認しておくことをおすすめします。

また、レベルの高い応募者が殺到する同社では、自身の強みを活かせるアピールポイントをいくつか用意しておくことが内定への鍵となります。他の応募者との差別化をはかることを念頭に置き、コーポレートサイト内の人事メッセージやメンバー紹介に目を通した上で、同社が求める人材だと面接官に思わせることができるエピソードを用意しておきましょう。

中部電力の面接攻略法(面接対策)

中部電力の経営ビジョンを理解した上で自己分析をする

中部電力の面接を受ける上では、コーポレート内に記載されている「経営ビジョン」を読み込み、同社の戦略的動きを把握しておくことが不可欠です。  同社は、インフラ事業を担う変わらぬ使命の完遂と新たな価値創出の達成に向けて、事業構造の改革を図ります。

中部電力のサイトより

国内の同業他社が海外進出やグローバル領域の拡大を戦略として掲げるなか、中部電力では国内における新規事業の領域開発にリソースを割いているという特徴がみられます。特に電力・火力・風力などの技術部門において、それぞれの市場に合わせた自立的事業を推進。より強靭な企業へと成長し、エネルギー事業における増収を目指す動きがあります。

また中部電力のノウハウやナレッジを活かした新しい成長分野の確立に対しても、人員と資金を割いています。2019年には事業創造本部を設置し、先端技術や事業開発に精通した人材の活用や、業界の垣根を超えた協業を積極的に展開しています。面接の場では、このような同社の経営ビジョンを追求する上で、入社後にどんな分野でどのように活躍できるのかをアピールすることが重要になります。

「なぜ中部電力に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要

中部電力の面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ当社なのか」というものがあります。面接官がこの質問を通して見極めているのは、「顧客の求める新しい事業分野の開発・推進ができる人材か」「キャリアや強みを活かし、独自性の高いパフォーマンスを発揮できる人材か」、そして「本当に当社のビジョンや戦略について理解しているのか」といった点です。

そのために、業界や職種への理解はもちろん、同じ電力事業をフィールドとしている関西電力・東京電力・九州電力などの企業についても調べ、違いを把握しておくことは不可欠です。また、同じ中部領域のインフラ系企業についても知見を深めておくようにしましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことをお勧めします。

  • 東京電力ホールディングス株式会社
  • 関西電力株式会社
  • 九州電力株式会社
  • 東海旅客鉄道株式会社
  • 中日本高速道路株式会社

中部電力の採用面接で実際に聞かれた質問内容

このように、中部電力の採用面接を受ける前には、 同社の経営ビジョンに基づいた自己分析や、他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。面接では、「常に未来を見据え、サービスの価値やカタチを変える」という社風を意識し、新しいプロジェクト・戦略を展開する上で欠かせない、先端技術や開発に精通した人材であることをアピールしましょう。

ここで、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。中部電力では、同じ電力事業を展開する他社との違いについて聞かれる傾向があります。これらの質問をされたら具体的にどう答えるべきか、しっかり考えながら面接対策をおこないましょう。

[20代前半・男性/電気設計] 【結果:二次面接で不採用】

質問

あなたのスパイスを加えるとしたら当社に何を加えますか

回答

環境問題に興味があったので、私の持っている電気の知識を活かして…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代前半・男性/代理店営業] 【結果:二次面接で不採用】

質問

原発に関する意見を聞かせてください

回答

中部電力は東電、関電に比べて原子力でまかなっている電力量が小さい。…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代前半・男性/代理店営業] 【結果:最終面接で不採用】

質問

志望理由は何でしょうか

回答

東日本大震災の背景から、電力供給の大切さについて答えました…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代前半・男性/代理店営業] 【結果:二次を辞退】

質問

電力業界について

回答

東電や関電と比較して中部電力の強みについて述べました。…(口コミの続きとアドバイスを見る

中部電力の採用面接に向けて

中部電力の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。特に、電力業界TOP2である東京電力・関西電力の事業戦略や提供サービスの違いなどについては知見を深めておくようにしましょう。

  • 「常に未来を見据え、サービスの価値やカタチを変える」という社風を理解して、これに合致した人材であるとアピールする。

  • 中部電力の「経営ビジョン」を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

  • 同じ電力事業を展開する競合企業の経営スタイルや社風との違いを明確にし、「なぜ中部電力なのか」に対する答えを準備しておく。
これらについて事前に準備しておくことで、中部電力への理解がより深まるでしょう。面接当日は、事前に準備した対策を活かし、面接官に自分の強みや思いをアピールしましょう。

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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。

この記事の執筆者

経営コンサルティング会社で採用コンサルやデータ分析を行いながらライターとして活動中。得意分野はスタッフ採用と教育。