【面接対策】ローランドの中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】ローランドの中途採用面接では何を聞かれるのか

電子楽器の製造・販売、音楽関連のソフトウェア開発などをおこなうローランドへの転職。中途採用面接では新卒採用の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を問われるほか、キャリアシートからは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので、しっかり対策をしましょう。


ローランドの採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

ローランドは電子ピアノや電子ドラムなどの電子楽器、アンプやエフェクターといったギター周辺機器、またMIDI関連機器やミキサーなど、電子音楽にかかわる製品を幅広く開発・販売しています。このような形のある商品だけでなく、関連ソフトウェアや、スマホやタブレット上で音楽を楽しめるアプリの開発などにも注力。エレクトロニクスを生かした音楽全般を取り扱うプロ集団といえるでしょう。


同社は、コーポレートサイトに以下のようなスローガンを掲げています。

・創造の喜びを世界にひろめよう

・BIGGESTよりBESTになろう

・共感を呼ぶ企業にしよう


このスローガンから、同社は顧客の需要に応えるため常に「BEST」を追求し、努力を欠かさないという姿勢であることがわかります。また代表取締役社長の三木純一氏は、「全社員の力を結集」し、「音楽や映像の新たな未来と可能性に向かって挑戦し続ける」というメッセージを述べています。つまり、同社のスローガンにある事柄を達成するためには、社員一人ひとりの尽力が欠かせないということです。

ローランド コーポレートサイト 社長メッセージより

取り扱う商品のほとんどは電子音楽にかかわるもので、かなり専門的といえる同社。音楽に関心があれば、やりがいを感じながら働くことができるでしょう。口コミによると、「プロの演奏者を呼び、社内ホールでデモ演奏会をよくおこなう」とのこと。常日頃から最先端の音楽に触れられる楽しみもあるようです。


女性の躍進はまだあまり見られないようですが、それを後押しする気風はすでにある様子。「産休や育休をとっている人に対して寛容」「今後、女性管理職も積極的に登用していこうという動きがある」といった社員の声が聞かれました。


「顧客の需要に応えるため常に『BEST』を追求し、努力を欠かさない」。採用面接においては、こうした社風に馴染み、この会社で働き続けることができそうか見極められます。

選考は何次まで?

2020年4月現在、同社では「ソフトウェア担当者」「iOS/Androidアプリ開発担当者」「ハードウェア担当者」「Webプログラマー」「経理/財務担当者」の5つの職種で中途採用がおこなわれています。5職種のうち4つがIT関連であることから、同社は今後、ソフトウェア・アプリ開発に力を入れたい考えであることがわかります。


まずはコーポレートサイト内の中途採用ページからエントリーしてください。「Webプログラマー」は東京オフィスでの勤務、他4つの職種は静岡本社での勤務になりますが、「iOS/Androidアプリ開発担当者」については「東京オフィス勤務も相談可」との記載があります。エントリーと同時に確認しておくとよいでしょう。


口コミや転職情報サイトの記載によると、書類選考後、2回の面接と適性試験がおこなわれます。1次面接では希望部署の部長と人事課長、2次面接では担当役員・人事役員が面接官を務めるようです。

面接内容の傾向は?

同社の面接では、基本的な質問に加え、同社の製品や応募者の専門知識について具体的に問われるようです。実際の面接経験者からは、「1次面接に関しては基本的なポイントを押さえておけば問題ないが、2次面接にはより具体的なイメージをもって望むことが重要」とのアドバイスがありました。


面接の雰囲気については「淡々と進む」という口コミがあります。面接官との会話から人間性を見るというよりは、応募者のスキルやこれまでの実績を確実に見極めたいという意図があるようです。技術系の職種においては特にその傾向が強いでしょう。面接を受ける前には、自身がこれまで携わったプロダクトについて洗い出し、要点を簡潔かつ効果的にアピールする必要があります。


また、現在は募集されていませんが、電子ピアノの販売員の募集では簡単な実技試験もおこなわれるようです。技術系の採用においても、開発に携わった経験だけでなく、音楽の経験や知識をアピールできると他の応募者と差別化を図れるでしょう。

ローランドの面接攻略法(面接対策)

ローランドの中期的経営方針を理解した上で自己分析をする

ローランドの面接を受けるにあたっては、同社の中期的経営方針を理解しておくことが必要です。

同社は今後の方針について、「従来から行ってきたハードウェアだけでなく、音楽や映像を楽しむためのコンテンツやサービス、活動サポートなどを含む幅広いソフトウェアを一層充実させる」としています。このような方針が掲げられた背景としては、電子楽器そのものの販売が頭打ちとなりつつあることが挙げられます。そのような状況のなか、ソフトウェア・アプリ開発に活路を見出し、安定した利益を上げようとしているのです。


そして電子音楽にかかわるプロとしての企業価値をさらに上げるため、以下のような指針を掲げています。

・魅力的でイノベーティブな製品提案によりローランド・ファンの拡大を目指します。
・収益力と成長力を備えたグローバル・リーディング・カンパニーを目指します。
・スピード感とチャレンジ魂にあふれ、誇りとやりがいの持てる会社を目指します。

特に3点めについては、「スピード感やチャレンジ精神を社員一人一人が身につけていく」ことを重視しています。ローランドにしかない価値を創造するために、個々の社員が仕事の効率化を図ること、新しいものにも臆せず飛び込めることが求められます。同社の面接では、「スピード感をもって、さまざまなことにチャレンジできる人材である」ということをアピールしてください。

「なぜローランドに転職したいのか」の明確化には他社研究も忘れずに

面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜローランドなのか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「電子楽器メーカーに向いているか」「それまでの経験を同社で生かせるのか」といった点はもちろん、「本当に同社の特色を理解しているのか」ということです。


業界や職種の枠を超えてローランドという企業について理解するためには、競合となりやすい企業についても調べておく必要があります。他社との違いを明らかにしたうえで、「なぜローランドなのか」について、説得力のある答えを用意しておきましょう。例として、以下のような企業とローランドとの違いを調べてみてください。


  • ヤマハ株式会社
  • 株式会社コルグ
  • 株式会社河合楽器製作所

ローランドの採用面接で実際に聞かれた質問内容

ローランドの社風や目指している方向性を理解することで、同社がどのような人材を求めているのかわかってきたのではないでしょうか。


このように、ローランドの採用面接を受ける前には、前職での経験を振り返り自己分析をおこなうことや、他社研究を踏まえ志望動機を整理することが大切です。そして面接の場では、「顧客の需要に応えるため常に『BEST』を追求し、努力を欠かさない」という社風を意識して、「スピード感をもって、さまざまなことにチャレンジできる」人材であると印象付けられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくことをお勧めします。


面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。このような質問をされたらどのように答えるか、事前にシミュレーションしておき、実際の面接の際に慌てないようにしましょう。

[20代前半・男性/企画営業] 【結果:二次を辞退】

質問

弊社の製品を1つ挙げ、それについて説明してください。

回答

自分が所持している、SP-404SXについて説明した。…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代前半・男性/制作ディレクター] 【結果:二次面接で不採用】

質問

どのような素材について知識がありますか?

回答

わかる素材について羅列し、答えた。製品に使う素材について…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・男性/代理店営業] 【結果:二次面接で不採用】

質問

韓国での商品の拡販には何が重要か。

回答

もっとイベント開催に注力してみてはどうかと意見を述べたが、アイデア…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・女性/販売アドバイザー] 【結果:一次面接で不採用】

質問

自分自身で苦手だと感じる仕事は何ですか?

回答

販売業の経験が少なく、楽器のような商品はじっくり吟味して購入すべき…(口コミの続きとアドバイスを見る

ローランドの採用面接に向けて

ローランドの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。


  • 「顧客の需要に応えるため常に『BEST』を追求し、努力を欠かさない」という社風の中で、「スピード感をもって、さまざまなことにチャレンジできる人材」であることをアピールできるよう具体的なエピソードを用意する。

  • ローランドの中期的経営方針を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

  • 競合他社についても研究し、「なぜローランドなのか」に対する答えを明確にしておく。


これらについて面接の前によく考えを深めておき、当日は落ち着いて理路整然と話し、能力をアピールできるよう心がけましょう。

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