加賀電子の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
加賀電子は、「電子部品・半導体」「EMS(電子機器の製造サービス)」「情報機器」「ニュービジネス」の4つを主な事業領域とする、エレクトロニクスの独立系総合商社です。コンサルテーションから企画・開発、部品調達、生産、販売、通信工事やシステムの導入、アフターサービスまで、独立系商社の強みを生かしたワンストップサポート体制を構築してきました。
それを可能にしたのが、世界中を網羅する強力なグローバルネットワークです。事業所とグループ会社が国内外に60ヵ所以上、仕入れ先ベンダーは2000社以上にのぼります。また、家電量販店をはじめ、官公庁や学校なども含む多くの販売チャンネルは、50年の歴史の中で培ってきたコネクションの賜物といえるでしょう。
「世界最強の黒子」を目指す企業の矜持として「ないものは創る」という精神を持ち、あらゆるニーズを具現化してきた同社。営業社員の口コミからは、「顧客に喜んでもらえる提案をできるのが大きなやりがい」と、最前線で働く醍醐味を感じている様子がうかがえます。ノルマもあり数字には厳しいようですが、「そのぶん業績は正当に評価される」「結果を出す人が出世する実力主義」など、その環境を前向きにとらえているようです。さらに「貿易事務の知識や英語力が身についた」「海外に無事納品できたときは達成感がある」と、グローバルな仕事に携われることが大きなモチベーションとなっています。切磋琢磨できる仲間やバックアップしてくれる上司も多く、総じて体育会系の健全な社風が見えてきました。
こうした社風は加賀電子の行動指針にも表れており、そこに同社が求める人物像も端的に示されています。
行動指針 "F.Y.T.(ファイト)"
・FLEXIBILITY
・YOUNG
・TRY
行動指針 "3G"
・GENERAL
・GLOBAL
・GROUP
■選考は何次まで?
2020年5月現在、加賀電子ではシステムエンジニアや電子機器製造の品質保証管理者、生産技術者などの中途採用を募集しています。いずれのポジションにおいても関連業での実務経験が必須となっているため、まずは条件を満たしているかを確認する必要があります。
選考フローはコーポレートサイトに明記されていませんが、面接経験者の口コミによると、現場担当者・部長・役員などと数回の面接がおこなわれるようです。選考にかかる期間は1ヵ月程度と考えておくとよいでしょう。
コーポレートサイトではエントリーできないため、まずは人事部にコンタクトをとってみましょう。中途採用情報ページに連絡先が記載されています。
■面接内容の傾向は?
加賀電子の面接内容では、「3分間で志望理由を述べるよう求められた」「キャリアプランをかなり深く掘り下げて質問された」などの口コミが散見されます。これまで携わった仕事や前職の退職理由、加賀電子を目指す理由、入社後にしたいこと、将来のビジョンというように、時系列に沿って自身のキャリアを整理し、説明できるように準備しておくとよいでしょう。大切なのは、一貫した信念に基づき行動している姿勢を示すことです。職種を問わず、体得したスキルや、業務上工夫してきたことなどを詳しく問われることも多いようです。
また「1枚の紙に文字や絵で自分を表現するとしたら」など、変わった切り口の質問もされることがあります。普段から自分を客観視する時間を持ち、それを言語化できるようにしておく重要性を示す良い例と言えるでしょう。
経験者の口コミの中には「体育会系の会社ゆえ、大きな声で回答しはつらつとした印象を与えることが大切」というアドバイスが多く見られます。これを意識し、一問一答形式だけを想定するのではなく、自分自身のことをプレゼンするようなつもりで準備しておくとよさそうです。
加賀電子の面接攻略法(面接対策)
■加賀電子の「中期経営計画2021」を理解した上で自己分析をする
加賀電子は、2019年を起点とした3ヵ年の「中期経営計画2021」を策定しました。中途採用にチャレンジするにあたっては、この内容をよく理解しておきましょう。
この計画は、利益を重視する重点経営方針を掲げた「中期経営計画2018」の流れを受けたものであると同時に、売上高にして兆円級となることを視野に入れた中長期ビジョン「我が国業界No.1」を実現するためのステップとして位置付けられています。数値目標は以下の通り、最終年度の売上高を5000億円、利益を130億円としています。
この計画の発表にともない、以下3つの基本方針を打ち出した同社。さらに重点課題を具体的に設定した上で、各事業分野において取り組みを推進しています。
1.収益基盤の強化
伸長の見込める分野を見極め、そこに注力することで、積極的に収益基盤の見直しと強化をおこなっています。その分野として、現段階では通信や車載などが挙げられています。また、EMSビジネスと海外ビジネスの2つの事業を拡大させていく予定です。
2.経営基盤の安定化
コスト削減や、グループ経営における効率性の追求、人財の育成といった、経営の基本部分を強化して安定を図るとともに、財務の健全性を測定し最適化していきます。
3.新規事業の創出
さらに新たな領域にもアンテナを張り、新しい事業を生み出し多角的な成長機会を探ります。そのために、オープンイノベーションへの投資やM&Aといった方法を駆使し、外的な価値とのシナジーを狙う計画です。
創業当時から脈々と続く「時代を先読みする」DNAと、世界中に広がるネットワークを最大限に活かすことで、ビジネスチャンスの拡大を図る同社。いま手元にないものを創り出すアイデアと提案力や、前例のないことにも挑戦できる精神が、これまで以上に求められるでしょう。
■「なぜ加賀電子に転職したいのか」をはっきりさせるためには他社研究が必要
加賀電子の面接を受けるにあたり、まずは「なぜ加賀電子か」を自分に問いかけ、明確な答えを持ちましょう。面接官はこの質問により「この人は何をしてきたのか」「その能力は当社で活かせるのか」といったことに加え、「当社のことをどれくらい理解しているのか」を確認しています。
志望動機を整理する上で有効なのが、競合企業の研究です。エレクトロニクス系の商社はいくつも存在しますが、規模や取り扱う品目などはさまざまです。各社の特徴や立ち位置をつかむことは、加賀電子をさらに深く理解することに役立つでしょう。また、面接ではしばしば「なぜ商社なのか」を問われるようです。なぜメーカーや小売りではなく商社なのか、なぜエレクトロニクスなのかといった観点からも、思考を深めておきましょう。具体的には、以下のような企業について研究することをおすすめします。
- マクニカ・富士エレ ホールディングス株式会社
- 株式会社日立ハイテク
- 株式会社トーメンデバイス
- 株式会社カナデン
加賀電子の採用面接で実際に聞かれた質問内容
企業研究を通じて、加賀電子の方向性や求める人物像が少しずつ理解できてきたのではないでしょうか。グローバルなネットワークを駆使して、顧客に最適なソリューションを提案することで成長し続ける同社では、行動指針として示された「F.Y.T.(ファイト)」と「3G」を遂行できる人材が求められています。また体育会系の社風になじみ、力を発揮できる人物であると印象づけられるよう、意識して面接に臨みましょう。
中途採用の人材には、即戦力としての躍進が期待されています。これまでのキャリアにおける活躍について説得力のある説明をするには、具体的な成績やエピソードを絡めながら、理路整然と話すことが効果的です。
以下には、経験者が実際に面接で聞かれた質問をご紹介します。自分に置き換えシミュレーションし、類似の質問なども想定して準備をするとよいでしょう。
[20代後半・男性/代理店営業] 【結果:入社】
[20代前半・男性/代理店営業] 【結果:面接中止】
[20代後半・男性/経理] 【結果:結果待ち】
加賀電子の採用面接に向けて
加賀電子の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 体育会系の社風にフィットし、行動指針「F.Y.T.(ファイト)」と「3G」を意識して活躍できる人物であることをアピールする
- 「中期経営計画2021」を理解し、これに沿った自己分析をおこない、自己PRにつなげる。
- 競合他社について研究し、「なぜ加賀電子なのか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。