【面接対策】DMG森精機の中途採用面接では何を聞かれるのか

工作機械業界のリーディングカンパニーであるDMG森精機は、工作機械メーカーとして、お客様とともに成長するトータルソリューションプロバイダーを目指しています。

また、会社案内にも記載されているように、社員たちはそれぞれ多彩なバックグラウンドをもち、互いの良いところをを尊重しながら、お客様に最高のソリューションを提供するという共通の目的に取り組んでいます。

独創的な工作機械を生み出すことを目指す同社の売り上げは、リーマンショック以降、常に右肩上がりで、業績は好調に推移しています。

現社長である森氏は創業一族の一人であるため、口コミには「トップダウン経営である」という指摘が散見されますが、社員に対する福利厚生の充実に対しては好意的な書き込みも多く、働く人たちの環境を整えようとする姿勢がうかがえます。

「よく遊び、よく学び、よく働く」をモットーに掲げる同社は、社員が自律的に自身の時間をマネジメントし、心身ともに充実した生活を送ってスキルアップできる風土を重視しており、それを実現しようとしていることが社員にも伝わっているといえるでしょう。

若くしての昇格やさまざまな教育機会が与えられ、評価ポイントによって手当としては給与に加算されるようですが、その反面、しっかりと結果を出さなければ評価されないという口コミも見られます。良くも悪くも「トップダウン」色の強い森精機ですが、採用面接ではこのオン・オフに対する会社の期待を理解した上で、こうした社風にフィットする人材かどうかを見極められます。

選考は、同社採用サイトによると

1．書類選考　→　２．一次面接・筆記試験　→　３．二次面接・適性検査　→　最終面接

というフローになっています。

面接には早い段階でかなり偉い役職の方が担当するという情報があり、「会社研究をしっかりしておく必要がある」との口コミも見られます。

キャリア採用に関しては、さまざまな職種・雇用形態で広く募集されていますが、それぞれの仕事内容については、コーポレートサイトの採用ページに仕事内容が具体的に説明されていますので、希望職種の職務内容について、事前に確認しておきましょう。また自分の希望職種の募集状況についても、あわせて採用サイトでご確認ください。

技術職の場合は、開発拠点が三重県伊賀市および奈良県大和郡山市となっているため、勤務地としての検討も必要です。勤務地につきましては、総合職の場合、初任地は希望勤務地を優先されるようですが、それ以降は転勤の可能性もあることを十分理解した上で選考に臨みましょう。

面接の質問内容は、「うちの会社で何ができますか？」といった、他社でも聞かれるような内容とともに、前職での取扱製品と同社の取扱製品の違いを聞かれたようですので、工作機械についての知識は事前に学んで臨みましょう。そして、前職で得た経験をいかにDMG森精機で生かせるか、事前にポイントをまとめておきましょう。

また「面接を振り返ると、製品について間違ったことを回答したと思いますが、悪い雰囲気にはなりませんでした」との書き込みにもみられるように、たとえ間違った回答だったとしても、企業研究を真剣に行った姿勢はマイナスイメージにはならないケースもあったようです。自信のないことについては、その旨をはっきり伝えることも大切です。

経営理念で「グローバル・ワンを目指す」と明確に謳っているDMG森精機。これは同社が売上高やシェアよりも大切にしている理念です。

同社の採用サイトには、この言葉の意味は、「お客様にとって一番の工作機械メーカーであること」と説明されていますが、この理念を自分なりにどう解釈し、理念を基に自分がどのように働き、活躍していけるのか、自分の言葉で語れるように、しっかりと自己分析を行いましょう。

工作機械が使用される製造現場では10年ごとに飛躍的な技術革新が起こっています。 新時代の技術要求に 応えられる生産設備をお客様に提供できるよう、５軸・複合加工機やアディティブマニュファクチャリング（積層造形 技術）機をプラットフォームとした自動化・デジタル化の促進を事業戦略として掲げている同社。 経営理念を理解する上で、まずは、DMG森精機のお客様とは誰か、ということを考えてみましょう。

購入者がいて、最終製品があり、その部品を作るメーカーがあり、その部品などを作り出すために使用されるのが同社の工作機械。 お客様となるターゲットは思った以上に広範囲にわたっています。 そのお客様に対して、「グローバル・ワン」をお届けするには、どのように自分が役に立てるのかと、視野を広げて考えてみるのもいいかもしれません。

まずは、DMG森精機の取り扱う「工作機械とは何か？」の理解が必要です。

「工作機械メーカー」には、電動工具やロボットのメーカーも含まれますが、同社は切削工作機械メーカーです。その取扱製品群におけるライバル会社はどこかを知り、他社研究をする中でDMG森精機の強みを知ることが大切です。

今後、工作機械は、加工だけではなくIoTとのより密接な融合、加工後の計測、刃物やワークの交換の自動化など、ますます工程効率化が求められてきます。このような、加工時の周辺技術に関しての知識も他社研究とあわせて、知っておくとよいでしょう。

同社の同業他社といえば、以下の社名があげられます。それぞれの会社の特徴や取扱製品についても研究し、DMG森精機の強みをしっかり言えるように準備しておきましょう。

• ヤマザキマザック 株式会社
• オークマ 株式会社
• 株式会社 ジェイテクト
• ファナック 株式会社

ここまでの企業研究を通じて、同社の概要が見えてきたのではないでしょうか。実際の面接では、「よく遊び、よく学び、よく働く」というモットーを実現している社風を意識し、「自律的に自身の時間をマネジメントし、スキルアップしてきた」という人材であると強く印象に残せるようなエピソードを用意しておきましょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問の一例をご紹介します。これらの質問に対し、どのように答えるかを考えながら、しっかりと面接対策しておきましょう。

DMG森精機の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

• 工作機械およびその周辺技術についての知識をつけ、企業研究を真摯に行ったことが自分の言葉で伝わるようにする。


• 経営理念「グローバル・ワン」を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。


• 競合他社について研究し、「なぜDMG森精機か」に対する答えを明確にしておく。