【20年3月期】著作権管理のNexTone 21年3月期も大幅増収予想で株価急上昇

【20年3月期】著作権管理のNexTone 21年3月期も大幅増収予想で株価急上昇

音楽の著作権管理と利用促進サービスを手掛け、2020年3月に東証マザーズ上場を果たしたNexTone(ネクストーン)。市場を独占してきた一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)との差別化を図って業績を伸ばし、2021年3月期も増収増益予想で株価は急上昇しています。財務諸表などを基に会社の現状と将来性を整理します。


損益計算書(PL):5期連続増収、3期連続増益

ネクストーンの2020年3月期決算は、売上高は前期比34.1%増の43億4500万円、営業利益は同68.1%増の3億600万円で増収増益でした。

売上原価は前期比39.7%増の31億5900万円で、粗利率は同2.9pt減の27.3%に悪化。業容拡大に伴う人件費の増加などにより、販管費も前期比10.6%増の8億8000万円に増えましたが、増収効果が大きく、営業利益率は同1.4pt増の7.0%に改善しています。

このほか、2019年3月期にあった助成金収入335万円がなくなり、東証マザーズへの上場関連費用が新たに1124万円計上され、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比46.9%増の1億9100万円となりました。

2021年3月期の業績は、売上高が55億9200万円(前期比28.7%増)、営業利益が3億8000万円(同24.4%増)、当期純利益2億2700万円(同18.7%増)の増収増益と予想しています。

新型コロナウィルス感染拡大の影響については、イベント関係の中止がキャスティング事業にマイナス影響を与えるものの、外出自粛により音楽配信ニーズは拡大しており、どちらの影響も軽微で、ほぼ相殺される見通しとのことです。

 

セグメント分析:管理楽曲数の増加で著作権等管理事業が大幅伸長

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