集英社の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
集英社は大手総合出版社として、コミック・文芸・新書・各種雑誌・電子書籍など多岐にわたる出版事業を展開。さらには本の販売だけでなく、その映像化やグッズ化などのライツ事業にも注力しています。
中でも同社の軸となっているものは、コミック誌とコミックス単行本販売でしょう。日本一売れている漫画雑誌として名高い「週刊少年ジャンプ」は、1995年に約653万部という発行部数を記録。これはギネスブックにも登録され、いまだに破られていない歴代最高部数です。業界全体で見ても雑誌販売数は下がり続けている傾向がありますが、「ジャンプ」は現在でも約160万部を発行しています。
コミックス単行本においても、長い歴史の中で地位を確立している同社。作品別コミックス歴代発行部数ランキングでは、1位の『ONE PIECE』(約4億7000万部/2020年4月現在)をはじめ、『ドラゴンボール』『NARUTO -ナルト-』などの集英社作品が上位を占めています。2019年コミック作品別発行部数ランキング(オリコン調べ)にて、『鬼滅の刃』が1位に躍進したことも記憶に新しいでしょう。
このほか、「non-no」や「MORE」をはじめとする女性ファッション各誌、ジャーナリズム誌「週刊プレイボーイ」、多くの文芸作品など、誰もが一度は聞いたことのあるコンテンツを制作し続け、あらゆる出版領域を網羅しています。
そんな同社の口コミを見ると、「自分が手掛けたものが世の中に出たときの反響がものすごい」「仕事の成果がそのまま社会に出るのでやる気が出る」などの声があり、本の好きな社員たちが大きなやりがいを感じている様子がうかがえます。一般的に激務といわれる業界ですが、意外にも「社員はしっかり休みを取れる」という口コミも。女性社員が約44%を占める同社では、育休取得後の復職率100%を誇るなど、さまざまな事情にも柔軟に対応しながら働くことができるようです。
「あらゆる出版領域を網羅する総合出版社として、ヒットを生み続ける」。採用面接においては、こうした社風に馴染み、この会社で働き続けることができそうか見極められます。
■選考は何次まで?
2020年5月現在、同社で中途採用の募集はおこなわれていませんが、例年では職種によって経験者採用をおこなうことがあります。同社の採用担当者が運営するTwitterやFacebookから最新情報を得られますので、フォローしておくとよいでしょう。中途採用では、書類選考の後、一次面接と二次面接がおこなわれます。
また、関連企業である小学館集英社プロダクションでは、転職エージェントを通じて「アニメコンテンツの海外セールス担当」「キャラクターライセンス担当」を募集中です。集英社のネットコンテンツを運営するProject8では、「Webエンジニア」や「Webディレクター」「SNS広告担当」など、さまざまな職種で採用をおこなっています。これらの企業からも集英社のコンテンツに深くかかわることが可能ですので、チェックしてみてください。
■面接内容の傾向は?
一次面接では、「なぜ集英社を選んだのか」「入社したらやりたいことは?」などの一般的な質問のほか、「あなたにとって働くとはどういうことか」といった質問から、社会人としての根本的な意識を問われる傾向があります。まず一次面接を通過するためには、どんなタスクでも完遂できる集中力とやる気をもつことをアピールしてください。
そして二次面接では、「好きなキャラクターは?」「これからの出版業界に必要なものは何か」といった質問から、コンテンツ制作への興味・関心や理解度を問われます。一次面接よりも専門的な内容を掘り下げて聞かれますので、出版業界研究に重きを置いて対策しましょう。
紙媒体の売上は下がり続け、斜陽だともいわれている現在の出版業界。その中で何をすれば生き残っていけるか、ヒットを生み出すことができるかについて、プレゼンできるよう言葉でまとめておくことをおすすめします。
集英社の面接攻略法(面接対策)
■集英社の「集英社小史」を理解した上で自己分析をする
集英社の面接を受けるにあたっては、「集英社小史」、つまり同社の沿革を理解しておくことが必要です。1925年に小学館より派生し、子ども向け雑誌を発刊したことから始まった同社。そこから現在まで、出版界の中核を担ってきました。同社のコーポレートサイトには「集英社小史」としてその歴史が詳細にまとめられており、同社の歩みを知ることができるだけでなく、出版業界の歴史についてもよく理解できます。
このように常に業界をけん引し続け、間もなく創業100周年を迎える集英社。同社の代表取締役社長である堀内丸恵氏は、「これは集英社の新しいスタートになる」と考えています。
7年後に集英社は創業100周年を迎えますが、これは集英社の新しいスタートになる、と考えています。
「集英社が世の中にあるから、みんなが喜んでくれる」
そんな会社になっていくために、社員とともに「創意・誠意・熱意」を胸に、
一歩一歩前へ進み、果敢にチャレンジを続けていきたいと考えています。
同社はこの創業100周年に向けて、さらにコンテンツビジネスを盛り立てていける人材を求めています。「集英社小史」から同社がどのようにヒットを生み出してきたのか読み解き、「『創意・誠意・熱意』をもち果敢にチャレンジしていける」人材であるとアピールしてください。
■「なぜ集英社に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
面接でよく聞かれる質問のひとつに「なぜ集英社なのか」というものがあります。面接官がこの質問を通して知りたいのは、「出版業界に向いているか」「それまでの経験を同社で生かせるのか」といった点はもちろん、「本当に同社の特色を理解しているのか」ということです。
業界や職種の枠を超えて集英社という企業について理解するためには、競合となりやすい企業についても調べておく必要があります。とくに小学館・講談社の2社は、集英社と並び三大出版社とされ、「小・集・講」と呼ばれています。他社の強みや集英社との違いを明らかにしたうえで、「なぜ集英社なのか」について、説得力のある答えを用意しておきましょう。例として、以下のような企業と集英社との違いを調べてみてください。
- 株式会社小学館
- 株式会社講談社
- 株式会社白泉社
集英社の採用面接で実際に聞かれた質問内容
集英社の社風や目指している方向性を理解することで、同社がどのような人材を求めているのか分かってきたのではないでしょうか。このように、集英社の採用面接を受ける前には、今までの経験を振り返り自己分析をおこなうことや、他社研究を踏まえ志望動機を整理することが大切です。
そして面接の場では、「あらゆる出版領域を網羅する総合出版社として、ヒットを生み続ける」という社風を意識して、「『創意・誠意・熱意』をもち果敢にチャレンジしていける」人材であると印象付けられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくことが望ましいです。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。このような質問をされたらどのように答えるか、事前にシミュレーションしておき、実際の面接の際に落ち着いて話せるようにしましょう。
[20代前半・男性/編集] 【結果:一次面接で不採用】
[20代前半・男性/販売促進] 【結果:一次面接で不採用】
[20代前半・女性/その他] 【結果:二次面接で不採用】
集英社の採用面接に向けて
集英社の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
これらについて面接の前によく考えを深めておき、当日は落ち着いて理路整然と話し、能力をアピールできるよう心がけましょう。
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