日経BPの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
月間250万PV(2020年2月現在)を誇る「日経ビジネス電子版」の運営や経済専門誌『日経ビジネス』を発行するメディア企業、日経BP。日本経済新聞社グループの同社は定期刊行物や書籍の発行をはじめ、デジタルメディア事業のほか、シンポジウムやイベントの開催、社会課題を解決するソリューション事業などを展開しています。
1969年の設立から半世紀を超えた同社。「企業文化が古い。ルール重視で決断が遅い」「紙媒体が強かったため、IT人材が育成されていない」といったスピード化を求める口コミがありました。
一方で、専門性が高い雑誌が多く「仕事で関わるテーマをそのまま趣味として追求し、プライベートを充実させている人が多い」「自分の世界を持つ異才が多い」と互いを認め尊重する企業カルチャーも根づいているようです。また、「取材や執筆を通して成長が実感できる。仕事が形として残るのはうれしい」といったやりがいを伝える口コミもありました。
以前は長時間労働が常態化していた出版業界でしたが、全社をあげて働き方改革を進める同社では休日出勤や深夜勤務を削減する施策が展開されており、ノー残業デーも設置されているようです。
時代の先を読み、変化し続け、自分の限界を定めることなく、胸を焦がす仕事をしていく。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
書類選考後、2~3回の面接と作文試験が実施されます。作文は手書きでおこなわれます。普段PC入力だけで書き慣れていないと文字数の感覚がつかみにくいので練習しておくとよいでしょう。入社日は相談可能となっています。
2020年4月現在、同社では技術系の編集記者、ソフトウェアエンジニア、機械学習エンジニア、データエンジニア、フロントエンジニア、各種研究員、マーケティングデータアナリスト、コンサルタントを募集しています。コーポレートサイトの「採用案内」には、職種別の社員インタビューが掲載されています。参考に確認してみましょう。
■面接内容の傾向は?
同社の仕事の原点は「知りたい」という探究心、好奇心です。質疑応答では、「なぜ」「どうして」「例えば」と掘り下げて問われることを想定し準備しておきましょう。
口コミでは「当社の若手は優秀だが、それ以上だと自負できることはあるか」といった事例が紹介されています。このような質問にはどう答えるか準備しておきましょう。また、「紙媒体の将来性」を問われたという事例がありました。この事例以外にも、希望媒体やウェブコンテンツの改善点を問われることがありますので、実際に携わることを想定し具体的なアイデアを考えておくこともポイントです。出版社の面接では、最近読んだ本と感想を質問されることが多いので、スムーズかつ効果的に説明できるようにしておくとよいでしょう。
日経BPの面接攻略法(面接対策)
■日経BPの企業理念を理解した上で自己分析をする
同社の面接を受ける上で、企業理念を理解しておくことが不可欠です。同社の企業理念を以下に示します。
私たちの使命
「多彩な専門性で新たな価値を編集する」
幅広いカバー範囲を持つプロ集団がその時代を切り取り、挑戦する人全てに対し「その先」を読み解く価値を提供します。より深い情報や、専門人材がハブとなったコミュニティ、課題を解決するための戦略を提案するソリューション。これらを掛け合わせ、あらゆる課題に対して実効性のある解を提示します。
私たちの目指すべき姿
「自らを変え、社会を変える伴走者」
私たちは変わり続けます。根幹である「役立つ情報」を求め、メディアとしてその時々のニーズを捕まえて編み上げることを止めません。ストックされた良質な情報から新たな付加価値を編み出し、その時代にあった新たな手段を生み出し続けます。私たちは自ら変わることで読者やクライアントに寄り添う伴走者であり続け、社会を変えていきます。
2020年4月1日、同社と日本経済新聞出版社が経営統合し、新たな「株式会社日経BP」としてスタートしています。同社は雑誌、デジタルコンテンツに加え、ビジネス書、経済書、医療専門書、技術書、文芸書、電子書籍、各種ムック、映像ソフトやカスタム出版まで手掛ける総合出版社として、社会に貢献していくとしています。
社会を変革する伴奏者として自らも変わり続け、先見性をみがき、得た知見を社会に還元していく。こうした同社の企業理念を理解し、自己分析に結びつけ、日経ブランドを扱う一員として、どのように活躍できるのか、具体的にアピールすることが重要です。
■「なぜ日経BPに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
面接官が知りたいのは、さまざまな志望動機はもちろんですが、「当社を本当に理解しているのか」という観点からも尋ねています。そのためには明確に志望動機を伝える必要があります。
志望動機をはっきりさせるには、日経BPに関する多種多様な情報を収集・分析することはもとより、業界理解や職種理解の枠を超えた他社研究が重要です。他社研究を通して、日経BPという企業の輪郭がはっきりと見えてくるので、同社への理解が深まるでしょう。以下のような企業について調べておくことをおすすめします。
- 株式会社東洋経済新報社
- 株式会社ダイヤモンド社
- アイティメディア株式会社
- 株式会社プレジデント社
日経BPの採用面接で実際に聞かれた質問内容
同社が目指している方向性や、どういった人材が求められているのか、企業研究を通じて分かってきたのではないでしょうか。
このように、日経BPの採用面接を受ける前には、経営理念に基づいた自己分析や他社研究を踏まえた志望動機の整理が大切です。そして面接の場では、「時代の先を読み、変化し続け、自分の限界を定めることなく、胸を焦がす仕事をしていく」人材であると印象付けられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。このような質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考えながら面接対策をしておきましょう。
[20代後半・男性/編集] 【結果:二次面接で不採用】
[40代後半・男性/編集] 【結果:最終を辞退】
[20代前半・女性/代理店営業] 【結果:一次面接で不採用】
[20代後半・男性/広報] 【結果:結果待ち】
日経BPの採用面接に向けて
日経BPの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 「時代の先を読み、変化し続け、自分の限界を定めることなく、胸を焦がす仕事をしていく」社風にフィットする人材であることをアピールする。
- 日経BPの経営理念を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜ日経BPなのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについてしっかり準備して、面接当日は自分の言葉でアピールするよう心がけましょう。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。