ペイロールの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
「企業社会の基盤を担う強固な『ソフトインフラ』としての使命を全うする」を経営理念に、給与計算アウトソーシングサービスを提供している、ペイロール。
給与計算業務の一部ではなく全体をカバーする「フルスコープ型」のサービスを提供しているのが特徴で、マイナンバー制度の開始以降はマイナンバー管理サービスも同時に提供しています。
働く人からは「若いうちから責任ある仕事を任せてもらえる」「自己成長が早い」といった点がやりがいとして挙げられています。「経営幹部が決定するので、物事が決まるのが早い」といったオーナー企業ならではのスピード感も仕事のストレスを軽減している様子。また、「不景気の中でも安定した需要がある」ために安心して働けるのもメリットと言えるでしょう。
しかし、「若手に任せる風土」については「若い人が未熟なまま責任のあるポジションになり、マネジメントが行き渡っていない」という短所と捉えている人も。また、「残業が多く体力がないと辛い」という声が多く聞こえてくるのも事実です。「『残業を減らしてほしい』と相談することで、減らしてもらえた人がいる」との口コミもあるため、困ったことをしっかりと相談する姿勢も重要でしょう。
管理職に就いた人からは「個人商店の集団のよう」という声が挙がっており、「実力があればどんどん昇格する」といった声もあることから、チームとしてよりは個人の成果を重視する傾向が強いようです。
「企業社会の基盤を担う強固な『ソフトインフラ』としての使命を全うする」ために、一人ひとりが一定の範囲の責任を担って働く。こうした社風にフィットする人材かどうかを、採用面接では見極められます。
■選考は何次まで?
ペイロールの採用情報は、公式のリクルーティングサイトまたは転職エージェントから得ることができます。職種は「営業」「セットアップ」「プロセス」「センター」と大きく4つの部門に分かれており、勤務地は東京、北海道、長崎があります。
営業ならば人事給与またはIT業界での営業経験、セットアップならシステム構築、導入に関わる経験などが必須。他業界であっても類似性のある職種の経験があれば応募可能。
口コミ全体からは前職での経験、仕事への姿勢に特に重点を置いているように見受けられます。該当する経験をしっかりと書類にまとめて応募しましょう。
面接経験者によると、選考フローは書類選考後、面接2回で、一次は現場の人、二次は役員や社長等経営陣と面接したとのこと。選考期間は1週間から3カ月と人によってばらつきがあります。
リクルーティングサイトには、中途入社で活躍する先輩方のインタビューが掲載されており、働き方や仕事内容、やりがいについて知ることができます。また、社員のクロストークからは、どのようなコミュニケーション方法を「良好」と捉えているのか、企業の価値観も伝わってきます。ぜひ目を通しておきましょう。
■面接内容の傾向は?
「自分から提案して実現させた経験」「今までで一番苦労した経験」など、前職についての質問をされることが多いようです。成果を出した経験と成功した理由、失敗した経験とそこから学んで成長できた点などのエピソードをできる限りたくさん洗い出しておきましょう。特に「苦労した経験」については愚痴のような回答にならないよう注意が必要です。困ったときにどのような対応をして乗り越えたのかに重点を置いて話すようにしてください。
また、多くの応募者には給与計算の経験がないことから、給与計算の知識をどれだけ吸収する意欲があるかを問われます。ひるまず前向きな回答を心がけましょう。今までに仕事のために勉強をして実務レベルに高めた経験などがあれば、例として挙げたり、できれば給与計算についても下調べするなどして学習意欲をアピールしたりするとよいかもしれません。
面接全体の印象は「話しやすかった」という意見が多いので、しっかり準備した上で構えすぎずに挑むとよいでしょう。
ペイロールの面接攻略法(面接対策)
■ペイロールの「事業ビジョン」を理解した上で自己分析をする
ペイロールの面接を受ける際には、事業ビジョンを理解しておくことが大切です。ペイロールの会社概要にある「事業ビジョン」ページ及び、リクルーティングサイトの「ビジネスを知る」の部分をしっかりと読みこんでおきましょう。
ペイロールの事業ビジョンを読むことで、会社が今後採用する人材に何を求めているかを知ることができます。この事業ビジョンを意識して自己分析することで、限られた面接時間の中で、自分の経験や長所のうち何を伝えるべきかがわかるでしょう。
ペイロールの目標は給与計算業務アウトソーシングの普及。現在普及率は20%程度ですが、これを成長余地と捉え、他社の業務効率化とコスト削減に貢献していくことです。
その実現のために重視していることはまず、「お客様との信頼関係を築き契約を続けていくこと」。そして「単に業務を代わりに行うのではない真のソリューションを提供すること」。従来のアウトソーシングの課題を解決し、今までの常識を変える一歩先をいくサービスを提供することが重要としています。
今までの経験から「顧客との信頼関係」「サービス導入における課題の解決」「今までの常識を変えるサービスの考案」などの経験があれば、エピソードとしてまとめておき、アピールするとよいでしょう。
技術面では「業界トップレベルのセキュリティ」「ビッグデータの活用」といったことが会社の強みとして挙げられていますので、これらに貢献できることを示す技術力やエピソードも、好印象である可能性が高いでしょう。
■「なぜペイロールに転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
ペイロールの面接では、「なぜペイロールか」という質問に対し、説得力のある回答をすることが大切です。面接官にとっては「応募者のやりたい仕事は実際の業務内容と一致しているか」「今までの経験が即戦力として役立つか」といったことも重要です。しかし、この質問にはそれ以上に「当社のことをどれだけ調べたうえで応募したのか」を審査するという意図があります。
給与計算については、アウトソーシングを提供している会社のほかに、給与計算システムやクラウドサービスだけを提供する会社もあります。その中でなぜペイロールを選んだのか。それをしっかりと説明するためには、同業他社について調べ、ペイロールと比較することが重要です。
具体的には以下のような企業について経営理念と戦略や社風などを見比べてみましょう。ペイロールにしかない魅力が発見できるはずです。
- エイチアールワン株式会社
- 株式会社サンクスペイ
- 株式会社Donuts
ペイロールの採用面接で実際に聞かれた質問内容
このように、ペイロールの面接準備においては、事業ビジョンを意識した自分自身の強みの分析と他社研究による志望動機の明確化が大変重要です。さまざまなエピソードを準備しておくと良いでしょう。「一人ひとりが一定の範囲の責任を担って働く」という社風に沿った仕事への姿勢を示すよう心がけ、「給与計算業務アウトソーシングの普及」に対しどのように貢献できるのかを具体的に説明できるよう、エピソードをまとめておきましょう。
「トップダウンのオーナー企業」と感じている人も多いことから、採用サイトの社長メッセージを読んでおくことも重要です。メッセージは「先駆者として、挑戦者として」という言葉で締めくくられていることから、ベンチャースピリットや失敗を恐れず挑戦する姿勢などもアピールポイントとなるでしょう。
面接を実際に受けた人がどのような質問をされたのか、例を挙げてみます。受験者の回答を参考にしつつ、自分ならどのように答えるか、シミュレーションしてみましょう。
[30代前半・女性/人事] 【結果:入社】
[20代後半・男性/財務・会計関連職] 【結果:入社】
[40代前半・男性/代理店営業]【結果:入社】
[30代前半・男性/経営幹部]【結果:1次面接で不採用】
ペイロールの採用面接に向けて
ペイロールの面接対策に置いて重要な点をまとめてご紹介してきました。特に以下の5点について、重点的に準備を行いましょう。
十分にこれらの準備を整えたら、当日は構えすぎず、自分らしくアピールするように心がけましょう。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。
慶応義塾大学卒業後、大手ITメディア、出版社ライターを経て、旅行会社に勤務。新規事業企画に携わる。