ネットイヤーの採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
1999年、日本初のSIPS会社(Strategic Internet Professional Service)として創業以来、「ユーザーエクスペリエンスデザイン」にこだわりながら、日本のデジタル戦略をけん引してきたネットイヤーグループ(以下、ネットイヤー)。企業向けネット戦略のコンサルティングから、Webサイトのデザイン構築、コンテンツ制作、システム開発などを提供しています。2019年にはNTTデータグループの一員となりました。
日本を代表する大企業を多くクライアントに持つ同社の口コミには、「クライアントは大手が中心のため、プロジェクトの規模が大きく、先進的な事例を作ることができる」といったポジティブな内容が多数見られます。また、「自分次第でなんでもできる」といった内容も多く、一人ひとりに大きな裁量が与えられ、やる気次第で成長できる環境のようです。
社風については「フラット」というキーワードが目立ち、中途社員や女性社員が多数活躍している様子です。同社は採用ポリシーとして「全ての人に開かれた会社であること」を謳い、年齢・国籍・性別・文化・障がいの有無・学歴などにおいて多様性を尊重しています。仕事においてもチームワークを大切にし、社員同士の距離を縮めるための社内イベントも充実しているようです。
面接では、フラットな社風のなかで周囲と協業できる人物であるかが問われます。同時に、自ら仕事を創れる主体性や大きなプロジェクトをやり遂げるタフさも求められるでしょう。このような点を意識しながら、自己分析をすすめてみてください。
■選考は何次まで?
コーポレートサイトに選考プロセスに関する記載はありませんが、口コミ情報等によると、書類選考の後に複数回(2〜3回程度)の面接がおこなわれるようです。応募は、コーポレートサイトに設けられた採用ページよりおこないます。エントリーフォームに入力の上、履歴書・職務経歴書をアップロードしましょう。
面接の雰囲気は、「カジュアル」「フランク」という声が聞かれる一方、圧迫感を伴うケースもあるようです。面接官との相性もありますが、どんな場合でも自分らしさを出せるよう、事前の準備を怠らずにしておきたいものです。
応募から内定までの期間は、1週間~1カ月程度と幅があります。応募時期や応募ポジションによっても異なりますが、1カ月程度の期間を要することを想定し、余裕をもってスケジュールを組むと安心でしょう。
■面接内容の傾向は?
志望動機などの一般的な質問については、具体的に語れるよう準備をすすめる必要があります。特に「これまでの経歴」については、ただ経歴を並べるだけでなく、「その経験から何を得たか、それはなぜか」といったところまで掘り下げることが大切です。そして、「その経験を今後どう生かしていくのか」を自分の言葉で語ることができれば、面接官の印象に残る有益な面接となるでしょう。
また、主体性やチームワークを重んじる同社では、「外部との折衝経験やプレゼン力、リーダーシップを意識した質問が多い」とのこと。これまでにプロジェクトなどをリードした経験があれば、積極的にアピールしたいところです。その際、「周囲をどう巻き込んだのか」や「困難をどう乗り越えたのか」といった点を具体的に語れるとよいでしょう。
そのほか、制作ディレクターに応募した面接経験者からは、「ポートフォリオについて具体的に説明できるように準備しておいた方がよい」というアドバイスがありました。
ネットイヤーの面接攻略法(面接対策)
■ネットイヤーの中期ビジョンを理解した上で自己分析をする
ネットイヤーの面接を受ける前に、同社の中期的な方向性を理解しておきましょう。同社では、2022年に向けて下図のような中期ビジョンを定めています。
同社はこのビジョン達成に向けて、ビジネスを再定義しました。具体的には、顧客体験の変革をデザインし、実現する仕組みを構築。さらに、それを改善するマーケティング運⽤をおこなうというサイクルを回していきます。これらを通じて、アカウントの継続的な成果や成長につなげ、顧客体験を変革していきたい考えです。
そのために、グループ会社であるNTTデータの協力を得られることを大きな強みとしています。NTTデータのテクノロジーとネットイヤーのUXを融合したデジタルマーケティングサービスの実現を目指し、企業価値の向上につなげる方針です。また、中長期的にはこうしたサービスを「型」にして、プロダクト化していくことを目指します。
また、マーケティングファネルの一部分のみを扱うというこれまでのやり方ではなく、各ファネルを連携してシームレスに顧客を⽀援することで、顧客への価値を最⼤化したいという目的もあります。
面接にあたっては、再定義された同社のビジネスモデルをしっかりとおさえ、中期ビジョン達成に向けてどういった貢献ができるのかを具体的な言葉でアピールしましょう。
■「なぜネットイヤーに転職したいのか」をはっきりさせるためには他社研究が必要
面接では「なぜネットイヤーを志望したのか」という質問により、志望動機について深く掘り下げられることが多いです。この質問の意図は、「即戦力となり得る人材か」「応募者のやりたいことがネットイヤーで実現可能か」といった点に加え、「ネットイヤーの特徴を理解しているか」を確認することにあります。
面接官を納得させる回答をするためには、同社について知ることはもちろん、競合他社との比較を通じて業界での位置づけも把握する必要があるでしょう。他社の事業規模や特徴をつかめば、同社のポジショニングや独自性がより鮮明に見えてくるはずです。
ここでは、同社の競合となり得る4社をあげました。これを参考に他社研究を進めてみてください。
- 株式会社アイ・エム・ジェイ
- 株式会社メンバーズ
- トランスコスモス株式会社
- 株式会社ビジネス・アーキテクツ
ネットイヤーの採用面接で実際に聞かれた質問内容
ここまでの企業研究を通じて、ネットイヤーが目指す方向性や、求める人材像がはっきりしてきたのではないでしょうか。
創業以来、企業のデジタル戦略の課題に対してさまざまな提案をおこなってきたネットイヤー。創業からこだわってきたのが「ユーザーエクスペリエンスデザイン」です。これを進化させるとした中期ビジョンを理解した上で、難易度の高いプロジェクトに挑戦する意欲が求められます。「主体的にプロジェクトを推し進められる人材」だと印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。
ここからは、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問に対して、自分ならどのように答えるかをシミュレーションしながら、面接準備をすすめてください。
[30代後半・女性/マーケティングコンサルタント] 【結果:入社】
[20代後半・女性/制作ディレクター] 【結果:二次面接で不採用】
[20代後半・女性/アートディレクター] 【結果:二次面接を辞退】
[20代後半・男性/ディレクター] 【結果:二次面接で不採用】
ネットイヤーの採用面接に向けて
ネットイヤーの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として意識しておきたいのは、以下の3つです。
- フラットな社風のなかで自分の強みを生かしながら、社内外のプロフェッショナルと協業できる人材であることをアピールする。
- ネットイヤーの中期ビジョンとそれに向けた取り組みを把握し、それに沿った自己分析をおこない、有益な自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究し、「なぜネットイヤーか」に対する答えを明確にしておく。
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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。