バイエル薬品の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
ドイツを本拠地とするバイエルグループは、医療用医薬品、コンシューマーヘルス、クロップサイエンス、そして動物用薬品事業を展開する世界有数のライフサイエンス企業です。バイエルと日本との関係は古く、同社が発明した解熱鎮痛薬「アスピリン」が輸入されたのは、明治時代(1886年)のことでした。翌1887年には、ドイツ本社が100%出資しフリードリヒ・バイエル合名会社を設立。それ以来、100年以上にわたり日本市場で事業展開しています。
そんな同社は、「正直で誠実な対応をする会社である」「コンプライアンスに敏感で厳しく臨んでいる」という口コミから、堅実な社風がうかがえます。ほかには、「離職率が低い」「有給取得を推奨している」「住宅手当が充実している」という声もあり、福利厚生を充実させ、社員が働きやすい環境を整えている健全な企業風土があるといえるでしょう。
さらに、「性別に関係なく挑戦できる土台がある」「産休、育休制度やフレックス制度も整っていて、復職しやすい」「女性管理職も多い」という口コミも多く見られました。このように、女性が活躍できる環境も整っているようです。
製品を通して、より良い生活を提供することを目指している同社。創業以来、革新的な製品を研究、開発し人々の生活を改善してきたことに誇りを持ち、「グローバル企業として多様な価値観を受け入れ、コンプライアンスを重視し堅実である」という社風に合致する人材かどうかを、面接では見極めていきます。
■選考は何次まで?
書類選考後、Webテスト、1次面接、2次面接、最終面接といった流れが一般的です。グループディスカッションがおこなわれたという口コミもありました。グローバル企業である同社では、英語面接も不可欠です。どのような面接でも柔軟に対応できるように事前にしっかり準備をしておきましょう。
選考期間は、1週間から3か月と幅があるようです。面接官が外国人である場合、時差の関係もありスケジュール調整に時間がかかることもあります。それも踏まえて、選考期間には余裕を持って臨むことをおすすめします。
2020年現在、オンコロジー領域のMedical Expert やScientific Expertなどで募集があります。バイエルグループの採用サイトから検索し、募集要項や業務内容を確認しておきましょう。
■面接内容の傾向は?
面接の雰囲気は、穏やかであったという声が多く見られます。「じっくりとどんな人材かを見極められているように感じた」という口コミも見られました。ほかには、「スピード感と頭の回転の速さを重視されている印象を受けた」という声もあることから、要点をまとめテンポ良く話すことが求められているようです。特に意表を突かれる質問はなく、志望動機や自分の長所・短所など一般的な質問が多いようなので、想定される質問について事前に回答を準備しておくことが大切です。
グループディスカッションでは、応募者の積極性や協調性を通して今後同社に貢献していける人材かを見極めています。事前に自分の強みや弱みを客観的に捉えて理解することにより、集団の中でも自分の良さをアピールできるよう、しっかりと準備をしておきましょう。
バイエル薬品の面接攻略法(面接対策)
■バイエル薬品のミッションと価値観を理解した上で自己分析をする
面接を受ける前に、同社のミッションと価値観について理解しておきましょう。
同社は「医療用医薬品事業」「コンシューマーヘルス事業」「動物用薬品事業」の3事業から構成されています。その中核事業である医療用医薬品事業では、「循環器・腎臓領域」「オンコロジー領域」「眼科領域」「婦人科領域」「血液領域」「画像診断領域」が主要領域です。
2020年2月にドイツ・バイエル社が発表した2019年度の業績報告によると、医療用医薬品部門の売上高は5.6パーセント増。日本においては眼科領域の製品「アイリーア®」が堅調であったと報告されています。
同社のミッションは、「Science for a better life」。医薬品の開発を通して革新的な製品を人々に届け、QOL (クオリティ・オブ・ライフ) の向上を目指しています。それを支えているのは、世界中の開発拠点を結ぶグローバルネットワーク。そして研究において産学連携を推進し、社外の技術やアイディアを積極的に活用していくオープンイノベーションも、同社の特徴の一つといえるでしょう。
2014年、同社はオープンイノベーションセンターを設立しました。アンメットメディカルニーズ(いまだ有効な治療方法がない疾患に対する医療ニーズ)が高い領域に注力し、創薬につなげるために大学などの研究機関やベンチャー企業とも連携し、日本の医学の発展に貢献していくことを目指しています。
このミッションを達成するための指針が、バイエルグループの価値観「LIFE」です。「Leadership(リーダーシップ)」「Integrity(誠実さ)」「Flexibility(柔軟性)」「Efficiency(効率)」の頭文字から構成されている「LIFE」。それぞれの価値観には7つの実践例が挙げられ、国籍や文化、管理階層などの違いを超え、世界中のバイエルグループの共通アイデンティティとなっています。
バイエルグループの価値観の下で「Science for a better life」を使命とし、革新的な製品の研究、開発に注力している同社。豊富なパイプラインを持っていることも同社の魅力の一つです。主要領域の一つである循環器領域のパイプラインだけでも、以下の表のように多くの製品が名を連ねます。他領域のパイプラインは同社コーポレートサイトで確認できるので、興味のある方は確認してみましょう。
革新的な製品を生み出し、人々の生活をより良いものにしていく。これが同社の使命です。面接ではこの使命に共感し、「グローバル企業として多様な価値観を受け入れ、コンプライアンスを重視し堅実である」という社風を意識した志望動機を述べることが強いアピールポイントとなります。
■「なぜバイエル薬品に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
同社の面接では「なぜバイエル薬品なのか」と問われることが多いようです。この質問により「ミッションや価値観を理解しているか」「同社の社風や方向性に合致した人材か」などを見極めます。この問いに答えるには、同社への理解はもちろん、競合他社についても理解を深めておくことが重要です。
競合他社と比較して同社の特徴をより深く理解するとともに、同社の強みと自分の強みをマッチングさせ、自己アピールにつなげましょう。具体的には、以下のような企業について調べておくことをおすすめします。
- ファイザー株式会社
- 第一三共株式会社
- アストラゼネカ株式会社
- 中外製薬株式会社
バイエル薬品の採用面接で実際に聞かれた質問内容
企業研究や他社研究を通じて、同社が目指している方向性やどのような人材を求めているのか、分かってきたのではないでしょうか。面接では「グローバル企業として多様な価値観を受け入れ、コンプライアンスを重視し堅実である」という社風を意識し、同社に貢献できる人材であることを、具体的なエピソードを交えながらアピールできるようにしておきましょう。
面接経験者が実際に聞かれた質問を紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考え、自分の言葉で答えられるように面接対策をしておきましょう。
[30代後半・男性/営業企画] 【結果:最終面接を辞退】
[30代前半・男性/学術サポート] 【結果:入社】
[20代後半・/MR] 【結果:入社】
[30代前半・男性/MR] 【結果:入社】
バイエル薬品の採用面接に向けて
同社の面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 同社のミッションと価値観に共感し、「グローバル企業として多様な価値観を受け入れ、コンプライアンスを重視して堅実である」という社風を意識して、自身と社風がマッチしていることをアピールする。
- 同社のミッションと価値観を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRに繋げる。
- 競合他社についても研究し、「なぜバイエル薬品か」に対する答えを明確にしておく。
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