【面接対策】SMCの中途採用面接では何を聞かれるのか

空気圧システムは医療機器、自動車などに使用され、いまや産業分野の発展には欠かせないものとなっています。そのなかでもSMCは70万品目もの空気圧制御機器を開発しており、業界をけん引しています。また、人の手に変わって機械がおこない自動化する「ファクトリーオートメーション(FA)」技術もトップシェアを誇っており、他社を引き離しています。その実績から「安定的に働ける」「顧客からの知名度や信頼度も高く堅実」といった社風であるとの、多くの口コミが見受けられました。

その反面「ワンマン経営」「年功序列」という口コミも存在し、安定的であるがゆえに保守的な社風であることがわかります。飲み会、社内イベントも多数あり、古き良き企業といった様子がうかがえます。

また、世界中に営業拠点があるため世界各国の人と業務をすることも多く、海外での仕事にやりがいを感じている社員も多いようです。そのため、海外志向がある方には向いている仕事といえるでしょう。

このように、安定性を重視する堅実な社風とグローバルな視点を持つSMC。こうした社風にフィットする人材であるかどうかを、面接では見極められるでしょう。

書類選考を受けるため、まずは履歴書と職務経歴書を人事部宛てに送るところから始まります。その後の選考フローは、コーポレートサイトには明確な記述はありませんでした。しかし口コミによると、一次面接から最終面接まで複数回面接をおこなったケースが多いようです。職種によって面接官はさまざまで、一次面接は人事担当による面接、二次面接では技術面接であった方や、最終面接は人事部長と役員の2名だったという口コミも見られました。役員が面接官となる場合もありますので、面接当日慌てることのないよう、きちんと事前準備と対策をしておきましょう。

また選考選考期間は、2週間～3か月とこちらも状況によって幅があります。応募する際は、コーポレートサイトの採用情報や求人要項などを確認するようにしましょう。

SMCの面接では、志望動機や前職の経験、自己PRなどオーソドックスな質問が多い傾向にあります。そのため「なぜ同社を選んだのか」「仕事内容の何に興味を感じたのか」など、ご自身の考えややりたいことを整理して挑みましょう。

また、面接の雰囲気は和やかで、雑談も飛び交うような物腰の柔らかい対応という口コミのように、緊張せず話のできる環境が配慮されていることがうかがえます。普段どおりのありのままをみてくれるという声もありますので、面接の場でも本来の自分を発揮できるよう自己分析など事前準備をしておくとよいでしょう。

海外拠点もあるSMCでは、英語力や海外の経験を確認されることが多いようです。面接に関する口コミには、英語に関する興味や英語などの語学力のレベルを確認されたものもありました。英語の資格やスコアなどを受検し、アピールできるようにしておきましょう。

同社が掲げる長期経営ビジョンを面接の前にきちんと確認しておきましょう。

同社では中期経営計画を策定していません。その理由を「グローバル化、自動化やITの進化などに合わせて、企業も柔軟に対応し臨機応変に変革し続けなければならない」とすることにくわえて、「製品のラインや設備、人材の確保における投資を長期的におこなう必要がある」と判断しているためです。

そこで長期経営ビジョン達成のため、年度ごとに事業計画を立てて遂行しています。長期経営ビジョンでは、「お客さまの期待に応えた製品開発を推進すること」、そのために「設備投資や現状ラインの合理化を図ること」、そして「海外展開に力を入れること」を宣言しています。SMCでは、いまある基盤を維持・拡大しつつ、グローバルに市場を広げていく構えです。

次に経営理念をご紹介します。経営ビジョンと同様、トップシェアを誇るファクトリーオートメーションのさらなる拡大と世界進出に注力する同社。

以上のことから、現在のSMCに求められているのは、新たな変化に柔軟に対応可能で、基盤事業を安定的に伸ばすみとに尽力し、さらに海外で活躍できる人材であるといえるでしょう。

面接では「SMCで何を実現したいと思っているのか」「それが同社で可能なのか」といった点を確認され、SMCで力を発揮できるか見極められます。そのため、「なぜSMCなのか」をきちんと言語化し自分の言葉で話せるようにしておきましょう。同社の社風や経営理念、今後の展望も確認し、その上でご自身の意見や想いを整理しておくとよいでしょう。

企業を正しく理解するための手段として、競合になりやすい他社を研究することが有効です。同社の特徴や強みを他社と比較することで理解が深まります。具体的には、以下のような企業について調べておくことをおすすめします。

• THK株式会社
• CKD株式会社
• 日本精工株式会社
• IDEC株式会社

同社が目指している方向性やどのような人物像を求めているのか、わかってきたのではないでしょうか。実際の面接では、空気圧制御機器事業のNo.1であるという自負と誇りを持っている社風を認識し、自身がグローバルに活躍できる人材であることを今までの経験やエピソードからアピールできるようにしておきましょう。

面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。これらの質問をされたらどのように答えるか、しっかりと考え、面接対策をして備えておきましょう。

SMCの採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

• 「空気圧業界のトップシェアを誇る安定性と堅実な社風」を意識して、自身と社風がマッチしているエピソードや経験をアピールする。


• 「海外展開に力を入れ、グローバルに活躍できる人材」を求めている長期経営ビジョンを理解し、海外での経験や興味、英語などの語学力を整理し、自己PRにつなげる。


• 競合他社について研究し、「なぜSMCなのか」を自分の言葉で答えられるよう明確化しておく。