【20年3月期】ギークス、売上高が右肩上がり コロナ後の「ITフリーランス市場」の拡大に期待

【20年3月期】ギークス、売上高が右肩上がり コロナ後の「ITフリーランス市場」の拡大に期待

フリーランスIT人材紹介と、バンダイナムコオンラインなどからのゲーム受託開発を2本柱とするギークス。20年3月期は海外子会社の減損処理を行い最終減益となったものの、売上・営業利益は過去最高を更新。主要事業は新型コロナの影響を受けず成長が期待されます。財務諸表などの分析を基に会社の現状と課題を整理します。


損益計算書(PL):売上高・営業利益ともに過去最高を更新

ギークスの2020年3月期決算は増収増益でした。売上高は前期比16.2%増の35億4400万円、営業利益は同23.7%増の6億8400万円となり、グループの売上高・営業利益ともに過去最高を更新しました。

売上原価も前期比11.0%増の15億100万円に増えましたが、増収効果により売上総利益は同20.3%増の20億4300万円に増え、粗利率も同2.0pt増の57.6%に上昇しています。

販売費及び一般管理費も前期比18.6%増の13億5800万円と増えていますが、営業利益率は同1.2pt増の19.3%と改善しています。

このほか、海外子会社ネクシードの固定資産の減損損失3400万円を特別損失として計上したことなどにより、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比5.1%減の3億9100万円で減少しています。

なお、2021年3月期の通期業績予想は、売上高42億円(前期比18.5%増)、営業利益6億円(同12.3%減)、経常利益5億8000万円(同14.1%減)、最終利益3億4000万円(同13.0%減)と、増収減益を見込んでいます。

 

セグメント分析:主力は「IT人材事業」と「ゲーム事業」

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この記事の執筆者

企業戦略の策定や分析をしています。分かりやすい財務分析を目指します。

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