【面接対策】オンキヨー(ONKYO)の中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】オンキヨー(ONKYO)の中途採用面接では何を聞かれるのか

高品質な音響機器にコアなファンを多く持つ音響メーカー、オンキヨーへの転職。採用面接は新卒の場合と違い、仕事への取り組み方やこれまでの成果を具体的に問われるほか、「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として評価されるので事前にしっかり対策をすすめ転職を成功させましょう。


オンキヨーの採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

オンキヨーは1946年に創業し、大手機器メーカー東芝や、世界的ギターメーカーギブソンの資本参加などの変遷を経てきた音響メーカーです。1980~90年代のオーディオブームの牽引役として名を知られる同社は、度々の資本業務提携やグループ会社の設立といった頻繁な組織再編により、事業領域の拡大を図ってきました。

口コミを見ると、「一般家電よりもお客さまが愛着を持てる製品を開発できるのが誇り」「オンキヨーのオーディオでなければ音楽は聴けないという人もいる」など、コアなファンを持つ商品群を扱えることは、社員のやりがいとなっていることがわかります。また「新技術に接することができて楽しい」「企画から携われて、自分のアイデアも活かせる」と、先進的な技術を導入し、業務に対して柔軟性のある社風も見えてきました。

一方で、「オーディオ市場は縮小している」「製品は高品質だが広告の仕方を考えた方がよい」といった口コミも散見され、既存商品のブラッシュアップを繰り返す状況には、改善の余地を感じている人もいるようです。

そうした口コミの通り、マーケット全体が下降傾向にある現状を受け、後述する成長戦略を新たに発表した同社。コアなファンの要望に応えてこだわりの詰まった製品を提供し続けながらも、常にアンテナを張って事業の裾野を広げ、構造改革を推し進めています。中途採用面接では、こうした社風と方向性にマッチした人材であるかを見極められます。

選考は何次まで?

口コミによると、オンキヨーの中途採用選考は「書類選考→1次面接→2次面接・筆記試験」という流れでおこなわれるようです。また面接官は、1次面接が人事部の担当者、2次面接が役員クラスだったという情報が寄せられています。

コーポレートサイトの採用情報ページには、中途採用の募集をおこなっている職種の情報が随時更新されており、2020年6月時点ではシステムエンジニアのポジションが募集されています。同ページからウェブエントリーが可能となっているので、まずは詳細をよく確認した上で、職務経歴や自己PRなどをわかりやすく入力しましょう。

エントリーから内定までに要する期間は、2週間~1ヵ月程度と考えておくとよさそうです。

面接内容の傾向は?

オンキヨーの選考は、1次面接において主にスキルのマッチングを確認され、2次面接は会社に対する考え方や企業風土に合う人物かという点を重視しておこなわれるようです。

具体的には、財務関連職の1次面接において「特殊な会計処理への対応は可能か」と聞かれたという口コミが見られました。その職務に就いたときに、即戦力として十分に対応するスキルがあるかを見極められていることは明白です。これまでに培った経験やスキルを分かりやすく伝えることに加え、新しいことを学ぶ意欲をアピールすることも大切です。

また「作りたい製品は何か」「音楽はよく聞くか」といった質問も多く、同社の製品をはじめとするオーディオ機器全般に対する興味の深さが測られます。スピーカーやイヤホン、ホームシアターなど、これらの機器に普段からよく接している音楽好きな人にこそ、価値が分かる製品を多く扱う同社。音楽への情熱という観点から入社への志望度を伝えるのも1つの自己PRの方法といえるでしょう。

オンキヨーの面接攻略法(面接対策)

オンキヨーの成長戦略を理解した上で自己分析をする

オンキヨーの採用面接を受けるにあたり、同社の成長戦略を理解しておきましょう。

この数年、同社は事業構造改革に取り組んできました。ブランド付製品の出荷台数で見ると、2015年の総出荷数において43%を占めていたホームAV機器が、2018年時点では22%まで半減。一方デジタルライフ事業が38%、OEM事業が40%と伸びを見せました。この比率の大きな変化は、市場の急激な変化も表していると言えそうです。

オンキヨー 2020年3月期決算資料より

この流れを受け、損益が改善傾向にあるOEM事業においては、祖業のスピーカー製造技術を応用した振動で音楽再生をする加振器(Vibtone)のラインナップを増やすなど、さらなる強化を図ります。それに伴い、インドを中心としたグローバルな製造拠点の確保もおこなっています。

オンキヨー 2020年3月期決算資料より

また、他社との戦略的パートナーシップの締結も重要な戦略として位置付けています。これまでも国内外のさまざまな企業とアライアンスを結んできましたが、2019年にはさらにアメリカのKlipsch社や、イギリスのMeridian Audio社のオーディオ商品販売代理権を取得。台湾のInventec社とは、車載機器の生産に関する資本業務提携に合意しています。同社の優位性を守っていくためにも、足りない部分は協業により補完することで、新価値の創造を可能にしていきます。

さらに同社が得意とする音声認識技術を駆使した、AI関連の開発にも注力するとしています。コールセンターシステムの開発や、振動音を活用した交通量調査システムの確立、スマート農業の研究などを大学院研究室や他社との連携により推進しています。

このように、市場の縮小や減収が見られる分野を補うべく、さまざまな戦略を立て、新規事業にも取り組む同社。中途採用人材には、同社のエッセンスを理解してファンのニーズに応えると共に、新たな領域にも果敢に挑める柔軟性と広い視野が求められるでしょう。

「なぜオンキヨーに転職したいのか」をはっきりさせるためには他社研究が必要

オンキヨーの面接においては、「なぜオンキヨーか」を自分の中で明確にし、説明できるようにしておくことが大切です。この質問からは、「なぜ同社を志望するのか」「抱いているキャリアプランは同社で実現可能なのか」といったことに加え、「同社をきちんと理解しているか」が見えてきます。確固たる志望動機を持ち、オンキヨーへの入社に熱意を抱く人物であることを伝えられるよう、シミュレーションしておきましょう。

企業をより深く理解する手立てとして、競合企業の研究が有効です。オンキヨーはオーディオの最盛期から衰退期、デジタル勃興期を乗り越えてきた数少ないメーカーです。これを念頭に置いた上で、同じような歴史を共にしてきた企業や、別の事業ドメインを持つ企業などライバルを知ることで、オンキヨーの独自性がより見えてくるでしょう。具体的には、以下のような企業について研究してみることをおすすめします。

  • ヤマハ株式会社
  • 株式会社デノンコンシューマーマーケティング
  • ティアック株式会社

オンキヨーの採用面接で実際に聞かれた質問内容

企業研究や他社研究を通じて、オンキヨーという企業のことが少しずつ見えてきたと思います。同社の場合、ブランドのコアなファンの要望に応え続けていく熱意と、新たな分野への挑戦を厭わない前向きな姿勢の両面をアピールしていきたいところです。IR関連資料にも目を通して同社の戦略を理解した上で、その方向性と自身のキャリアを照らし合わせ、入社したらどのように貢献していけるかを整理しておきましょう。

面接では候補者の適性を見極めるため、さまざまな質問をされることが予想されます。回答に説得力を持たせるためには、できるだけ具体的なエピソードを用いるとよいでしょう。以下、候補者が同社の面接で実際にされた質問を紹介します。これらを参考に対策をすすめてください。

[30代前半・男性/その他] 【結果:入社】

質問

当社の周りから見たイメージは?

回答

学生のときにふれたサウンドボードがきっかけで、オンキヨー…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代前半・男性/財務・会計関連職] 【結果:一次面接で不採用】

質問

合併や分割等の特殊な会計処理に対応できるか。

回答

前職は経理・財務部門ではなく、会計専門職であったことから…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・男性/機械設計] 【結果:入社】

質問

海外出向できますか?

回答

抵抗はしていませんが、逆に入社できるため…(口コミの続きとアドバイスを見る

オンキヨーの採用面接に向けて

オンキヨーの採用面接に向けて、ぜひ押さえておきたい重要なポイントをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 製品のコアなファンの期待に応え続けながらも、新たな事業に挑める柔軟性と広い視野を持った人材であるとアピールする。>

  • オンキヨーの成長戦略を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

  • 競合他社について研究し、「なぜオンキヨーか」に対する答えを明確にしておく。

これらのポイントを押さえた上で自己分析や企業研究を進め、面接当日は自信を持って臨み、存分に自分をアピールしましょう。

事業部長クラスや本社部門など非公開のセグゼクティブ・ハイレイヤー求人、外資系や年収800万円以上のエンジニア・営業のハイクラス求人への転職を確実に成功させたい方はグローバルウェイ・エージェントがお手伝いします。費用は一切かかりません。よろしければぜひご相談ください。

グローバルウェイ エージェントに直接登録されたい方はこちらのフォームをご利用ください。

「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。

この記事の執筆者