【面接対策】EY新日本監査法人の中途採用面接では何を聞かれるのか

【面接対策】EY新日本監査法人の中途採用面接では何を聞かれるのか

4大監査法人のひとつである、EY新日本有限責任監査法人への転職。採用面接は新卒の場合と違い、これまでの仕事への取り組み方や成果を問われるほか、キャリアシートだけでは見えてこない「人間性」も評価されます。即戦力として、ともに働く仲間として多角的に評価されるので、事前にしっかり対策をすすめましょう。


EY新日本監査法人の採用面接前に知っておきたいこと

社風への理解

4大会計事務所のひとつ、EYのメンバーファームであるEY新日本監査法人では、監査業務、財務会計アドバイザリー、Forensic & Integrity、気候変動・サステナビリティの各サービスをおこなっています。

同法人では、経営理念に「グローバルな経済社会の円滑な発展に貢献する監査法人」を掲げ、目指すべき姿を「デジタル技術を活用し、ステークホルダーに高付加価値を与えるプロフェッショナル集団」としています。これらを体現するため、後述するような最先端のテクノロジーで監査業務に対応していく姿勢を明確に打ち出しています。

Big4の監査法人の中でも「真面目」と評される新日本監査法人。EYの持つグローバルネットワークを活かせることについては「世界中のEYと協業して仕事を進めていけるのは良い経験になる」「日本基準に限らず IFRS (国際会計)基準のクライアントが多く、プラスアルファのプロフェッショナル業務という点で面白みがある」といった口コミが散見され、同法人の一員として誇りや働き甲斐を感じているようです。

2019年に初の女性理事長が誕生したことからも明らかなように、新日本監査法人では女性の登用に積極的です。口コミにも「女性管理職を増やすことが会社の方針」「女性のキャリア推進に協力的」とあり、女性管理職が増えている様子。産休や育休はもちろん、復帰後の時短勤務など手厚いサポートも受けられ、女性に働きやすい環境といえそうです。一方で、繁忙期は体力勝負の一面もあるため、それ相応の覚悟をしておいた方がよいでしょう。

昇進のポイントとして英語力があげられる同法人では、短期留学や英会話レッスンの費用負担もあるとのこと。英語に限らず、万全の研修体制が整備されているので、働きながらスキルアップできる良好な環境といえるでしょう。

経営理念に共感し、プロフェッショナル集団の一員として柔軟に対応していく。同法人のこうしたカルチャーにフィットする人材であることを効果的にアピールしてみましょう。

選考は何次まで?

後述する「アシュアランス 4.0」に関連した新設本部のプロジェクト管理、マーケター、グラフィックデザイナーなど複数の職種を募集しています。そのほか通年募集の各種コンサルタントや、システムアーキテクト、データサイエンティストなどのさまざまな職種の募集、公認会計士の定期採用もおこなっています。公認会計士や米国公認会計士の資格取得を目指す方のための「監査トレーニー」も募集していますので、採用ページなどで確認してみましょう。

口コミによると面接は2~3回で、一次は人事担当者、二次はマネージャークラス、最終面接は役員が面接官とのこと。選考期間については、会計士は1~2週間程度、コンサルタントや他の職種については1か月を目安にしておくとよいでしょう。

採用ページには、職員のインタビュー、キャリアパスなどが掲載されていますので、目を通しておくことをおすすめします。

面接内容の傾向は?

穏やかな雰囲気の中でおこなわれ、「なぜ当法人なのか?」「なぜ監査法人なのか?」を問われるオーソドックスな面接のようです。「キャリアプランや職務経歴を質問された」という口コミもありました。どのような質問をされても答えられるよう、口コミなどから事例を探し、シミュレーションしておくことをおすすめします。

会計士の場合は、「試験に合格していることを伝えると、すぐに内定がもらえた」との複数の口コミがありました。資格保持と人柄が採用基準とも推測されますので、ともに仕事をしたいと考えてもらえるような対応を心掛けましょう。

面接経験者からのアドバイスとして、職種によって一次は英語面接の可能性もあるため、「英語で志望動機や経験談を話せるようにしておいた方がいい」といったものや、「どの業界での経験と知識があるか、どのように貢献できるかをきちんと話せるよう、まとめておいた方がいい」というものがありました。また、「面接より筆記試験が難しい」との口コミもありました。事前に対策をおこなっておきましょう。

同法人では求める人物像として、「豊富な知識と経験を有する、新しいテクノロジーや価値観を受容できる柔軟なマインドをもつ人材」をあげています。自己分析に落とし込み、合致する部分があれば具体例をあげて説明してみましょう。

EY新日本監査法人の面接攻略法(面接対策)

EY日本監査法人の「アシュアランス 4.0」を理解した上で自己分析をする

中途採用面接を受けるにあたって、新日本監査法人の「アシュアランス(監査) 4.0」を理解しておく必要があります。

2020年7月、同法人ではデジタル時代に対応した新本部を開設予定です(下図参照)。3年後に800名体制とすることを目標とし、次代の監査と保証サービスとなる「アシュアランス 4.0」の実現と、専門性の高いITを活用した業務を専門組織に集中させることで、監査品質の向上や効率化を図っていく考えです。

コーポレートサイトより

こうしたデジタライゼーションの活用により、より専門的な分析や判断業務に監査プロフェッショナルが注力できる環境をつくることで、信頼性の向上やデジタル社会の発展に寄与したいとしています。

コーポレートサイトより

同法人が推進する「アシュアランス(監査) 4.0」とは、次世代の監査、そして保証サービスを提供するビジネスモデルです。より効率的で信頼性のある継続的な監査や、新たなデジタルトラストの提供、および第三者視点でのテクノロジーやデータに対する保証を提供するものです。

コーポレートサイトより

「アシュアランス 4.0」を理解した上で、この中でどのように活躍できるのか、自己分析をおこない具体的に説明できるようにしておきましょう。

「なぜEY新日本監査法人に転職したいのか」の明確化には他社研究を

採用面接では、「なぜ当法人を志望したのか」と問われるものと想定しておいた方がよいでしょう。この質問は志望動機以外に「新日本監査法人を本当に理解しているのか」を同時に尋ねています。そのため、この質問には説得力のある理由を伝えなければなりません。

同法人に関する情報を収集・分析することは最低限必要ですが、それ以上に他社研究が重要です。他社を研究することで、新日本監査法人の業界における影響力や立ち位置が明確になるため、より同法人への理解が深まるでしょう。Big4の他の監査法人を調べ、それぞれの得意分野、クライアント、一人当たりの業務収入や売上高、利益率など、多面的に調べてみましょう。

  • KPMG有限責任あずさ監査法人
  • 有限責任監査法人トーマツ
  • PwCあらた有限監査法人

EY新日本監査法人の採用面接で実際に聞かれた質問内容

EY新日本監査法人に関する研究を通じて、「アシュアランス 4.0」や経営理念に基づくビジョンが見えてきたのではないでしょうか。

同法人の採用面接を受ける前には、「アシュアランス 4.0」に基づいた自己分析や競合する他社研究を踏まえた志望動機の整理がポイントとなります。そして面接の場では、経営理念に共感し、「プロフェッショナル集団の一員として柔軟に対応していく」人材であると印象づけられるよう、さまざまなエピソードを準備しておくとよいでしょう。

実際に面接経験者が聞かれた質問をご紹介します。このような質問をされたらどのように答えるか、自分なりの回答を考えながら面接対策をしておきましょう。

[30代前半・男性/コンサルタント] 【結果:入社】

質問

なぜ監査に興味をもったのですか?

回答

近しい部署で働いていた時、専門家としての業務に対する姿勢が新…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代前半・男性/その他] 【結果:入社】

質問

なぜ新日本有限責任監査法人なのですか?

回答

真面目な雰囲気があったのと監査法人で一番のクライアント…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代前半・男性/会計] 【結果:内定を辞退】

質問

なぜ監査法人に興味があるのですか?

回答

大学で会計学を専攻し、その後会計事務所で税務を担当していた…(口コミの続きとアドバイスを見る

[20代後半・男性/その他] 【結果:最終を辞退】

質問

将来的にどのようなキャリアプランをもっていますか?

回答

監査を経験し、さまざまな企業を見た後はアドバイザリー業務でコン…(口コミの続きとアドバイスを見る

[30代前半・男性/会計コンサルタント] 【結果:入社】

質問

独立願望はありますか。

回答

現状は特にない。あるならば、税理士法人や戦略コンサルに…(口コミの続きとアドバイスを見る

EY新日本監査法人の採用面接に向けて

EY新日本監査法人の採用面接を受けるにあたって、押さえておきたい重要なポイントをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。

  • 経営理念に共感し、「プロフェッショナル集団の一員として柔軟に対応していく」というカルチャーにフィットする人材であることをアピールする。

  • 「アシュアランス 4.0」を理解し、これに沿った自己分析をして自己PRにつなげる。

  • 競合する監査法人について研究し、「なぜ新日本監査法人なのか」に対する答えを明確にしておく。
これらについて十分に対策をおこない、面接当日は落ち着いて対応できるように心がけましょう。

EY新日本有限責任監査法人をはじめ、外資系または高年収確定のハイクラス求人の転職をより確実に成功させたい方はグローバルウェイ・エージェントがお手伝いします(登録フォームに飛びます)。費用は一切かかりません。よろしければぜひご相談ください。

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「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。

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