電算の採用面接前に知っておきたいこと
■社風への理解
長野県に本社を置く総合情報サービス企業の電算。特に地方公共団体向けサービスを強みとし、400以上の市区町村でシステムが導入された実績を持ちます。また、流通・製造・金融・メディア・医療福祉など、民間向けの情報環境構築も手掛けるシステムインテグレーターです。
同社のやりがいに関する口コミからは、「地方自治体の基幹システムの開発を通じて、市民の税金や管理をおこなっている仕組みが理解できる」「台帳や税金管理など、自治体がおこなうサービスやこれから必要となるサービスの勉強ができる」といった声が聞かれます。開発を通じて社会への貢献を実感している人も多いようです。一方で、「仕様設計は難しいものではなく、技術向上志向の方には向かないかもしれない」というように、スキルアップに対して物足りなさを感じているコメントも見受けられます。
社内の雰囲気については、「非常に活発な印象」「連帯意識は非常に強い」という声が聞かれ、社内イベントも盛んな様子です。福利厚生や女性の働きやすさに対する満足の声も目立ちました。しかし、「縦割り社会」「日本企業的」といったキーワードからは保守的な一面もうかがえます。地方企業ということもあり、その傾向は比較的強いかもしれません。
面接では、同社の社風にフィットする人材であるかどうかが見極められます。長野県有数の総合情報サービス企業として、地方公共団体向けサービスを中心に堅実な仕事を積み重ねていくことへの誇りを示したいところです。
■選考は何次まで?
同社では、新卒者・経験者の区別がなく、職種ごとに求める人材を随時募集する「通年採用」を実施しています。2020年6月現在、「システムエンジニア・プログラマー」「営業」「インフラエンジニア」「広報」など、多岐にわたる職種で人材を募集中です。また、会社説明会も随時実施しており、現在は新型コロナウイルス対策としてWEB上での開催となっています。
選考プロセスに関する公式情報はありませんが、口コミ情報によると、書類選考後にWEBテスト・筆記試験(小論文)・面接(複数回)がおこなわれます。選考はスピーディーにすすめられることが多いようで、「その日のうちに面接結果の連絡がきた」という口コミも見られました。
求人情報は随時更新されるので、同社への転職を考えている人はコーポレートサイトをこまめにチェックし、情報を逃さずキャッチしましょう。
■面接内容の傾向は?
同社では奇をてらった質問は少なく、一般的な質問を中心に面接がすすめられます。特に志望動機や入社後のビジョンは合否が決まる重要なポイントとなりますので、自分の言葉で伝えられるよう準備をすすめてください。前職がIT関係の場合は、具体的に聞かれることが予想されます。参加したプロジェクトや困難を乗り越えた経験などのエピソードを交えて伝えると効果的でしょう。
また、「今まで人前で何回泣きましたか?」というように、意表をつく質問をされることもあるといいます。とっさの表情や対応力などから人柄を見ている可能性がありますので、慌てずに落ち着いて対応しましょう。
面接は和やかな雰囲気のなかでおこなわれるようです。双方向の気持ちの良いコミュニケーションを心がけると同時に、質問事項がある場合は事前に整理しておくとよいでしょう。
電算の面接攻略法(面接対策)
■電算の成長戦略を理解した上で自己分析をする
面接を受ける前に、電算の成長戦略を理解しておきましょう。
同社では、下図のような成長戦略を描いています。「新技術を利用した成長分野での新規事業の創生」や「成長領域での新規顧客確保による事業拡大」といった戦略を柱に、守りから攻めの姿勢に転じた飛躍的な成長の実現を目指す方針です。
具体的には、同社の主力商品として信越地区で圧倒的なシェアを持つ「Reams(総合行政情報システム)」を全国展開することで、シェア拡大を目指します。また、高齢化社会において「地域完結型」医療への転換が求められるなか、医療系システムにも力を入れる方針です。
リース業務パッケージについては、これまで培った金融系特有の業務処理ノウハウを活かしたシステムを提供するほか、従来の地銀系リース会社以外のリース会社へも拡販していくとしています。そのほか、ドローンを活用した新サービスの創出や、新技術の事業化に向けた調査・研究もすすめていくと発表しています。
これらの戦略の実行にとって欠かせないのが、組織としての力でしょう。社員同士がお互いを高め合う職場環境を醸成することで、戦略の実行力を強固なものにしていく考えです。
面接にあたっては、この成長戦略をさまざまな角度から理解し、自分の経験やスキルをどう活かしていくのかを見極める必要があるでしょう。これを具体的にアピールできれば、「即戦力になりうる人材」という印象を残すことができ、有益な面接となるはずです。
■「なぜ電算に転職したいのか」の明確化には他社研究が必要
選考で聞かれる代表的な質問のひとつに「なぜ電算なのか」というものがあります。面接官はこの質問により、「入社への熱意」「社風にフィットした人材か」「成長戦略の実行に貢献できる人材か」といった点を判断します。
この質問に答えるためには、同社の事業内容や成長戦略を理解するとともに、競合他社についても情報収集をおこなう必要があります。事業についてはもちろん、組織文化や風土、目指す姿にそれぞれ違いがあることがわかるでしょう。例えば、以下のような企業について情報収集をおこない、理解を深めてみてください。そして「なぜ電算を選ぶのか」について自信を持って語れるよう、準備を進めましょう。
- エプソンアヴァシス株式会社
- キッセイコムテック株式会社
- TIS株式会社
電算の採用面接で実際に聞かれた質問内容
社風への理解や競合他社の研究を通じて、同社が求める人材像のイメージが湧いてきたのではないでしょうか。面接では、長野県有数の総合情報サービス企業として、地方公共団体向けサービスを中心に堅実な仕事を積み重ねていくことへの誇りを示したいところです。くわえて、成長戦略の実行に向けてどういった貢献ができるのかという点も伝えられるとよいでしょう。
ここからは、面接経験者が実際に聞かれた質問をご紹介します。自分ならどう答えるかを考え、シミュレーションしながら面接対策をおこないましょう。
[30代前半・男性/プログラマ] 【結果:入社】
[20代後半・男性/プロジェクトリーダー] 【結果:入社】
[30代前半・女性/財務・会計関連職 ] 【結果:入社】
電算の採用面接に向けて
電算の採用面接を受けるにあたって、ぜひ押さえておきたい重要なことをご紹介してきました。面接対策として準備しておきたいのは、以下の3つです。
- 長野県有数の総合情報サービス企業として、地方公共団体向けサービスを中心に、堅実な仕事を積み重ねていくことへの誇りを示す。
- 成長戦略の遂行に向けて、どのような貢献ができるのかという視点で自己分析をおこない、有益な自己PRにつなげる。
- 競合他社についても研究をおこない、「なぜ電算なのか」に対する答えを明確にしておく。
これらのポイントを意識しながら対策をおこない、面接当日は自分の言葉でわかりやすく伝えることを心がけましょう。
グローバルウェイ エージェントに直接登録されたい方はこちらのフォームをご利用ください。
「転職エージェントって何?」という方はこちらの記事をお読みください。